インプラント
インプラント
インプラントは、自分自身の歯と同じようにあごの骨の中に埋め込まれているため、固いものでも良く噛めます。義歯の場合だと、かみ合わせた時の力は自分自身の歯の場合の1/3程度まで低下することが分かっています。
歯を喪失した場合、欠損歯の代わりとなる人口の歯を両隣の歯のかぶせ物と一体つくるブリッジという治療法がありますが、この場合は欠損歯の両隣の歯を削らなければならないのですが、インプラントの場合はその必要がありません。
奥歯の場合、かみ合わせの力は数十キロにもなるのですが、インプラント自体がかみ合わせの力を負担してくれるので、両隣の歯を守ってくれているのです。
自分自身の歯が生えていた時の状態をもっとも近似的に再現できるので違和感が少なく、見た目が自然にできます。
日帰りで2~3時間程度の手術が必要になります。
インプラントを入れたあとは、骨と結合するまで待つ必要があります。
症例によりますが、診断から治療終了まで6~12ヶ月くらいかかることが多いです。
治療費は10割負担になるため、保険治療と比較して高額になります。
インプラントを正しく埋入した場合でも、約3%ほどの確率で骨と結合しない場合があります。骨の条件が悪い場合は成功率は下がります。骨とつかなかった場合は、一度除去して、再度埋入するか、別の方法で歯を補うことになります。
残念ながら、先天性疾患等のよほど特殊なケースでない限り、インプラントは保険適用にはなりません。自由診療となり、ケースによってかかる料金も変わってくることがあります。
保険治療の自己負担額と自由診療の負担額の合計が年間で10万円を超える場合は、医療費控除の対象となる場合があります。
ただし、どこまでが控除の対象となるかの基準は明確でないため、必ず控除できるとは言えません。控除の申請をお考えであれば、国税庁のホームページをご覧いただくか、お近くの税務署にお問い合わせください。
インプラントは保険外診療であり、料金は歯科医院ごとに個別に設定されています。
使っているメーカーや術式の違い、治療後の保証の違いなどにより、料金設定は変わります。
国内で販売されているインプラントの種類は多数あり、その信頼性もまちまちです。当医院では、国内メーカーでシェア第一位の京セラのインプラントを用いてます。また、歯科医院によっては、骨に埋める支えの部分だけの料金が記載されていることがあります。その場合、人工の歯やそれを取り付けるための部品などの料金が別途かかります。
インプラントをお考えの場合は、当院を含め、料金の内訳を必ず確認するようにしてください。
インプラントを入れるために顎の骨に穴を開けますが、直径4mm程度のものであり、それによって骨がもろくなるということはまずありません。
逆に、インプラントで噛み合わせを回復することで、骨に適度な圧力が伝わり、周囲の骨が丈夫になることが知られています。これは、入れ歯やブリッジでは得られないメリットと言えます。
インプラントはチタン合金でできており、十分な強度があるため、通常の噛む力で壊れることはまずありません。
ただし、極端に強い歯ぎしりや食いしばりがある方は、ごく稀にインプラントが壊れたり、支えている骨がダメージを受けることがあります。そういったケースの多くは事前に予測ができるため、食いしばりの癖を直したり、歯を守るためのマウスピースをご提案する事もあります。
むし歯があっても、歯磨きがしっかり身についていればインプラントは可能です。歯周病がある場合には注意が必要です。
インプラントは、天然歯以上に歯周病になりやすく(インプラント周囲炎といいます)、歯周病治療をしっかり行った上でインプラント治療を開始します。
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