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歯列矯正は何歳までできる?大人も矯正をした方がいい理由や注意点を解説

「綺麗な歯並びを手に入れたい」と子供だけではなく、成人や高齢者も感じることがあるでしょう。

 

世間では、歯列矯正は子供がするイメージがありますが、実際は何歳までできるのでしょうか?

 

この記事では、歯列矯正の疑問や大人も矯正をした方がいい理由・注意点まで詳しく解説します。

 

歯科矯正は基本的に何歳でもできる

歯科矯正が若い人に限定されるという噂は鵜呑みにしないようにしましょう。実際には年齢制限はありません。

 

成人であっても、歯並びの問題や噛み合わせの不良を改善するために矯正治療を受けられます。

年齢制限はないが、歯の状態によって制限がある

歯科矯正は基本的に年齢制限はありませんが、実際には個々の患者の歯の状態によって治療の適応が異なることがあります。

 

成人の場合、すでに永久歯が生え揃っており、骨や歯周組織の発達も完了しているため、矯正治療による歯の動きがやや制限されることがあります。また、歯の根の長さや歯槽骨の密度なども個人差があり、矯正治療の成功に影響を与えることもあります。

 

年齢制限はないものの、個々のケースによっては治療の成功率や治療期間に違いが出ることがあるため、専門の歯科医師との相談が重要です。

 

何歳であっても歯の健康状態を維持しましょう

歯科矯正は歯の位置を調整するため、歯並びやかみ合わせの問題を改善し、口腔の健康と美しさを促進します。

 

成人で歯並びに不満を持つ方が矯正治療を受けるケースがあります。また、歯並びの乱れが口腔清掃に影響を与えている場合や、かみ合わせの問題が頭痛や顎関節症の原因となっている場合もあります。

 

年齢に関係なく、歯科矯正は誰にでも利益をもたらす治療法であり、美しい笑顔と健康な口腔を実現するための選択肢の一つです。

 

大人も歯列矯正をした方がいい理由

成人後の歯列矯正は単なる美容目的だけではない、その深い意義をご理解いただければと思います。矯正は歯周病や虫歯のリスクを軽減し、見た目を若々しく保つだけでなく、発音や咀嚼能力の改善にも寄与します。

 

しかし、すべての成人が歯列矯正を必要とするわけではありません。自己判断ではなく、必ず専門家のアドバイスを求めることが重要です。以下では、成人の歯列矯正のメリットについて詳しくご紹介します。

 

①歯周病・虫歯のリスクを軽減する

歯並びが乱れていると、歯ブラシやフロスが歯と歯の間にうまく届かず、歯垢や食べカスが溜まりやすくなり、歯周病の発症リスクが上昇します。

 

しかし、歯列矯正によって歯並びを整えることで、歯ブラシやフロスの効果的な使用が可能となり、歯周病の予防につながります。

②若々しい見た目が手に入る

歯並びが乱れていると、歯が前に飛び出していたり、隙間があったりすることがあります。

 

しかし、適切な歯列矯正によって歯並びを整えることで、顔の調和が取れ、若々しい印象を取り戻すことができます。

 

また、歯列矯正によって歯並びが改善されると、歯の形や色も美しく見えるようになります。

③滑舌が良くなる

歯の配置や噛み合わせが不正な場合、口腔内の動きが制限され、滑舌が悪くなることがあります。適切な歯列矯正によって歯の位置や噛み合わせを正常化することで、滑舌の改善が期待できます。

 

歯列矯正によって噛み合わせを整えると、舌がスムーズに発音のための正しい位置に適切に触れられます。結果、発音がクリアで明瞭になり、滑舌が向上します。

④咀嚼しやすくなる

大人も歯列矯正を受けることは、咀嚼のしやすさにも関連しています。歯の配置や噛み合わせの問題があると、食べ物を咀嚼する際に十分な力をかけることができず、食べ物の摂取や消化に影響を及ぼすことがあります。

 

しかし、歯列矯正によって歯並びが整うと、食べ物をしっかりと咀嚼できます。歯の接触点や噛み合わせが正確に配置されることで、食べ物を均等にかみ砕けます。また、歯列矯正によって咬合力が適切に分散されることも重要です。

歯科矯正の種類

実際に歯科矯正の種類はどれほどあるのでしょうか?

 

以下で詳しく解説しております。

ワイヤー矯正治療

ワイヤー矯正治療は、効果的な歯の移動を実現するために使用されます。治療では、歯の移動を促進するために金属製のワイヤーが使用されます。歯の表面に取り付けられたブラケットやバンドに結びつけられ、適切な力を歯に加えます。

 

治療の初期段階では、比較的軟らかいワイヤーが使用され、徐々に太く強いワイヤーに切り替えられます。歯の移動が段階的に行われ、理想的な噛み合わせや歯並びが実現されます。

 

ワイヤー矯正治療では、定期的な調整が必要です。歯科医師は、定期的なチェックアップやワイヤーの交換を通じて、治療の進行を監視し、必要な調整を行います。治療の効果を最大限に引き出せます。

マウスピース矯正治療

マウスピース矯正治療は、マウスピースを使用して歯の移動を行う方法です。患者は歯科医院でマウスピースを作成し、歯に合わせたカスタムフィットのマウスピースを受け取ります。

 

治療の際には、患者は指示された通りにマウスピースを使用し、一定期間ごとに新しいマウスピースに交換します。

 

マウスピース矯正治療では、マウスピースに組み込まれた特殊な構造や弾性力を活用して、徐々に歯の位置を調整します。マウスピースは、歯の移動に必要な軽度の圧力を加えることで、歯を徐々に移動させます。

インプラント

インプラントは、歯列矯正の一種であり、欠損した歯の代替手段として使用される治療法です。インプラント治療では、人工の歯根(チタン製のスクリュー)を顎の骨に埋め込みます。

 

まず、歯科医院での詳しい検査やレントゲン撮影を行い、顎の骨の状態や歯茎の健康状態を確認します。その後、手術が行われ、顎の骨にインプラントが埋め込まれます。手術後、骨とインプラントが結合するまでの一定期間(数ヶ月)を待ちます。

インプラント矯正

インプラント矯正は、歯列矯正の一種であり、欠損した歯をインプラント(人工の歯根)で補う治療法です。インプラント矯正では、顎の骨に人工の歯根を埋め込みます。

 

まず、歯科医院での検査や評価を行い、顎の骨の状態や歯茎の健康状態を確認します。その後、手術が行われ、インプラントが顎の骨にしっかりと固定されます。

 

結合が完了したら、インプラントに人工の歯冠(セラミックやポーセレンなどの材料)が取り付けられます。欠損した歯が補われ、見た目や咬合機能が回復します。

 

大人が歯列矯正をする際の注意点

大人も歯列矯正をした方が良い理由が把握できたかと思いますが、実際には注意点も複数存在します。しっかりと理解したうえで治療を検討しましょう。

 

虫歯や歯周病がある場合は先に治療する

大人が歯列矯正を検討する際の注意点の一つは、虫歯や歯周病の有無です。もし虫歯や歯周病がある場合、それらを先に治療することが重要です。

 

例えば虫歯がある場合、歯列矯正を始める前に虫歯を治療する必要があります。なぜなら、虫歯があると矯正装置の装着後に虫歯が進行してしまう可能性があり、矯正治療の効果や治療期間が損なわれる可能性があるからです。

 

同様に、歯周病も矯正治療の前に適切に治療する必要があります。歯周病は歯茎や歯槽骨の炎症であり、矯正装置の装着後に炎症が悪化することがあります。

治療期間が延びる可能性がある

歯の移動が難しい状況や歯の根の形状によって、治療期間が長くなることがあります。歯列矯正は、歯を徐々に移動させて理想的な位置に整えるため、移動が難しい歯や根の形状が複雑な歯の場合、より時間がかかる場合があります。

 

また、前歯の傾きや歯並びのひどさによっても治療期間が異なることがあります。重度の歯並びの問題を改善するためには、より多くの移動や調整が必要となるため、治療期間が長くなる可能性があります。

 

歯が少ない場合はインプラントのみの可能性

歯が抜けてしまった箇所や欠損した箇所がある場合、歯列矯正単独では十分な修復や補完ができないことがあります。

 

歯が少ない状態では、矯正装置の使用によって歯列を整えることはできますが、歯の数自体を増やせません。

 

インプラント治療が選択肢となります。インプラントは人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。

まとめ

歯列矯正は何歳でも治療ができることが分かりました。実際には大人も治療をした方が良いと言われています。

 

しかし、大人の場合注意点もあるのでしっかりと理解をしたうえで、治療を検討しましょう。

 

海岸歯科室では、患者との丁寧なカウンセリングを通して治療計画を作成します。

 

監修:理事長 森本 哲郎

 




セルフ矯正で歯並びは良くなる?セルフ矯正する前に知っておきたい注意点を解説

美しい笑顔のための歯並びを追求する今、セルフ矯正が注目を浴びています。しかし、本当に自己での矯正が有効なのでしょうか?また、どのようなリスクが潜んでいるのでしょうか?

 

この記事では、セルフ矯正のメリットとデメリット、そしてセルフ矯正に臨む前に知っておくべき重要な注意点について深堀りします。皆様の安全で成功的な歯のケアのための参考にしていただければ幸いです。

セルフ矯正とは

セルフ矯正とは、自分自身で歯並びを矯正しようという取り組みのことを指します。専門家への定期的な通院が必要な従来の矯正治療と異なり、セルフ矯正では自宅で特殊な矯正器具を使って歯を動かすという手法を取ります。

 

ネット通販などで購入できる矯正器具を使用し、自身で歯の状態をモニタリングしながら行うのが特徴です。近年では時間とコストを節約できるというメリットから、セルフ矯正は広く受け入れられてきています。しかし、その一方で潜在的なリスクも存在します。

 

これらのリスクについては、後ほど本記事で詳しく解説します。

セルフ矯正のメリット

セルフ矯正のメリットは、値段・始めやすさ・抜歯の有無という要素があります。以下で具体的に解説しています。

①値段が安い

市販のマウスピースやアライナーを使用した自宅での矯正治療は、歯科医院での矯正治療に比べて費用が抑えられます。

 

一般的なオーダーメイドのマウスピースやアライナーの価格は、数万円から数十万円程度であり、通常の矯正治療に比べて負担が軽減されます。

 

また、セルフ矯正では自宅での治療が可能であるため、通院回数や医療費の面でも節約ができます。

 

ただし、値段が安いからといって無責任な方法を選ぶことは避けるべきです。安価な製品やメーカーのマウスピースを選ぶ際には、品質や信頼性を十分に確認することが重要です。

②すぐに矯正治療を始められる

市販のマウスピースやアライナーを使用したセルフ矯正は、通常の矯正治療に比べて手続きが簡単で即時に始められます。

 

歯科医院での矯正治療は、初診やカウンセリング、型取りなどの手続きが必要で、治療開始までに数週間から数ヶ月かかることがあります。

 

しかし、セルフ矯正では市販のマウスピースやアライナーを購入し、使用するだけで矯正治療が始められます。自宅で手軽に装着できるため、歯のゆがみや隙間の気になる方は、すぐに治療を開始できます。

③定期的に医院に通わなくていい

セルフ矯正では患者自身が自宅で矯正器具を使用し、治療を進められます。定期的な医院への通院が必要な場合でも、セルフ矯正の場合は通院の頻度が少なくて済むことがあります。

 

例えば、矯正治療では通常、一定の期間ごとに医院で調整や検診を受ける必要がありますが、セルフ矯正では自宅で矯正器具を調整できるため、通院の回数を減らせます。

 

忙しいスケジュールを持つ方や交通の便が悪い地域に住んでいる方でも、治療を続けられます。

④抜歯をしなくていい

マウスピースやアライナーを使用したセルフ矯正では、通常の矯正治療に比べて抜歯の必要性が少ない場合があります。

 

例えば、軽度な歯のゆがみや隙間を修正する場合には、セルフ矯正の方法が選択肢となります。マウスピースやアライナーは、歯列を徐々に移動させるため、矯正を進める過程で抜歯が必要なく、自然な形で歯の位置を調整できます。

 

抜歯に伴う痛みや負担を軽減し、歯を残すことができる利点があります。

セルフ矯正の注意点(デメリット)

セルフ矯正は確かに手軽で経済的な魅力などがありますが、そこには見過ごすことのできない重要なデメリットや注意点が存在します。

 

医師の介在がない矯正器具の使用、効果の限定性、治療中のトラブルへの対応不足、そして最終的なかみ合わせの問題など、これらは全て個々の口腔健康に影響を及ぼす可能性があります。以下の見出しで、これらのリスクについて詳しく解説していきましょう。

①医師が携わった矯正器具とは限らない

市販の歯列矯正器具やマウスピースを使用したセルフ矯正では、専門医の監修や調整が受けられない場合があります。一般的なセルフ矯正器具は、自宅で使用するため、医師が直接装着や調整を行うことはありません。

 

矯正の進行や適切な装着方法に関してのサポートが限定される可能性があります。また、自己判断での矯正治療は、正しい力のかけ方や適切な装着時間などの知識と技術を必要とします。

 

②特定の症状でないと効果が薄い

セルフ矯正器具やマウスピースは、軽度な歯のゆがみや隙間修正には有効ですが、重度な矯正が必要な場合には限定的な効果しか得られません。

 

例えば、歯並びの大幅なズレや咬合異常など、矯正が必要な深刻な症状に対しては、専門医が携わった矯正治療が適切です。

 

セルフ矯正は自宅で行える手軽な方法ですが、医師が症状を評価し、適切な矯正器具や治療プランを提案することが重要です。

③治療中のトラブルに対応できない

セルフ矯正を行っている際に装置や器具が破損したり、矯正中に予期せぬ痛みや不快感が生じたりすることがあります。専門医が関与していない場合、これらのトラブルに適切に対処できません。

 

例えば、矯正器具が壊れた場合、自己修理や代替品の選択が難しくなります。また、矯正中に歯茎や口内が炎症を起こしたり、異常な歯の動きがあったりした場合も、専門医の診断と指導が不可欠です。

④かみ合わせが悪くなる

 

セルフ矯正によって歯の位置が変わる場合、かみ合わせのバランスが崩れることがあります。

 

例えば、歯の移動によって上下の歯の接触が不均衡になり、噛み合わせが正常でなくなる可能性があります。通常、矯正中に噛み合わせの調整や微調整が必要な場合、専門医のアドバイスや調整技術が欠かせません。

 

かみ合わせの問題は、咀嚼や発音に影響を及ぼすだけでなく、顎関節や周囲組織への負担や痛みを引き起こす可能性もあります。

 

歯科医院で矯正治療を行う方がセルフより安心

 

歯科医院の矯正治療は、シンプルに医師の認可のもと矯正器具が作られるため安心です。対して、セルフ矯正は市販のものであり、そうでない可能性があります。

 

また、他にも以下で解説する点で歯科医院が患者にとってメリットがあることが分かります。

 

専門医師の診療が受けられる

歯科医院では専門医師が治療を担当し、適切な診断と個別の治療計画を提供してくれます。

 

専門医は長年の経験と知識を持ち、矯正治療の専門家です。患者の歯の状態を詳しく評価し、最適な治療方法を選択します。また、治療中には定期的なフォローアップや調整が行われ、進捗状況や不具合に対応できます。

 

さらに、歯科医院では高品質な矯正器具や最新の技術を利用して治療が行われます。

治療中のトラブルに対応できる

治療中のトラブルに対応できるという点で歯科医院は安心感があります。

 

具体的な例を挙げると、治療中には予期せぬ問題が発生することがあります。例えば、矯正器具の破損や外れ、不快感や痛みの増加などが起こることがあります。

 

しかし、歯科医院では専門医師とスタッフが常に患者の側におり、治療中のトラブルに迅速かつ適切に対応できます。経験豊富で専門知識を持っており、緊急時にも迅速な処置を行います。

 

また、定期的なチェックアップや調整のための予約も設けられており、治療の進捗状況を確認しながら必要な修正や調整を行えます。

患者専用の矯正器具が作れる

歯科医院では患者の口腔状態や矯正の必要性に合わせて、専用の矯正器具を作製できます。

 

例えば、矯正治療にはブラケットやワイヤーなどの装置が使用されますが、これらの器具は患者の歯並びや咬合に合わせてカスタマイズされます。

 

歯科医師は患者の口腔内を詳細に診察し、歯列の歯並びやかみ合わせの状態を確認した上で、専用の矯正器具を作成します。

まとめ

セルフ矯正は安価で始めやすいことがメリットとしてありますが、歯科医院の監修が行き届いているか不安な点や、個人に合わせた矯正器具ではないため効果が得にくいなどのデメリットもあります。

 

海岸歯科室では、患者に合わせた矯正器具の提案や、定期的な観察を行うため安全に治療ができます。

 

本人の理想に合わせた計画で矯正治療をしましょう。

 

監修:理事長 森本 哲郎

 




スピード矯正とは何か?具体的な治療法やメリットもまとめて紹介!

歯のスピード矯正は、効率的かつ迅速な歯の矯正治療法として知られています。

 

通常の矯正治療に比べて治療期間を短縮できる理由や具体的な期間、また、スピード矯正の特徴や具体的な治療方法について解説し、矯正治療を希望する方々に役立つ情報をお伝えします。

 

スピード矯正とは

スピード矯正とは、その名の通り、従来の矯正治療に比べて治療期間を大幅に短縮するための矯正治療法の一つです。これは特別な矯正器具や技術を使用し、より迅速に歯を所望の位置に移動させることを目指します。

 

矯正治療には通常数年を要しますが、スピード矯正を用いれば数ヶ月から1年程度で治療が完了することも可能です。ただし、スピード矯正も一部の患者にのみ適用可能であり、また短期間での大きな歯の移動には特定のリスクが伴う可能性もあります。したがって、スピード矯正を選択する前に、十分な専門的なアドバイスと考慮が必要となります。

 

スピード矯正治療の具体的な治療法

スピード矯正治療といっても、矯正方法は沢山あります。それぞれに特徴やメリットがあるため、理解したうえでどの方法を選択するかが重要です。

 

以下で詳しく説明します。

コルチコトミー法

コルチオトミー法は一つの治療方法です。この手法では、歯の周囲の骨組織を一部切除することで、歯の移動を迅速化します。

 

具体的な例としては、歯科医師が歯茎に小さな切開を行い、骨組織を調整します。

 

コルチオトミー法は、成熟した骨組織がある成人患者に適しています。適切な経過観察とケアが重要です。

オステオトミー法

オステオトミー法は歯の骨組織を一部切除し、歯を迅速に移動させることで矯正する方法です。

 

具体的には、歯科医師が歯茎に小さな切開を行い、周囲の骨組織を調整します。このプロセスによって、歯がより速く移動し、治療期間を短縮できます。

 

オステオトミー法は、一般的に骨が十分に成熟している成人患者に適しています。治療後は、適切な経過観察と適切なケアが重要です。

 

オーソパルス(光加速治療)

オーソパルス法は一つの治療方法です。この手法では、特殊な超音波装置を使用して歯の骨組織を刺激し、歯の移動を促進します。

 

具体的には、歯科医師が超音波振動を歯に対して照射することで、骨の再構築を活性化させ、歯の移動を迅速化する効果があります。

 

オーソパルス法は非侵襲的で痛みも少なく、治療期間の短縮に効果的です。この治療法は、成人患者や特に矯正治療が進まない場合に適しています。

カリエール・モーション

カリエール・モーション法は特殊な装置を使用して歯を効率的かつ迅速に移動させられます。

 

具体的には、矯正装置によって歯を固定し、歯の移動を制御します。その後、特殊なモーションを加えることで、歯をより速く移動できます。

 

通常の矯正治療よりも短期間で結果を得ることができ、特に時間が制約されている患者に適しています。

 

インプラント矯正

インプラント矯正は、歯の欠損部分に人工の歯根(インプラント)を埋め込み、それによって歯を補完すると同時に、歯列の矯正も行います。

 

具体的には、歯科医師が歯槽骨にインプラントを埋入し、その上に人工の歯を取り付けます。この方法によって、欠損した歯を補うだけでなく、周囲の歯の位置も整えられます。

 

インプラント矯正は、歯並びの改善と同時に歯の機能を回復させるため、見た目や咀嚼機能の回復に効果的です。

 

また、インプラントは人工の歯根としてしっかりと固定されるため、長期的な安定性と耐久性を提供します。

部分矯正

部分矯正治療は、歯列の一部分にのみ矯正を行い、特定の歯の位置や咬合を改善します。

 

具体的な例としては、前歯の歯並びが乱れている場合や、特定の歯が突出している場合などが挙げられます。

 

部分矯正治療では、一般的にブラケットやワイヤーを使用して歯を調整しますが、他の歯には装置を使用しないこともあります。治療期間を短縮し、特定の歯の位置を的確に修正することが可能です。

 

部分矯正治療は、個々の症例に応じてカスタマイズされるため、歯科医師との相談が重要です。

 

スピード矯正治療のメリット

通常矯正治療と比べてメリットがあります。全部で3つのメリットがあるため、詳しく把握しておくと良いでしょう。

 

以下で詳しく解説します。

①通常の矯正治療と比べて約半分の期間で治療可能

歯のスピード矯正は、通常の矯正治療に比べて治療期間が約半分で済むという利点があります。

 

一般的な矯正治療には2年以上かかる場合でも、スピード矯正を適用することで1年以下で治療が完了することがあります。

 

この短期間での治療が可能な理由は、スピード矯正には特殊な矯正装置や技術が使用されているからです。具体的にはコルチコトミー法やインプラント矯正に使われる機器です。

②抜歯の必要がなくなる

通常の矯正治療と比較して抜歯の必要性が減少するという特徴があります。

 

具体的な例を挙げると、従来の矯正治療では歯列の狭さや歯の重なりなどの問題がある場合に、抜歯を行うことがありました。

 

しかし、スピード矯正では最新の矯正技術や装置が活用されるため、歯の移動をより効率的に行えます。狭い歯列や歯の重なりを改善しながらも、抜歯を回避できます。

 

③歯への負担がなくなる

スピード矯正では、歯への負担が軽減されるという特徴があります。最新の矯正技術や装置を使用することで、歯の移動をより効果的かつ快適に行えます。

 

例えば、柔軟性のあるワイヤーや特殊なブラケットシステムが使用され、歯にかかる力や摩擦を最小限に抑えられます。

 

また、個々の症例に合わせた治療計画が立てられるため、歯への負担を最小限に抑えながらも効果的な歯の移動がしやすくなります。

 

さらに、矯正装置のデザインや材質も進化しており、装着感や見た目の違和感が軽減されています。

 

スピード矯正治療をする際の注意点

スピード矯正治療にはメリットもありますが、それに伴い注意点も存在します。注意点も把握したうえで、実際に治療を受けるかを判断しましょう。

①通常の矯正治療よりも費用がかかる

歯のスピード矯正治療は、通常の矯正治療に比べて費用が多少高くなることがあります。

 

具体的にはスピード矯正では最新の矯正技術や特殊な矯正装置を使用するため、それに伴う費用がかかることがあります。

 

例えば、特別なワイヤーやブラケットシステム、さらには専用のソフトウェアや検査機器などが必要となる場合があります。

 

また、治療期間が短縮されるため、通常の矯正治療に比べて短期間で効果を得られますが、その分治療にかかる時間や労力も増えることがあります。その分、通常の矯正治療よりも費用が多少高くなる場合があります。

②スピード矯正治療を行える医院が少ない

歯のスピード矯正治療をする際の注意点として、スピード矯正を行える医院が少ないということが挙げられます。

 

具体的な例を挙げると、スピード矯正は最新の矯正技術や特殊な矯正装置を使用するため、それに対応できる歯科医院が限られています。特定の装置や技術を導入するためには高度な研修や設備の整備が必要となるからです。

 

歯科医院を選ぶ際には、専門性や取り扱っている矯正装置について事前に調査することが重要です。

まとめ

スピード矯正治療は通常の治療よりも約半分の治療期間で治療できたり、抜歯の必要がなかったりなどのメリットがあります。

 

方法も複数あり、用途や治療の具体的な方法によって分かれています。

 

海岸歯科室ではコルチコトミー法やインプラント矯正治療を主に扱っています。医師との入念な打ち合わせを通して、理想の歯列を手に入れましょう。

 

監修:理事長 森本 哲郎

 




インプラントの手術後の過ごし方とは?食事や私生活は?注意点を解説

インプラントとは、歯が抜けた顎の骨に人工歯根を埋め込む手術のことです。これからインプラント手術を検討しているもしくは手術予定のある人の中には、術後の過ごし方について気になる方も多いのではないでしょうか?

 

事前に術後の過ごし方を把握すれば、インプラントの手術後の生活に対しての不安を軽減できるでしょう。

 

そこで本記事では、インプラントの手術後の過ごし方についてご紹介し、注意点まで解説します。

 

インプラント手術後の過ごし方とは?食事の摂り方

インプラントの手術後すぐは、麻酔が効いているため、口中の感覚が鈍っています。この時期に食事を摂ると傷ができやすいため、麻酔が完全に切れるまでは食事を控えるべきです。

 

ただし、麻酔はいずれ切れますから、その後の食事の摂り方が気になる人は多いでしょう。そこでここでは、以下2つの食事の摂り方についてご紹介します。

 

  • 食べ物:刺激物は避ける
  • 飲み物:コーヒーやお酒は控える

 

順番に解説します。

 

食べ物:刺激物は避ける

インプラント手術後、麻酔が切れてからは刺激物のある食べ物を避ける必要があります。ここでいう刺激物のある食べ物は、以下のようなものです。

 

  • 激辛料理
  • わさびや辛子

 

刺激物を食べると手術した部位を傷つけてしまい、出血や腫れ、痛みなどの恐れがあります。傷つけないようにするには、柔らかい食べ物を食べることがおすすめです。

 

おかゆや雑炊など、あまり噛まないような柔らかいものを食べることで、傷口の負担をかけにくくなります。結果的に、最短での傷の治りが期待できるため、刺激物を避けつつ柔らかいものを中心とした食事を摂るように心がけましょう。

飲み物:コーヒーやお酒は控える

インプラントの手術後は、食事だけでなく飲み物にも気を使う必要があります。特に、以下2つの飲み物は完全に治るまでは控えた方が良いです。

 

  • コーヒー
  • お酒

 

コーヒーの主成分であるカフェインは、眠気を覚まして脳を活性化させる作用があるのですが、同時に血管を拡張させる作用もあります。

 

そのため、コーヒーを摂取すると血の巡りがよくなり、傷口から出る出血量が多くなる恐れがあるのです。

 

一方、お酒はアルコールが含まれており、摂取すると血液の循環が促進されます。血液の循環が良くなると、傷口の炎症や血管の収縮による出血の恐れがあるため、傷の治りが遅くなります。

 

さらに、アルコールは傷口を刺激するため、摂取すると痛みが増す可能性が高いです。コーヒーもお酒も傷の治りを遅くさせてしまう懸念点があるため、最低でも手術後1週間は控えるべきでしょう。

 

インプラント手術後の過ごし方とは?私生活の過ごし方

インプラント治療の後は、私生活の過ごし方も気になるところでしょう。ここでは、以下4つの私生活の過ごし方についてご紹介します。

 

  • 運動:3日程度は避ける
  • お風呂:3日程度はシャワーのみ
  • 歯磨き:軽めに磨く
  • タバコ:禁煙する

 

次から詳しく解説します。

 

運動:3日程度は避ける

インプラントの手術後は、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動は3日程度避けることをおすすめします。

 

インプラント手術を行った直後は、歯が抜けた顎の骨にインプラントを結合させるための大切な期間です。

 

この期間に運動を行った場合、体温が上昇し血流の循環が促進されてしまいます。出血や腫れの原因になり、傷の治りを遅くさせてしまう可能性が高いです。

 

そのため、手術してから3日程度は安静にして過ごす必要があります。運動を始めるタイミングですが、痛みや腫れが緩和された後に、軽いウォーキングから始めてみましょう。

お風呂:3日程度はシャワーのみ

インプラント手術後のお風呂は、湯船には浸からずに3日程度はシャワーのみに済ませましょう。

 

湯船に浸かると体の温度が上がるため、血流の循環が良くなります。出血や炎症などが起こってしまう可能性が高いです。

 

また、シャワーだから大丈夫だといって長時間浴びることも、体温を上昇させてしまうことになります。

 

痛みや腫れが残っている3日程度は、軽めのシャワーで汗を流し、完治してきたタイミングで湯船に浸かるようにしましょう。

歯磨き:軽めに磨く

インプラント手術後の歯磨きについて、気になる人も多いでしょう。結論からお伝えすると、歯磨きは軽めに磨く程度で問題ありません。

 

インプラントの手術後は、まだ傷口が塞がっていないため、腫れが残っている状態です。強くうがいをしたり手術部位を強く歯ブラシで擦ったりすると、傷口が開いてしまい、治りが遅れてしまいます。

 

傷口を開かないためには、手術部位を避けながら歯磨きを行い、強くゆすぐのを避ける必要があります。手術した部分以外であれば、通常通り歯ブラシを当てても問題ないため、十分気をつけながら歯磨きを行いましょう。

タバコ:禁煙する

喫煙する人の中には、インプラント手術後のタバコはどうすればいいか気になる人もいるでしょう。

 

タバコの主成分であるニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、血流の循環を悪化させてしまいます。酸素がうまく運ばれなくなるため、インプラントと骨が結合しにくくなるのです。

 

さらに、唾液の分泌量も減少しれが溜まってしまいます。汚れが溜まると細菌が増殖し、歯周病のリスクも高まるため、タバコは禁煙しましょう。

 

インプラント手術後の痛みや腫れはいつまで続くの?

一般的に、インプラント手術後の痛みや腫れはピークが36〜48時間となります。そこから徐々に痛みや腫れが緩和されていき、おおよそ1週間もすれば落ち着いてきます。長引いたとしても10日程度で痛みが引く場合が多いです。

 

痛みや腫れを少しでも軽減させるためには、処方された薬をしっかりと飲む必要があります。痛み止めや抗生剤などが処方されるため、指定通りに飲めば症状を軽減することができます。

 

インプラント手術後の痛みや腫れを軽減させたい人は、処方された薬を欠かさず飲みましょう。

 

インプラント手術後の過ごし方に関する注意点

最後に、インプラント手術後の過ごし方に関する注意点をご紹介します。日常生活に大きく関わってくるため、ぜひ参考にしてください。

 

  • 手術後は必ず鎮痛剤を飲む
  • 痛みが出た場合は手術をした歯医者に相談する
  • 抗菌薬を最後まで飲み切る

 

順番に解説します。

 

手術後は必ず鎮痛剤を飲む

先述した通り、手術後48時間程度は、痛みがピークに達しています。最初は痛みを感じていなくても、麻酔が効いているだけであって、徐々にその作用はなくなるでしょう。

 

麻酔が切れると痛みが出てくるため、インプラントの手術後には必ず処方される鎮痛剤を飲んでおくべきです。

 

特にインプラントの本数が多ければ多いほど、痛みが強くなる傾向があるため注意しましょう。

痛みが出た場合は手術をした歯医者に相談する

一般的に、手術後の痛みは1週間程度で落ち着きます。しかし、中には異常なほど痛みが強かったり薬を飲んでも痛みが引かなかったりするケースもあります。

 

その場合は、手術をした歯医者に相談することが重要です。痛み止めの処方を変えたり痛み止めを増量させたりなどの措置が必要となるでしょう。

 

抗菌薬を最後まで飲み切る

一般的にインプラントの手術後は、鎮痛剤とともに抗菌薬が処方されます。手術後は、雑菌が入り化膿(かのう)してしまう可能性があるからです。

 

抗菌薬を飲み切ることで、細菌を絶滅させたり増殖を防いだりなどの作用を実現できます。細菌感染のリスクが軽減できるため、決められた数の抗菌薬を飲み切り衛生的な安全も確保しましょう。

 

インプラントの手術後の過ごし方は今後の私生活に影響する!

本記事では、インプラントの手術後の過ごし方や注意点について解説しました。インプラント手術後の過ごし方次第で、完治する速度に大きく関わってきますし、私生活にも影響が出てきます。

 

食事や生活に制限が設けられるため、最初は不慣れできついかもしれませんが、少し我慢すれば通常通りの生活に戻れるでしょう。

 

海岸歯科室では、一般的なインプラント治療に加えて、骨が少ない症例でも治療ができる骨造成にも対応しています。手術後のアフターフォローも丁寧に対応するため、インプラント治療を検討していたり手術後に不安を覚えていたりする方は、ぜひご相談ください。

 

監修:理事長 森本 哲郎

 




歯列矯正で口内炎が痛い!種類や対処法・予防法を解説

歯列矯正をはじめてみたものの、口内炎ができて痛い…そんな悩みを抱えている人もいるかもしれません。口内炎ができることで、食事をするときはもちろん、日常的に痛みを感じることもあり、どうにかしたいものですよね。

歯列矯正による口内炎の種類や、対処法、予防するにはどうしたらいいのか、その方法も含め解説していきます。

歯列矯正初期に多いカタル性口内炎とは?他の口内炎の種類を解説

歯列矯正の初期の段階でよく見られるのが、カタル性口内炎と呼ばれるものです。矯正が馴染まない時期に起きることも多く、口の粘膜に当たり傷ができることで口内炎になります。カタル性口内炎は、赤く腫れ熱を持つのが特徴です。

水ぶくれのようにもなりますし、口臭が気になるなど、口内炎以外でも違和感を覚えるケースが多くなります。

口内炎といっても原因によって種類が異なります。最も多く見られる白く丸い形状のものはアフタ性口内炎と呼ばれる炎症です。ストレスや睡眠不足などの疲れが関係しており、10日前後で治ります

 

入れ歯をつけている人に多いのが、カンジダ性口腔内です。他にもウイルス性口腔内もあり、炎症やかゆみなどを引き起こします。まずはあなたの口内炎がどのタイプなのか、知ることも大切です。

口内炎ができたときの対処法

歯列矯正を始めてから口内炎ができてしまったとき、どんな対処が必要になるのでしょうか。痛みもあるし一刻も早く解消したい!と思うものですよね。口内炎の種類によっても対処法が変わってきますので、自分にあったものを選ぶようにしましょう。

歯医者で矯正器具を調整する

口内炎が長引き、治ったと思ってもまた繰り返し発症してしまう人の場合、矯正器具を見直すことも必要です。矯正には多少の痛みを伴うこともありますが、装着して間もないタイミングを除き、日常生活に支障が出るのであれば調整が必要です。

 

歯の状態によってワイヤー矯正しか選べない場合もありますが、マウスピース矯正にして負担が少なくなる人もいます。取り外しもできるのでメンテナンスの手間も減らせるでしょう。一度かかりつけの歯医者に行き、矯正器具の見直しについて、相談してみてもいいのではないでしょうか。

矯正用ワックスで痛みを和らげる

口内炎のなかでもカタル性口内炎の場合は、矯正用ワックスを使って痛みを和らげる方法もあります。矯正器具の上から覆って使う粘土のようなものです。口腔内に傷をつけないように、直接器具が触れないようにしてくれます。

 

痛みはもちろん、何度も口腔内を繰り返している人にとっても再発防止効果が期待できます。薬局で気軽に購入できる矯正用ワックスもありますし、どれを使ったらいいのか迷っている人は、歯医者に相談してみましょう。矯正用ワックスは使い方も簡単ですし、安全性も高いので安心して使えます。

 

口内炎用の市販薬を使って治療する

口内炎全般に使える市販薬が薬局でも販売されています。特定の口内炎用ではないのですが、気軽に購入しやすいので、病院に行く時間が取りにくい人にもおすすめです。

 

口内炎にとにかく痛みがあり炎症を和らげたいのであれば「軟膏」を使います。患部に塗りやすく、お値段も手ごろなものが多いです。触れるのもちょっと難しいな…という状態であれば貼るタイプやスプレータイプを使うこともできます。

 

口内炎の場所によっては、直接つけるのが難しい場合に、スプレーで吹きかけるだけのほうが手軽です。

刺激の少ない食事で様子を見る

口内炎があるときは、できるだけ刺激物になる食事を控えるようにしましょう。辛味や香辛料など刺激の強い食べ物は、粘膜を刺激してしまう可能性があります。

 

せっかく口内炎の状態がよくなっても、患部を刺激することで悪化の原因になってしまうことも…。特に痛みを伴い炎症が起きているときは、刺激物は避け負担の少ない食事で様子をみましょう。

手足がかゆくなるならアレルギー性口内炎の可能性も

アレルギー性の口内炎であることも考えられます。その場合、手足に腫れやかゆみがでることもあり、赤みが強く出ます。また虫歯の治療で金属のかぶせ物をしたときに、接触部分に口内炎のような症状が出てしまう場合もあるのです。

アレルギーの症状が起きた場合は、その原因を取り除く必要があります。口内炎以外にも症状が出ていないか確認してみてください。

アフタ性口内炎は栄養不足による免疫力低下

アフタ性口内炎は、栄養不足が原因とも考えられています。特にビタミンB2が不足すると口内炎や口角炎、角膜炎などを引き起こします。日頃から牛乳や乳製品、豆類、動物性食品を摂る機会が少ないと、皮膚や粘膜の機能を正常に保てなくなってしまいます

ビタミンB2は熱に強い特徴があるので、料理による加熱処理も心配ありません

 

口内炎ができにくくなる5つの対策

口内炎を繰り返さないためにも、できにくくするための5つの対策を紹介します。

あなたの不調のバロメーターになりますので、見直していきましょう。

 

・適度な運動で体の免疫力を高める

・歯磨きや洗浄液で口腔内を清潔に

・食事でビタミンを積極的に取り入れる

・ストレスをためない

・質のいい睡眠を心掛ける

 

適度な運動で体の免疫力を高める

日中に軽い運動をするのも、免疫力が付くため口内炎対策にはおすすめです。軽めの運動を習慣づけることで、軽く汗をかく習慣を作ります。ハードな運動は身体に負担がかかってしまいますので、適度で”気持ちがいい”と思える程度の運動がよいでしょう。

歯磨きや洗浄液で口腔内を清潔に

歯列矯正をしていると歯磨きも手間がかかりますし、清潔に保つための努力も必要です。ワイヤー矯正では器具の部分に食べかすがつき、奥歯に歯垢が蓄積し口臭の原因になることも。

しっかり歯磨きするのはもちろん、殺菌効果の高いマウスウォッシュを使い菌の増殖や繁殖を防ぐようにしましょう。口内炎ができにくくするためにもいつも以上に清潔に保つようにしていきましょうね。

食事でビタミンを積極的に取り入れる

口内炎の原因は、偏った食生活が関係しています。緑黄色野菜を意識的に摂るようにしましょう。ビタミンCは、口腔内の炎症を治してくれるといわれており、野菜は加熱せずに生のまま食べるのがおすすめです。

ちなみに、ビタミンB1疲労回復、ビタミンB2ha皮膚や粘膜の保護にかかせません。

ビタミンそれぞれが持っている力があるので、バランスよく取り入れていきましょう

ストレスをためない

ストレスが溜まれば口内炎の原因にもなります。ストレス社会ともいわれていますし、完全に取り除くのは難しいと思います。できる限りストレスを溜め込まないように、適度にリフレッシュするようにしましょう。

趣味の時間をとる、ゆっくりとお風呂に入る、アロマを焚くなど、あなたの気持ちが楽になる方法を行うようにしましょう。

質のいい睡眠を心掛ける

しっかりと寝ているつもりでも睡眠の質が悪く、朝起きると疲れが残っていませんか。睡眠不足はもちろん、眠りの質が悪いと免疫力の低下もあり口内炎ができやすくなってしまいます。寝る前はスマホを使わないのも睡眠の質を高めるために必要です。

 

まとめ

歯列矯正で口内炎ができてしまうと、痛みも続きますし辛いな…と思う事もあるはずです。口内炎も初期の時期に起こりやすく、3か月もすれば解消されていきます。口内炎にも種類がありますので、まずは何が原因で口内炎が出来ているのかを確認し、しっかりと対策していくことが大切です。

 

海岸歯科室では、歯列矯正による口内炎の相談もお受けします。ワイヤー矯正や、マウスピース矯正など、快適に続けられる矯正を一緒に考えていきましょう。

 

監修:理事長 森本 哲郎




口内炎の改善におすすめの食べ物は?必要な栄養素と避けるべき食べ物も解説

「口内炎ができてしまった」「口内炎のせいで食事が進まない」と悩んでいる方も少なくありません。

 

口内炎ができると食事をするたびに痛みが出るので、食事をすることすら億劫に感じることもあるでしょう。食事ができないと体に必要な栄養素も不足してしまうので、健康に悪影響が出てしまうこともあります。

 

当記事では口内炎におすすめの食べ物や、避けるべき食べ物を解説します。口内炎ができて食事をすることに不安を感じている方は、ぜひお読みください。

 

口内炎があるときにおすすめの食べ物・栄養素

口内炎はビタミン不足に陥っているときに起こりやすいと言われています。ビタミンにもさまざまな種類があるのですが、中でもビタミンB郡やビタミンC、ビタミンAが口内炎にいいと言われています。

口内炎があるときにおすすめの食べ物や栄養素は以下の通りです。

・ビタミンB2

・ビタミンB1

・ビタミンB6

・ビタミンC

・ビタミンA

・水分を多く含むもの

・やわらかいもの

鉄分や亜鉛などのミネラル

それぞれの栄養素が含まれている具体的な食べ物も例に出しながら、見ていきましょう。

 

ビタミンB2

ビタミンの中でも特に口内炎に効果が期待できると言われているのがビタミンB2です。ビタミンB2には粘膜の健全な維持を補助する働きがあり、これが不足すると口内炎ができやすくなります。

 

ビタミンB2が含まれている食べ物は以下の通りです。

・豚や牛のレバー

蜂蜜

・牛乳

・ヨーグルト

・卵

・納豆

・チーズ

など

 

特に蜂蜜には炎症を抑える効果が期待できるので、口内炎の症状の緩和に力を発揮してくれるでしょう。

 

ビタミンB1

ビタミンB1は疲労回復に効果が期待できます。ビタミンB1が含まれている食べ物は以下の通りです。

  • 落花生
  • 大豆
  • 豚肉
  • うなぎ

など

 

ビタミンB1が含まれた食べ物を摂るときは、玉ねぎやニラも一緒に食べるのがおすすめです。玉ねぎやニラにはビタミンB1の吸収率を高める作用があるため、口内炎にも効率よく働きかけてくれるでしょう。

 

ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質の分解や合成を補助し、皮膚や粘膜の維持に働きかける効果が期待できる栄養素です。

ビタミンB6が含まれている食べ物は以下の通りです。

・マグロ

・卵

・アボガド

・バナナ

・じゃがいも

・キャベツ

など

 

バナナやキャベツは比較的リーズナブルな食べ物でもあるので、積極的に食べやすいでしょう。

 

ビタミンC

ビタミンCには体の抵抗力を高める効果が期待できる栄養素です。口内炎の炎症を緩和する働きも期待できるため、積極的に摂取すると良いでしょう。

ビタミンCが含まれている食べ物は以下の通りです。

・レモン

・パプリカ

・ゆず

・かき

・いちご

・芽キャベツ

など

 

しかし、ビタミンCは大量に摂取しても吸収できる量が限られています。また、摂取しすぎても栄養素に偏りがでるので、バランスを考えながら食べることがポイントです。

 

さらに、ビタミンCは水に溶けやすい性質を持っています。口内炎に効果を発揮したいときは、できるだけそのまま食べることがおすすめです。

 

ビタミンA

ビタミンAは皮膚や粘膜の新陳代謝を促す作用があるため、口内炎に効果が期待できる栄養素です。

ビタミンAが含まれている食べ物は以下の通りです。

・にんじん

・ほうれん草

・卵

・うなぎ

・鶏のレバー

など

 

ビタミンAは油に溶けやすい性質を持っているので、油で調理して食べることがおすすめです。

 

しかし、高温だと栄養素が破壊される可能性があるため、短時間で調理を済ませるようにしましょう。

 

水分を多く含むもの

口内炎ができたときはなるべく炎症した部分を傷つけないように、水分を多く含んだ食べ物がおすすめです。煮物や煮魚などは水分が多く含まれているため、口内炎を悪化させずに食事ができるでしょう。

 

やわらかいもの

水分を多く含んだものだけではなく、食べ物自体が柔らかいものも口内炎ができたときにはおすすめの食べ物です。お粥やおじやなどをイメージすると良いかもしれません。

鉄分や亜鉛などのミネラル

鉄分や亜鉛などのミネラル成分が不足することによっても、口内炎は起きやすいです。

鉄分や亜鉛が含まれた食べ物は以下の通りです。

・牡蠣

・あじ

・豚レバー

・豆腐

・納豆

・アーモンド

・えんどう豆

・豆乳

・小松菜

・ほうれん草

・ひじき

など

 

鉄分や亜鉛は普段の食生活の中でも不足しやすいので、意識して摂取するといいでしょう。

なぜビタミンB群が口内炎に効果的なのか

ビタミンB郡には皮膚や粘膜を守ったり、新陳代謝を促したりなどの作用があると言われています。

 

また、口内炎ができる原因にはビタミン不足が関係していると言われており、不足することで口の粘膜や舌に炎症が起きてしまうのです。

 

ビタミンB郡を積極的に摂取したからといってすぐに口内炎が治るわけではありませんが、徐々に症状が和らいでくるでしょう。

 

口内炎があるときに避けるべき食べ物

口内炎に効果が期待できる食べ物もあれば、症状を悪化させてしまうものもあります。口内炎の症状を悪化させないためにも、次の食べ物は避けるようにしましょう。

・辛いもの

・熱いもの

・味の濃いもの

・アルコール・糖質

・酸性の強い食べ物

 

なぜ避けるべきなのか、それぞれ詳しく解説します。

辛いもの

スパイスが効いたものや辛い食べ物は口内炎の症状を悪化させる可能性があります。韓国やタイなどの東南アジア系の料理にはスパイスが入っていることが多いので、なるべく避けるようにしましょう。

 

熱いもの

グラタンやスープなどの熱いものも、口内炎の症状を悪化させる可能性があります。熱いものは冷まして、常温にしてから食べるようにしましょう。

味の濃いもの

味の濃いソースには塩分や香辛料が多く含まれています。過剰な塩分や香辛料は口内炎を刺激して悪化させる可能性があります。

 

口内炎ができている間は味の濃いソースや醤油、塩などは避けた方が良いでしょう。

アルコール・糖質

アルコールや糖質はビタミンB群を大量に消費する作用があります。アルコールや糖質を摂取するとビタミンB郡が不足するため、口内炎ができやすくなるのです。

 

また、口内炎ができているときにアルコールや糖質をとると症状が悪化する可能性もあるので、避けるようにしましょう。特に甘いお菓子やご飯、パン、麺類には糖質が多く含まれているので、控えるように意識してみてください。

酸性の強い食べ物

パイナップルやグレープフルーツ、オレンジなどの酸性が強い食べ物も、口内炎ができている間は避けるようにしましょう。

 

オレンジやグレープフルーツにもビタミンが含まれているのですが、酸性が強いので炎症が起きている部分を刺激してしまうかもしれません。

 

にんじんやほうれん草などの野菜にもビタミンが多く含まれています。酸性の強い果物ではなく、野菜を摂取するように意識すると良いでしょう。

まとめ

口内炎はビタミンや鉄分、亜鉛などのミネラル分が不足することで起きることが多いです。そのため、口内炎を早く治す場合はビタミンやミネラル成分を補ってあげることが大切です。

 

一方で、辛いものや酸性の強い食べものは炎症を悪化させてしまう可能性があるので、口内炎ができている間は避けるようにしましょう。

 

海岸歯科室ではお客様に寄り添った治療を心がけています。口内炎ができると食事をするたびに痛みが走るため、日常生活に支障が出てくる場合もあります。

 

口内炎の症状を少しでも軽くできるように治療方法を提案させていただくので、口内炎で悩んでいる方は、ぜひお越しください。

 

監修:理事長 森本 哲郎




奥歯をインプラントにするメリット・デメリットとは?後悔しないためのポイントも解説

最近ではインプラントを入れている方が増えてきています。銀歯や入れ歯よりも目立ちにくく、自然に見えるので入れようか迷っている方も少なくないでしょう。

インプラントは周りの歯となじみやすく、十分に噛む力もあるので食事も楽しめます。しかし、治療期間が長引いたり、費用を全額負担したりしなければいけないなどのデメリットもあります。

当記事では、奥歯にインプラントを入れるメリットやデメリット、注意するべきポイントについて解説します。インプラントにしようか迷っている方は、ぜひお読みください。

 

インプラントとは

インプラントは入れ歯やブリッジに次ぐ第3の治療法として言われており、近年でも多くの注目を集めています。

 

インプラントとは、顎の骨に高い生体親和性が期待できるチタンでできた人工の歯根を埋め込む手術のことです。埋め込んだ人工の歯根に、連結部分にあたる部品を取り付けて義歯をかぶせていきます。

 

説明だけでは「差し歯とは何が違うのか」と疑問を感じる方もいるでしょう。インプラントは歯根を取り除いた状態で行う治療法のことです。一方で、差し歯は歯根が残っている状態で行う治療なので、似ているように感じますが全くの別物です。

奥歯のインプラント治療にかかる費用

インプラントの治療費用は、保険が効かないので全額負担となります。インプラントにもさまざまな種類があり、費用はそれぞれ異なるので注意が必要です。

 

参考程度ではありますが、次の表で奥歯のインプラント1本あたりの相場をご紹介します。

 

費用項目 料金
診断料 1.5〜5万円
インプラント手術費 15〜30万円
人工歯の手術費 5〜18万円
合計 30〜40万円

 

 

一般的に奥歯のインプラント1本あたりの合計相場は約30〜40万円です。

上下の奥歯を全て変える場合は200〜250万円程度かかると考えておくと良いでしょう。

奥歯をインプラントにするメリット

奥歯をインプラントにすることで、次の7つのメリットがあります。

①噛む力を十分に残せる

②入れ歯と比べると馴染みやすい

③噛み合わせが整いやすい

④話しやすい

⑤残っている歯の機能を残しやすい

⑥見た目が良い

⑦顎の骨を守れる

噛む力を十分に残せる

インプラントは、入れ歯やブリッジよりも、自然の歯に近いと言われているものです。インプラントの素材であるチタンには、骨に埋め込むと周囲の組織と結合する性質を持っています。

時間とともに自然に馴染んでいくため、噛む力を十分に残せます。噛む力が弱くなると、食事をする際にも力が入るのでストレスを感じてしまうでしょう。

インプラントでは噛む力を十分に残せるので、食事を問題なく楽しめるのが大きなメリットです。

入れ歯と比べると馴染みやすい

インプラントは歯の土台がありますが、入れ歯には土台がありません。強く噛み締めたり、硬いものを噛んだりすると、入れ歯が歯茎に当たって痛みが発生します。

また、入れ歯が合っていないとより違和感が強く出るので、馴染むのに時間がかかります。

インプラントの場合は、顎の骨と結合しているため、土台がしっかりしているのが特徴です。奥歯で硬いものを食べても、強く噛んでも、痛みが発生したり、違和感を覚えたりなどの心配はほとんどないでしょう。

噛み合わせが整いやすい

奥歯の噛み合わせはとても重要です。噛み合わせは奥歯で決まると言っても過言ではありません。

奥歯がなくなると噛む力が弱くなったり、偏りが出たりするので、肩こりや頭痛、顔の歪みなどさまざまな症状の原因になります。入れ歯やブリッジの場合は、本来の15〜60%程度しか噛む力が戻らないと言われています。

インプラントの場合は噛み合わせが整いやすいので、肩こりや頭痛、顔の歪みなどの予防にもつながるでしょう。

話しやすい

奥歯がなくなるとそこから息が漏れるので、発音しにくくなります。滑舌が悪くなり、相手に言いたいことが伝わらなくなることも。

入れ歯にすると奥歯の隙間を埋められるので、一時的には解決したように見えます。しかし、入れ歯が合っていないと話している途中にずれて、発音しにくくなる場合があるのです。

インプラントはしっかりとした土台の上に義歯がかぶさっているので、ずれる心配はありません。相手と話をしていてもずれたり、外れたりしないので会話を楽しめるでしょう。

残っている歯の機能を残しやすい

入れ歯やブリッジを入れる場合は、健康な歯を削らなければいけないケースがあります。少しでも自分の歯を残したいと思っている方も少なくないでしょう。

また、歯を削ると虫歯ができやすくなります。

インプラントは残っている歯を傷つけずに手術できるため、歯の機能を残しやすいです。

周りの歯へのリスクを最小限に抑えられるのは、インプラントの最大のメリットともいえます。

 

見た目が良い

入れ歯やブリッジをしている方の中には、相手に金具や銀歯を見られるのが嫌で、人前で歯を見せて笑えないという方も多いです。

インプラントの場合は金属部分がほとんど見えないデザインになっているので、見た目が良いです。相手からもインプラントだとは分かりづらいので、思いっきり人前で笑えるでしょう。

顎の骨を守れる

歯が1本でもなくなると、歯を支えている顎の骨がどんどん衰えていきます。歯がある場合だと、歯根を通じて顎に刺激が加わり、骨は吸収されずに済みます。

しかし、入れ歯やブリッジの場合は歯根がないので、本来なら顎の骨に加わるはずの刺激がなくなってしまうのです。

インプラントの場合は人工歯根が埋め込まれているため、顎の骨に刺激を与えられます。顎の骨が痩せる心配はないため、骨吸収が抑えられるのです。

奥歯をインプラントにするデメリット

インプラントには多くのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。

  • 治療期間が長引く
  • 費用の負担が大きい
  • 骨が少ないとインプラントにできない
  • インプラント歯周炎になるリスクがある
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • CT撮影は必須

治療期間が長引く

奥歯をインプラントにする際は治療期間が長くかかるのがデメリットの1つです。

早い方で3ヶ月、長引いた方だと1年程度かかる場合があります。入れ歯は1〜4ヶ月程度、ブリッジの場合は2週間〜1ヶ月程度なので、他の治療方法と比べると、治療期間は長いです。

インプラント治療をする際は、長い目で見ておきましょう。

 

費用の負担が大きい

インプラントの治療には基本的に保険は適用されません。原則自費診療となるため、治療にかかったお金は全額負担しなければいけないのです。

上記でインプラントの費用相場をご紹介しましたが、1本あたり40〜50万円を全て自己負担することになります。インプラントにする本数が増えるほど、費用も上乗せされるので、高額な金額が必要です。

ローンを利用できる場合もありますが、最終的には利子を出した分の金額を支払わなければいけません。インプラントにする際は合計でどれだけの費用がかかるのか事前に確認してから、検討しましょう。

 

骨が少ないとインプラントにできない

インプラントは骨が少ないとできません。インプラントでは歯根を埋め込んでいくのですが、歯根を支えるためにはある程度の骨が必要です。

厚みや深さだけではなく、骨密度も確認され、不足していると判断された場合はインプラント治療は受けられません。

しかし、顎の骨を増やす方法があります。サイナスリフトや骨移植などの治療を行い、顎の骨を規定まで増やすことができればインプラントの治療が受けられます。

顎の骨が不足していると判断された場合は、顎の骨を増やす治療ができないか医師に確認してみましょう。

 

インプラント歯周炎になるリスクがある

インプラントにするとインプラント歯周炎になるリスクがあります。何らかの原因で歯周病菌がインプラントと歯茎の間に入り、炎症を引き起こすのです。

インプラント部分だけではなく、周囲の健康な歯にも影響を与える場合があるので、迅速に対応しなければいけません。

定期的にメンテナンスを受けておけば、インプラント歯周炎は予防できるでしょう。

 

定期的なメンテナンスが必要

インプラントには定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを受けなければインプラント歯周炎にかかるリスクは高くなり、他の病気を引き起こす可能性もあります。

定期的にメンテナンスを受けるのは面倒に感じるかもしれませんが、歯を守るためにも大切なことなのです。

 

CT撮影は必須

奥歯のインプラント治療を行う前に、顎の骨の状態が確認されます。顎の骨を確認するにはCT撮影が必須となります。

CT撮影では放射線を用いるため、苦手に感じている方も少なくありません。しかし、CT撮影を受けなければ重大な問題が発生する場合があるので、歯を守るためにも医師の指示に従うことが大切です。

 

奥歯のインプラント治療で後悔しないためにも注意しておくべきポイント

奥歯のインプラント治療で後悔しないためにも、次の2つのポイントに注意しておきましょう。

  • 事前説明の充実度を確認
  • 医師や歯医者の実績を確認

事前説明の充実度を確認

インプラント治療では奥歯に限らず、前歯でも注意事項がたくさんあります。治療を行う前に、医師から治療期間やどのような治療を行っていくのかなどの事前説明がされるでしょう。

インプラント治療には高度な技術が必要です。治療に対して不安や疑問に感じる部分もあるでしょう。その場合は、医師に質問してみてください。質問した際に答えが分かりにくかったり、うやむやにされたりする場合は、治療をやめておいた方が良いです。

事前説明を丁寧にしてくれて、自分の不安や疑問に対しても親身に向き合ってくれる医師に任せることが大切です。

 

医師や歯医者の実績を確認

先ほどもお伝えしましたが、インプラント治療には高度な技術が必要になります。失敗しないためにも、医師や歯医者の実績を確認しておきましょう。

人から見えない奥歯といえども、治療が失敗するとさまざまなリスクがつきまといます。歯を守るためには、信頼できる医師に任せることが重要事項です。

歯医者のホームページにはインプラントの実績が掲載されていることが多いので、確認してみてください。

 

まとめ

奥歯をインプラントにする際は、メリットもデメリットもあります。奥歯のインプラント治療で失敗しないためにも、メリットとデメリットを把握しておくことが大切です。

海岸歯科室は「世界一優しい歯科医院」を目指し、患者さんに寄り添った治療を行っています。

奥歯をインプラントにしようかお悩みの方は、ぜひお越しください。

 

監修:理事長 森本 哲郎




知覚過敏の治し方は?歯がしみる原因と7つの治療法を徹底解説

歯のしみや痛みが気になる知覚過敏。治し方や自宅でできる対処法を知りたい方も多いのではないでしょうか。

 

食事や日常生活で感じる歯の痛みは、ストレスになるでしょう。

 

当記事では、知覚過敏の原因や7つの治し方、予防方法について解説します。知覚過敏を治療し、楽しく食事できるような内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

 

知覚過敏の原因は?

歯の一番外側のエナメル質が削れ、象牙質(ぞうげしつ)の露出により知覚過敏の症状が表れます。

象牙質はエナメル質よりやわらかく、象牙細管という管を通って刺激を神経に伝えます。歯ブラシの毛先や食べ物などが直接象牙質に触れることでしみるように感じるのが、知覚過敏の仕組みです。

 

象牙質が露出する場合は、以下のような原因が考えられます。

 

・年齢による歯肉の後退

・歯磨きの仕方が悪い

・歯ぎしりによる歯のすり減り

・歯の破折

・酸っぱいものを摂取して歯が溶ける

・むし歯の治療に伴う知覚過敏

・ホワイトニングによる一時的な症状

 

歯磨きの仕方が悪かったり年齢を重ねていたりすると、歯茎が下がってきます。次第に象牙質がむき出しの歯根が露出するようになり、過敏に刺激を感じるようになります。

 

知覚過敏の7つの治療法

知覚過敏の治療法には以下の7つがあります。

 

①知覚過敏用の歯磨き粉で自宅で治療

②薬の塗布・コーティングで歯を保護する

③マウスピースで歯ぎしりを抑制する

④レーザー治療で神経への刺激を抑える

⑤歯周病を徹底的に治療する

⑥噛み合わせを調整して負荷を減らす

⑦神経を抜いて歯の痛みを感じないようになる

 

保険が適用されないのは基本的にレーザー治療のみです。症状の原因や程度によって適切な治療をしましょう。

 

治療法①知覚過敏用の歯磨き粉で自宅で治療

毎日の歯磨きで知覚過敏用の歯磨き粉を使用すれば、症状の緩和が期待できます。

歯磨き粉に含まれる「硝酸カリウム」が象牙質をカバーし、象牙細管への刺激を抑えることで、「しみる」症状を和らげます。

 

しかしあくまで対処療法なので、使用を止めた途端に症状が表れることも。

毎日使用することにより症状が改善することも珍しくありませんが、1~2週間継続しても変化がないときは虫歯の可能性もあるので、その場合は、1日も早く歯科医院に行って診察してもらいましょう。

 

治療法②薬の塗布・コーティングで歯を保護する

歯科医院での治療は、薬の塗布・コーティングが行われます。露出した象牙質を覆うことで刺激を伝わりにくくし、症状を緩和させます。

主に薬の塗布が行われますが、歯の根元が削れている場合は「レジン」というプラスチックのコーティング材を使用することもあります。

 

薬は数回塗布しないと症状が緩和しないことが多いです。

薬とコーティング材は普段の歯磨きや食事などで負荷がかかることで、数ヶ月経つと剥がれてしまうので、根本的な解決にはなりません。

 

ただし、治療中に「歯の再石灰化(唾液中のカルシウムやリンがエナメル質を形成し、歯が元に戻ること)」が進めば、薬やコーティング材が剥がれても症状が表れないこともあります。

 

治療法③マウスピースで歯ぎしりを抑制する

知覚過敏の原因で多いのが、歯ぎしりだといわれています。歯ぎしりは疲れやストレス、飲酒などさまざまな原因で引き起こされるため、意識して治せるものではありません。

 

そこで、歯ぎしりそのものを治すのではなく、マウスピース(ナイトガード)をはめることでエナメル質や歯周組織の破壊を防ぐ治療が行われます。就寝中のダメージも防ぐために長期間の装着が必要になりますが、歯ぎしり自体を治す効果もあるとされています。

 

治療法④レーザー治療で神経への刺激を抑える

虫歯や歯周病と同様に、歯周病もレーザー治療ができます。露出した象牙質にレーザーをあてることで神経の過敏な反応を抑え、症状の軽減が期待できる治療法です。

ただし、歯科医によって知覚過敏へのレーザー治療の有効性に対する見解が分かれており、有効な治療法であるとは断言できません。

 

またレーザー治療は保険適用外となるので、他の治療法より高額になることが考えられます。レーザー治療を検討している方は、費用や有効な回数などを必ず確認しておきましょう。

 

治療法⑤歯周病を徹底的に治療する

歯周病が原因の場合は、その治療をしないと知覚過敏の症状も治まりません。

知覚過敏になると痛みで歯磨きができなくなり、歯垢が蓄積します。さらに歯石に潜む細菌の酸によって象牙細管が開くことで、痛みが強くなる悪循環に陥ってしまいます。

 

歯周病は放置すると知覚過敏を悪化させるだけでなく、歯を失いかねない危険な疾患です。歯垢・歯石を徹底的に除去するために継続的に歯科医院に通うなど、治療には長期間かかる場合が多いです。

 

歯石を除去することによって一部の象牙質が露出し、一時的に症状が悪化する場合もあります。そのため、薬の塗布・コーティング・マウスピースなどの治療を併せて行うようになるでしょう。

 

千葉の海岸歯科室では、歯周病に対して予防と徹底的なメンテナンスを行っています。歯がしみる他に、「歯ブラシの時に出血する」「口臭が気になる」といった方は歯周病の可能性があるので、ホームページまで一度ご相談ください。

 

治療法⑥噛み合わせを調整して負荷を減らす

噛み合わせが悪くて知覚過敏を起こしている方は、詰め物をしたり被せ物を削ったりして歯のバランスを調整します。一部の歯へ負荷が集中している状態を改善することで、知覚過敏の治療につなげます。

 

また歯ぎしり・食いしばりが激しい場合は、ボトックス注射により筋肉の働きを弱めることで、噛む力の抑制が可能です。持続効果は4~6ヶ月とされていますので、定期的に注射することで歯ぎしりによる知覚過敏は抑えられるでしょう。

 

治療法⑦神経を抜いて歯の痛みを感じないようになる

どの方法でも知覚過敏が改善されないケースでは、最終手段として神経を抜く方法があります。神経を抜けば刺激を感じなくなり、知覚過敏による痛みも消失します。

 

ただし、「歯が変色する」「破折しやすくなる」「虫歯や歯周病になっても気づきにくい」などデメリットがあるため、知覚過敏を早く治したいからと、すぐに神経を抜く手段を取らないようにしてください。

どうしても症状が改善しない場合は、歯科医師と相談してから判断しましょう。

 

知覚過敏がずっと痛い・何もしなくても痛い場合は?

歯や歯茎の痛みが引かない場合は、虫歯や歯周病の可能性があります。虫歯は痛みが慢性的で、だんだん痛みが強くなることが多いため、当てはまる方は注意が必要です。

 

一時的な痛みの緩和のためには、冷やす・痛み止めを飲む・ツボを押すといった対処法がありますが、重度の知覚過敏や虫歯であれば自分で治すことはできません

痛みが引いても、必ず歯科医院を受診するようにしましょう。

 

知覚過敏を予防するためには

知覚過敏を100%予防できる方法はありません。ただし、適切な歯磨きを心がけることでリスクを抑えられるでしょう。やわらかい歯ブラシで優しく磨くことで、エナメル質や歯周組織の破壊を防ぎ、象牙質の露出を抑えます。

正しい方法で歯磨きをすることで虫歯や歯周病の予防にもつながるため、毎日丁寧に行うようにしましょう。

 

また酸性の飲食物を過剰摂取すると歯の表面を溶かし、知覚過敏の可能性が高まりますので、量を控えたり、時間を決めて口にしたりするよう心がけてください。

 

まとめ|適切な治療をして知覚過敏を治そう

知覚過敏を治すには、痛みの神経を感じる象牙質を保護する必要があります。

対処療法としては、①知覚過敏用の歯磨き粉、②薬やコーティング材による治療。

原因療法としては、③マウスピース、④レーザー治療、⑤噛み合わせの調整、⑥歯周病ケアがあります。

知覚過敏用の歯磨き粉で症状が治まることもあるかもしれませんが、一時的なものに過ぎないので、知覚過敏の疑いがある方は一度歯科医院を受診しましょう。

 

千葉の海岸歯科室では、知覚過敏の原因になりうる歯周病や矯正歯科の治療を行っています。重度の知覚過敏は歯周病につながり、歯を失うリスクを高めます。

歯がしみる、痛む、口臭が気になる方はぜひ一度海岸歯科室ホームページまでご相談ください。

 

監修:理事長 森本 哲郎

 




インプラントで使用するセラミックの違いとは?方法や寿命、種類の違いとは

歯の治療方法でよく耳にするのが「インプラント」と「セラミック」ではないでしょうか。インプラントは、虫歯が進行して根幹治療が必要になったときなど、失った歯を補う目的で行われる治療です。虫歯ができたときに、削った歯に詰める”インレー”や、かぶせ物の”クラウン”などの治療の材料として使うのがセラミックになります。歯の治療法には種類がありますし、インプラントとセラミックの違いについて、よくわからない人もいると思います。

それぞれの違いや、メリットをお伝えしていきます。

 

インプラントとセラミックの違いとは

インプラントは、何かしらの要因で失った歯を補うものになります。インプラントは英語で「implant」と書き、植え付ける、移植するなどの意味を持ってるものです。虫歯はもちろん、歯槽膿漏や、事故などで歯を失った人が受けられます。

 

インプラントには「人工歯根」と「人工歯」があり、その土台としてつなぎの役割をしているのが「土台(アバットメント)」です。通常、インプラントは人工歯根と土台をネジで固定する必要があるので、歯医者に通う回数も多くなり、使用する部品が多い為費用の負担も増えます。インプラントでも通う回数を減らしたい人は、人工歯根と土台が一体になっているワンピースタイプなどもあり費用を抑えることもできます。

 

セラミックは、歯の根元から治療を行うものではなく、表面にある見える部分のみを補う治療法になります。歯の状態によって、被せるのか、詰めるのかなどの違いも出てきます。見た目も白く仕上がり自然なため、銀歯を交換するときの詰め物として使うこともあります。ただし、衝撃を受けると割れてしまうこともあるため、定期的なメンテナンスは必要です。

インプラントを使った治療を行うメリット

インプラントを使った治療には、4つのメリットが考えられます。

 

・自分の歯のように使える

・透明感と色調が自然

・周囲の歯にかかる負担が少ない

・アレルギーの少ない素材

・歯の生存率が高くなる

インプラントは自分の歯のように使える

インプラントは、自分の歯のように使えるメリットがあります。これは歯の骨とインプラントが結合しやすい特徴があり、歯を失っていることを忘れてしまうほど快適です。歯を補う治療法として入れ歯もありますが、違和感を感じてしまい苦手な人もいるのではないでしょうか。歯の治療法によっては、顎の骨に刺激が届かなくなってしまう懸念も残ります。歯の骨に適度な刺激を与えられるなどインプラントならではの良さも実感できます。

透明感と色調が自然で違和感がない

インプラントは、金属の上にかぶせ物をしています。そのため、金属部分が見える心配もありません。笑ったときに目立つのが気になる人もいるのではないでしょうか。インプラントでも、人工歯の部分にセラミックを使うと、より自然な透明感や色調になります。

 

周囲の歯にかかる負担が少ない

インプラントは、周囲の歯に負担が少ない治療法としても知られています。人工歯根を1本ずつ埋め込むこともあり、独立した歯になります。ブリッジや入れ歯は周辺にある健康な歯まで削る必要が出てきますが、インプラントにはその必要がありません。

アレルギーが少ない素材を使用している

インプラントで使用している素材は「チタン」と呼ばれるものです。チタンは金属ですがアレルギー反応が起こりにくいことでも知られ、医療分野でも活躍しています。しかし絶対にアレルギーを起こさないわけではないので、注意が必要です。歯医者によって事前にパッチテストを行っているところもあります。

 

生存率が高く長く使える

製品の質や、医師の技術力によっても変わりますが、インプラントは10年〜15年前後の累積生存率があるといわれています。これは、脱落せずに通常の歯と同じように問題なく食事ができる可能性になり、上顎では90%、下顎では94%など、高い生存率が期待できます。メンテナンスの頻度によっても変わってきます。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットとして、まずは自由診療になり高額な費用がかかることがあります。歯医者によってもインプラントにかかる費用が変わりますので、どのくらいの費用がかかるのか、支払い方法なども確認しておきましょう。

 

また、インプラントは最終的な人工歯の仕上がりまで半年以上の時間がかかります。どの程度通えるのか?歯の状態によっても変わりますが、他のブリッジなどの治療と比較すると、歯医者に通う頻度も多くなります。

セラミックの治療を行うメリット

セラミックを使った治療には、4つのメリットが考えられます。

 

・費用に合わせて種類が選べる

・天然の歯のような透明感や色調

・詰め物、かぶせ物、ブリッジになる

・歯周病や虫歯のリスクを軽減できる

費用に合わせてセラミックの種類が選べる(ジルコニアなど)

セラミックは「陶器」です。使用するセラミックにも種類があり、歯の状態や費用面など相談したうえで決められます。 審美性を追求するのであれば、オールセラミックやジルコニアセラミックがおすすめです。どちらが自分にあっているのかで判断しましょう。特にジルコニアは、人工ダイヤモンドともいわれており、強度と耐久性に優れています。金属アレルギーのリスクもないのが特徴です。

天然の歯のような透明感や色調を再現できる

セラミックは、歯の形態や透明感、他の歯との色調を合わせるなどデザイン性の高さでも知られています。そのため白く美しい歯にしたい人におすすめです。変色もしにくく、黄ばみなどが起こりにくいことでも知られています。色調が安定しているのも特徴です。

詰め物、かぶせ物、ブリッジなど幅広く使える

セラミックは歯の状態に合わせて幅広く使えるのも特徴です。部分的な詰め物としてはもちろん、削った範囲が広いときのかぶせ物、ブリッジ、インプラントなどに使われています。見た目も自然で使いやすい素材です。

 

歯周病や虫歯のリスクを軽減できる

セラミックは、陶器になるので表面がつるつるしています。傷も付着しにくく歯垢がつきにくい素材としても知られています。虫歯ができやすく歯周病などのリスクが心配な人にとっても、安心して使える素材です。

割れやすく保険適用外のデメリットに注意

陶器を使っているため、強い衝撃を受けると割れてしまう耐久性の悪さがデメリットです。割れた場合は作り変える必要があり、歯医者を受診する必要が出てきます。歯ぎしりがある人や、かみ合わせが強い人はジルコニアを使う方法もあります。

まとめ

本記事ではインプラントとセラミックの違いについて、解説をしてきました。インプラントは、虫歯の進行や事故などで歯を失ったときに使う治療です。セラミックは、素材になり、加工しやすい特徴があるため、虫歯で削ったあとの詰め物やかぶせ物、ブリッジ、インプラントで使用します。歯の状態や予算も含め、一緒に決めていきましょう。

 

海岸歯科室ではインプラントの実績もあり、患者さんに安心して通っていただいています。虫歯でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

監修:理事長 森本 哲郎




矯正装置を付けると滑舌が悪くなる?滑舌が悪くなる原因と対策を解説

滑舌や発音が悪くなるという理由から、矯正治療をためらう方も少なくないでしょう。

実はすべての矯正が滑舌に影響を及ぼすわけではなく、矯正中もずっと滑舌が悪くなるわけではありません。

当記事では、矯正中に滑舌が悪くなる原因や、滑舌が悪くなった際の対処法について解説します。矯正を考えている方や矯正中で滑舌を改善する方法について知りたい方は、ぜひお読みください。

 

滑舌に影響を与える矯正の種類とは?

 

歯科矯正は装着する装置によっては滑舌に影響を与えるものがあります。

 

歯科矯正では矯正装置を口の中に入れるため、違和感を覚えることがあり、装置に舌があたり発音しにくくなるため、滑舌に悪影響を与えるケースが多いです。

 

表側矯正

表側矯正は歯の表側に装置を装着し、ワイヤーを通して歯並びを整える方法です。幅広い症例に対応できる一般的な矯正治療法になります。

 

歯の表側に矯正装置をつけるため、装置が目立ってしまいますが、滑舌への影響は少ないです。ただし、上あごと下あごの歯にゴムをかける場合は滑舌に影響を与える可能性があります。

 

また、歯磨きがしづらく、虫歯リスクが高まるなどの衛生面での問題がデメリットです。

 

裏側矯正

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着し、歯並びを整えます。

 

メリットは、歯の裏側に矯正装置をつけるため見た目に影響を与えない点です。その反面、装置に舌が当たりやすく、舌を動かしにくくなるため、滑舌が悪くなってしまいます。

表側矯正と同様に、歯磨きがしづらく、虫歯リスクが高まるなどの衛生面での問題がデメリットです。

 

床矯正

床矯正は主に小児矯正に用いられる矯正法で、上顎や下顎に装着した床矯正装置にあるバネやスクリューを広げることで、歯槽骨の位置を移動して歯並びを整えます。

 

床矯正装置は、上顎や下顎につけるプラスチックでできたレジン床部分と、歯にひっかける金属部分で作られており、取り外しが可能です。

 

装置時の違和感から舌の動きが制限され、滑舌に影響を与える場合があります。

 

裏側矯正で滑舌が悪くなる原因とは?

歯科矯正中に滑舌が悪くなるのは、裏側矯正による治療を行っている場合が多いです。

 

裏側矯正で滑舌が悪くなる場合、以下の4つが原因として考えられます。

 

①口を動かしにくい

②舌の動きがスムーズにいかない

③裏側矯正で発音しにくい音がある

④違和感に慣れていない

 

口を動かしにくい

口の中に装置をつけると滑舌に影響が出ます。理由は、装置をつけると口が動かしにくくなり、発音に影響を与えるからです。

 

矯正装置をつけている違和感から、普段通りの口の動きができず、口の動きが変わるため、発音に影響を与えてしまいます。

 

舌の動きがスムーズにいかない

舌が装置にあたり、スムーズに舌を動かせなくなる点も、滑舌が悪くなる原因です。

 

矯正中に舌が矯正装置にあたると、痛みを感じてしまい、舌を自由に動かせなくなります。

このように舌をスムーズに動かせないと、発音に悪影響を与えることにつながってしまうのです。

 

ただし、矯正装置をつけている違和感に慣れてさえしまえば、舌をスムーズに動かしやすくなり、滑舌は改善されます。

 

裏側矯正で発音しにくい音

下記の4行は、装置をつけていると発音しにくい音になります。

なぜならこれらの音は、発音する際に下の歯の裏に舌を接触させる必要があるからです。

 

①さ行

②た行

③な行

④ら行

 

矯正装置をつけると、慣れるまでは「さ行」は「しゃ行」、「な行」は「にゃ行」のように聞こえ、舌足らずな印象を与える発音になる場合があります。

 

慣れるまでの期間

矯正装置による口の中の違和感には個人差がありますが、慣れるまでの期間はおよそ2〜3週間程度です

慣れるまで時間がかかる方でも、1ヶ月もすれば完全に慣れます。

 

裏側矯正で滑舌が悪くなったとしても、慣れてしまえば滑舌は改善されるので心配ありません。

 

矯正中に滑舌が悪くなった際の対処法を紹介

矯正中の違和感は慣れてくるものですが、滑舌が悪くなると困るという方もいらっしゃるでしょう。

矯正中に滑舌が悪くなった際の対処法は以下の2つです。

 

・口や舌のトレーニングをする

・歯科医に相談

 

口や舌のトレーニングをする

できるだけ早く矯正装置に慣れて、滑舌を改善したい方は口や舌のトレーニングをしてみてください。

具体的なトレーニング方法として、母音をしっかりと発音するトレーニングが効果的です。

母音の発音は聞き取りやすさに影響するため、母音の発音を意識して発声する練習を行うと滑舌が改善されます。

 

滑舌を良くするトレーニングとして「母音法」というトレーニングも効果的です。

 

例えば、「おはようございます」の母音だけを拾い、「おあおうおあいあう」を「おはようございます」というように繰り返し発音します。

 

また、特に発音がしづらくなる「サ・タ・ナ・ラ行」の発音練習や早口言葉での練習もおすすめです。

 

歯科医に相談

普段、人との会話が多い方やお仕事などで声を重視される方、滑舌を心配される方は、一度歯科医に相談してみましょう。

 

矯正の種類を選択する際にも、マウスピース矯正など滑舌への影響がほとんどない矯正もあります。マウスピース矯正は透明で目立たないため、見た目も滑舌への影響も重視する方に人気です。

 

また、裏側矯正でも滑舌への悪影響が少ない矯正もあるので、歯科医に相談して検討してみてください。

 

滑舌への悪影響が少ない裏側矯正もある

滑舌への悪影響が少ない裏側矯正として以下の3種類があります。

 

・クリッピーL

・インコグニート

・stbライトリンガルシステム

 

これらの矯正装置は、滑舌への影響を抑えられる効果以外にも治療期間の短縮や痛みの軽減などのメリットがあります。

 

治療を行う医院によって治療期間や費用は変わってくるため、検討する場合は一度歯科医に相談し、ご自身に合った治療方法を選ぶようにしましょう。

 

クリッピーL

クリッピーLはブラケットが小型化され、薄い設計になっている矯正装置です。

 

ブラケットが薄いため、装着時の違和感が軽減されます。そのため口や舌を動かしやすく、滑舌への影響を最低限に抑えられるのです。

また、通常の裏側矯正よりも痛みが軽減されるため、治療期間を短縮できるメリットもあります。

 

ただし、通常の裏側矯正同様に歯磨きが難しい点や高額な費用などがデメリットです。

 

インコグニート

インコグニートではフルカスタマイズで矯正装置を作ります。

 

オーダーメイドで矯正装置を作るため、歯の裏側にジャストフィットし、患者さんにとっても、治療中の違和感や不快感、不便さがなく快適に治療を行えるのが特徴です。

 

装置が完成するまで時間がかかる点がデメリットとしてありますが、従来の裏側矯正装置と比べて厚みが薄く、違和感や発音のしづらさを感じにくくなっています。

 

stbライトリンガルシステム

クリッピーLと同様に、ブラケットが小型化され、厚みも薄い設計になっている矯正装置です。滑舌に与える影響を最小限に抑えられます。

通常の裏側矯正よりも痛みが軽減され、治療期間を短縮できる点が大きなメリットです。

医院によって、クリッピーLとstbライトリンガルシステムの一方のみを採用しているところもあります。

 

まとめ

矯正中に滑舌が悪くなる原因として考えられるのは「口がうごかしにくくなる」「舌の動きがスムーズにいかない」などです。これらは1カ月ほど装着して慣れることや、舌や口のトレーニングによって改善できる可能性があります。

 

海岸歯科室は「世界一優しい歯科医院」を目指し、不安や疑問に耳を傾け、患者さんに寄り添った治療を行っています。歯の矯正でお悩みの方は、ぜひお越しください。

 

監修:理事長 森本 哲郎

 








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