八重歯矯正の方法について解説|八重歯矯正で顔の印象が変わる!
- 2023年12月22日
- コラム
「八重歯を矯正したいけど、費用や期間はどのくらい?」「八重歯は放っておいても大丈夫?」といった疑問やお悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
本記事は八重歯矯正の治療方法や、期間・費用について解説します。
また八重歯を放置しておくデメリットや、八重歯矯正のメリットについても解説しますので、矯正を迷っている方は参考にしてみてください。
ひとくちに八重歯矯正といっても、歯並びの状態には個人差があり、治療方法も変わってきます。
八重歯にお悩みの方や、矯正を検討している方はお気軽にご相談ください。
八重歯とは?犬歯がきれいに並んでいない状態
八重歯とは、前から3番目に生えている「犬歯(けんし)」が重なり合って生えていたり、歯ぐきの上の方から生えたりして、歯並びからずれている状態を指します。
よく犬歯と八重歯は同じものだと思われがちですが、実は別物なのです。
八重歯になる原因には、次のようなことが考えられます。
・もともと顎が小さく、犬歯が生えるスペースがなかった
・過剰歯といって歯が多く生えてくる
・やわらかいものを食べることが多いと顎が発達しにくく、結果顎が小さくなり犬歯の生えてくるスペースが確保できない
・乳歯が抜け、犬歯が生え変わるタイミングによっては他の歯にスペースを占領される
先天的な原因だけでなく、成長発達の過程で八重歯になる原因もあるのです。
八重歯を放置する4つのデメリット
八重歯は本人が不調を感じていなければ、そのまま放置していても問題ないでしょうか?
実は放置すると、4つのデメリットがあります。
- 虫歯や歯周病のリスクになる
- 他の歯への負担が増える
- ほうれい線の原因になる
- 外見のコンプレックスになる
虫歯や歯周病のリスクになる
八重歯は歯が重なりあったり、歯並びがずれたりしているため、歯磨きがしにくい場所です。
磨き残しが原因で、虫歯や歯周病になるリスクがあります。
また八重歯で口が閉じづらく、口呼吸になり口腔内が乾燥すると唾液が減ります。
唾液には、口のなかの汚れを流し、細菌の繁殖を抑制する作用があるため、唾液が減ると虫歯の原因になりやすいのです。
他の歯への負担が増える
もともと犬歯は、噛み合わせの際に他の歯への負担を軽減する役割があります。
しかし八重歯になると全体の噛み合わせが悪くなり、長期的に見ると他の歯に負担が増え、知覚過敏や歯を失う原因になる可能性があります。
ほうれい線の原因になる
八重歯で口が閉じづらく口呼吸になると、口周りの表情筋の働きが低下しやすく、ほうれい線の原因にもなります。
また噛み合わせが悪いことも、表情筋や顔のバランスに影響します。
外見のコンプレックスになる
日本では、八重歯はチャームポイントとして可愛いイメージをもつ人もいます。
しかし海外では、歯並びの良し悪しが結婚やビジネスにも影響するほど大事な要素なのです。
ご本人が歯並びにコンプレックスを感じている場合はもちろん、将来的に海外での活躍を考えている人は放置しておくメリットはないでしょう。
八重歯矯正の2つの治療法と期間・費用について解説
八重歯矯正には主に2つの治療法があります。
- ワイヤー矯正(表面・裏面)
- インビザライン矯正
それぞれの治療法の概要は、下記の通りです。
ワイヤー |
インビザライン |
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表面 |
裏面 |
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・歯の表面に、ブラケット(ワイヤーを通す装置)を装着し、ワイヤーを通して矯正する方法 |
・歯の裏側にブラケットを装着し、ワイヤーを通して矯正する方法 |
マウスピース(透明)で矯正する方法 |
・矯正する範囲により、それぞれ「全体矯正」と「部分矯正」に分けられる。 |
ワイヤー矯正について
矯正範囲によって、「全体矯正」か「部分矯正」に分けられますが、ここでは「全体矯正」について解説します。
表面 |
裏面 |
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治療方法 |
・歯の表面または裏面に、ブラケット(ワイヤーを通す装置)を装着し、ワイヤーを通して矯正する方法 ・歯が動くスペースを作るためには、抜歯または歯の表面を削る方法がある ・床矯正(しょうきょうせい)は、特殊な装具で顎を広げて歯のスペースを確保する方法 |
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メリット |
・症例の対応範囲が広い ・装具が舌に触れないため、発声・咀嚼しやすい ・裏面の矯正よりも費用が抑えられる |
・外から見えにくいため、矯正していると分かりにくい ・歯の表面を美しく保てる ・スポーツも可能 ・ホワイトニングの併用可能 |
デメリット |
・歯の表面に装着するため、目立ちやすい ・口を閉じると、唇が装具で突出したように見える ・取り外しができないため、虫歯ケアが重要 ・全体を矯正するため、装具の痛みや違和感がある ・もしブラケットなどが外れた場合は、受診の必要がある ・金属アレルギーの人は適応不可 ・装具が原因の口内炎になる可能性がある |
・舌に当たる違和感があり、発声・咀嚼しにくい ・歯の裏側の歯磨きが難しく、装具のケアに労力が必要 ・費用が高額になりがち ・もしブラケットなどが外れた場合は、受診の必要がある ・金属アレルギーの人は適応不可 ・装具が原因の口内炎になる可能性がある |
期間 |
1〜3年程度 |
2〜3年程度 |
費用 (矯正装置代) |
60〜90万円 |
120〜150万円 |
ワイヤー矯正は治療法のなかでもスタンダードな方法です。
表面の場合は装具が舌に触れないため、発声や咀嚼に違和感が少ないものの、正面から見ると矯正器具が目立ちます。
しかし従来の金属製のブラケットと銀色のワイヤーよりも目立ちにくい、セラミックブラケットとホワイトワイヤーも増えてきています。
裏面の場合は正面から矯正器具が目立ちにくいが、装具が舌に触れるため、発声や咀嚼に違和感がある人もいます。
装具の取り外しができないため歯磨きの手間や、装具に不具合がある場合は受診が必要です。
費用や期間に関しては、裏面の装具はオーダーメイドの必要があるため、表面よりも金額が上がる傾向にあり、期間も要します。
また矯正するにあたり、抜歯が必要か気になる人もいるでしょう。
犬歯は噛み合わせに非常に重要な歯なので可能な限り残し、仮に抜歯するとしても他の歯を抜いてスペースを確保する場合があります。
八重歯を抜くケースは、以下のような場合です。
・犬歯が完全に歯列からはみ出しており、抜歯しても噛み合わせに影響がない
・歯の重なりが強く、虫歯や歯周病のリスクが高い
・犬歯自体の寿命が短いと判断された場合
抜歯をせずに矯正のスペースを確保する方法としては、歯の表面をミリ単位で削る方法があります。
また幼少期の顎の成長発達の時期であれば、少しずつ顎を広げてスペースを確保する「床矯正(しょうきょうせい)」という方法もあります。
インビザライン矯正について
インビザラインも、全体的にマウスピースを装着する方法と部分的な方法がありますが、ここでは全体的な矯正方法について解説します。
全体のインビザライン矯正 |
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治療方法 |
・マウスピースを使って、歯全体を矯正する方法 ・歯が動くスペースを作るためには、抜歯・歯の表面を削る、または歯全体を側面に動かし歯列を広げる方法がある |
メリット |
・矯正していることが分かりにくい ・自分自身でマウスピースの取り外しが可能 ・マウスピースをはずして歯磨きできる ・金属アレルギーの人でも可能 ・ホワイトニング併用可能 ・ワイヤーよりも段階的に歯を動かしていくため、違和感や痛みが少ない |
デメリット |
・ワイヤー矯正よりも時間がかかる可能性がある ・歯並びによっては適応されない ・1日20時間以上の装着を自己管理する必要がある |
期間 |
半年〜2年半程度 |
費用 (矯正装置代) |
50〜100万 |
インビザラインは透明のマウスピースを使い、歯全体を矯正する方法です。
ワイヤー矯正があらゆる症例に対応しやすいのに比べ、インビザラインの対象は限られます。
矯正していることがわかりにくく、マウスピースは取り外しが可能なためワイヤー矯正と比較すると、歯磨きやメンテナンスの手間は楽です。
またワイヤー矯正よりも段階的に矯正していくため、違和感や痛みは少ないですが、その分時間はかかる傾向にあります。
マウスピースは取り外しが可能な分、装着時間を守るなど自己管理が必要です。
八重歯矯正で顔の印象がかわる!
八重歯矯正で歯列が整うことで、見た目の印象が変わるだけでなく、噛み合わせが改善します。
噛み合わせが均等になると、顔の筋肉も均等に使えるようになり、顔の歪みの改善や小顔が期待できるでしょう。
また口の閉じにくさや、口横と頬の境目が折れやすい状態が改善されるため、口元や横顔の印象も変わります。
八重歯や口元をコンプレックスに感じていた人は、顔の印象が変わることで気持ちも明るくなれるでしょう。
まとめ
八重歯は犬歯が歯並びからずれている状態を指し、長期的に放っておくとデメリットがあります。
犬歯は噛み合わせに重要な役割を果たすため、噛み合わせの悪さが他の歯への負担や、顔のバランスにも影響します。
また口が閉じづらく口腔内が乾燥し唾液が減ることで、虫歯や歯周病のリスク、表情筋の低下によるほうれい線の原因にもなります。
八重歯矯正として主な治療法は、ワイヤー矯正とインビザライン矯正の2つです。
ワイヤー矯正は対象症例の範囲が広いですが、装具の違和感やメンテナンスに大変さを感じる人もいるでしょう。
インビザライン矯正は装具の取り外しが可能なため、歯磨きやメンテナンスが簡単です。
しかし取り外しが可能なぶん、マウスピースの装着時間を守るなどの自己管理を怠ると、治療期間がのびるリスクがあります。
海岸歯科室は患者様のお悩みに寄り添い、世界一優しい歯科を目指しております。
八重歯の状態により矯正方法は変わるため、気になる方や矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
スタッフ一同お待ちしております。
監修:理事長 森本 哲郎