インプラントの抜糸の全てを解説!期間や方法と注意点まで徹底解説 #インプラント抜糸 #インプラント #抜糸
- 2024年11月1日
- コラム
インプラント治療を受ける際、術後の「抜糸」は避けて通れない重要なステップです。手術後の経過が順調に進むためには、適切な時期に抜糸を行うことが必要です。しかし、多くの患者様は「抜糸の痛みはどの程度なのか」「どのようなケアが必要なのか」といった不安や疑問を抱くことが少なくありません。インプラントの成功には、手術後の経過観察が非常に大切であり、抜糸もその一環です。
本記事では、インプラントの術後ケアとして抜糸に焦点を当て、術後の回復をスムーズに進めるための知識とポイントを詳しく解説します。具体的なケア方法や注意点を知ることで、安心してインプラント治療を受けていただけるようサポートいたします。専門的な知識をもとに、信頼性の高い内容をお届けします。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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インプラントの術後、抜糸までの流れ
抜糸までにかかる期間は?
インプラント治療後、抜糸までの期間は一般的に7日から10日程度が目安とされています。これは、インプラント手術後に歯茎が十分に回復し、傷口がしっかりと癒合していることを確認した上で行われます。手術直後の状態は個々の体質や治療の進行度、手術の内容によって異なるため、担当の医師の判断が重要です。特に、インプラントを埋入する部位や患者の全身状態が関係するため、一般的な期間だけでなく、個別の状態に応じた判断が求められます。
抜糸の期間が適切であることは、インプラントの成功率に直結します。早すぎる抜糸は傷口の開口リスクを高め、細菌の侵入を許してしまう可能性があります。一方、抜糸が遅すぎると、不要な糸が長期間体内に残ることで炎症を引き起こすこともあります。担当医が抜糸のタイミングを見極める際には、術後の定期的なチェックが欠かせません。特に術後数日は、出血や腫れ、痛みなどの経過観察が重要であり、これらの症状が治まるまでは抜糸を延期することもあります。
また、インプラント治療においては、患者自身によるセルフケアも大切です。抜糸までの間、口内の清潔を保つことが求められます。口腔内の細菌の増殖を抑えるためには、手術後の数日間は歯磨きやうがいに注意が必要です。強い力でブラッシングを行うと、縫合部分に負担がかかり、回復が遅れることがあるため、医師の指示に従ったケアが大切です。また、食事面でも柔らかいものを選び、刺激物や熱い食べ物は避けるように心がけると、回復を助けます。
さらに、患者が不安を抱くことの多い痛みについても、抜糸のタイミングに大きく関わります。術後数日は多少の痛みや腫れが見られることが一般的ですが、抜糸をする時点ではこれらの症状が軽減していることが望まれます。痛みや腫れが続いている場合には、抜糸を延期することが一般的です。そのため、担当医は患者の症状を丁寧に聞き取り、適切なタイミングで抜糸を行います。
抜糸までに気を付けるべきポイント
手術直後の数日間は、患部への負担を最小限に抑えることが求められます。特に縫合部分は非常に繊細な状態にあり、過度な刺激や摩擦を避けることが大切です。歯磨きや食事の際には、患部を傷つけないように細心の注意を払い、強い力をかけないよう心がけましょう。柔らかい歯ブラシを使用し、優しくブラッシングすることで、歯茎や縫合部分にかかる負担を減らすことができます。
次に、食生活にも十分な配慮が必要です。抜糸までの期間中は、硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避けることが望ましいです。これらの食材は、縫合部分に物理的な負担をかけ、回復を遅らせる可能性があります。代わりに、スープや柔らかい食材を中心に摂取し、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、体内の治癒力をサポートします。また、刺激物やアルコールの摂取も控えるようにすることで、炎症や不快感を防ぐことができます。
さらに、口腔内の清潔さを保つことは、抜糸までの間で最も重要なポイントの一つです。手術後の傷口は感染症に対して非常に敏感な状態にあり、細菌の繁殖を防ぐためには、毎日の適切な口腔ケアが欠かせません。うがい薬や抗菌性のある口内洗浄剤を使用することは、細菌の繁殖を抑える効果がありますが、強すぎるうがいは逆効果となる場合がありますので、医師の指導に従いましょう。
また、痛みや腫れなどの症状が続く場合は、無理をせずに医師に相談することが大切です。術後の症状は人それぞれで、軽度の痛みや腫れは自然な反応とされていますが、長期間にわたり症状が続いたり、悪化したりする場合は、縫合部分に問題が発生している可能性があります。自己判断で市販の鎮痛薬を使用するのではなく、必ず医師の指示を仰ぎ、適切な処置を受けるようにしましょう。
さらに、体のコンディションにも気を配ることが大切です。術後の回復期間中は、過度な運動やストレスを避け、体を休めることが必要です。特に激しい運動や労働は、全身の血行が活発になり、縫合部分に余計な負担をかける可能性があります。血行が良くなりすぎると、出血や腫れが悪化することがあるため、抜糸までの間は安静を心がけましょう。
そして、インプラントの抜糸までの期間においては、口腔内のケア、食生活の配慮、体調管理の3つが重要な要素となります。術後のケアを怠らず、適切なタイミングで抜糸ができるように、日常生活での注意点を守ることが、スムーズな回復とインプラント治療の成功につながります。
抜糸を予定している方へのアドバイス
インプラント治療後に抜糸を予定している方にとって、安心してこのプロセスを迎えるためには、いくつかのポイントを理解しておくことが重要です。まず、抜糸自体は比較的簡単で短時間で終わる処置であり、通常大きな痛みを伴うことはありません。しかし、事前に知っておくべきことや、術後のケアについて意識しておくと、よりスムーズに抜糸を迎えることができるでしょう。
まず、抜糸の前後に口腔内の清潔を保つことが大切です。特に、抜糸の前は縫合部分がまだ完全に治癒していないため、細菌感染を防ぐために口腔ケアを徹底しましょう。食後の歯磨きやうがいを適切に行うことが必要ですが、強い刺激を与えることは避け、優しく丁寧にケアすることが重要です。医師の指導に従い、抗菌性のうがい薬を使用することで、感染リスクをさらに低減することができます。
次に、抜糸の日程については、医師から指定された日時をしっかりと守ることが重要です。抜糸のタイミングは治癒の進行状況に応じて判断されるため、医師の指示に従いましょう。タイミングが早すぎると、まだ傷口が十分に治っておらず、再度縫合が必要になる可能性があります。逆に、遅すぎると縫合糸が体内に長期間残り、炎症や違和感を引き起こすこともあります。そのため、自己判断で抜糸を遅らせたり、急いで行ったりせず、医師の判断に基づいて計画を立てることが大切です。
また、抜糸の際に感じる痛みや不快感に対する不安を抱えている方も多いかもしれませんが、実際には軽度の痛みや違和感程度であることが一般的です。もし痛みに対して不安が強い場合は、事前に医師に相談し、局所麻酔を使用するかどうかを確認しておくと安心です。実際に抜糸を経験した患者の多くは、予想していたよりも痛みが少なく、短時間で終わったという声が多く聞かれます。
さらに、抜糸後のケアも重要です。抜糸後は傷口が完全に治るまでの間、引き続き口腔内の清潔を保つ必要があります。また、抜糸後数日間は、激しい運動や重労働を避けることで、血行を促進しすぎないようにしましょう。特に、出血や腫れがある場合は、無理をせずに休息を取ることが回復を早める鍵となります。
インプラント治療後に抜糸が必要な理由
縫合の目的と役割
インプラント治療後に抜糸が必要な理由は、縫合が重要な役割を果たしているためです。インプラント手術では、人工歯根を顎骨に埋め込む際、歯茎に切開が行われます。この切開部が自然に閉じるまでの間、縫合を施すことで、傷口を保護し、正常な回復を促進することが目的です。縫合糸は、手術後の出血を最小限に抑え、歯茎が元の位置で正しく結合するようにサポートします。これにより、感染リスクを軽減し、インプラントの成功率を高めるために不可欠な工程となっています。
縫合の主な目的は、まず出血を抑えることです。手術によって切開した歯茎は、傷口からの出血が生じます。縫合によって傷口をしっかりと閉じることで、止血がスムーズに行われ、手術後の出血を最小限に抑えます。また、縫合がないと、切開された部分が開いてしまい、細菌が侵入しやすくなります。これが感染の原因となり、インプラントの成功を妨げる可能性があるため、縫合によって物理的に歯茎を保護することが非常に重要です。
次に、縫合は傷口の安定を保つ役割も果たしています。インプラントを埋入した直後の歯茎は非常にデリケートであり、食事や日常生活の動作によって簡単に傷つく可能性があります。縫合糸は、歯茎が適切な位置で安定するよう固定し、自然な治癒を促進します。歯茎が正常に回復し、インプラントが確実に固定されるためには、縫合によって傷口を保護することが不可欠です。傷が早く治るだけでなく、インプラント周囲の組織がしっかりと結合するためにも縫合は必要です。
さらに、縫合の役割として、異物や食べかすが傷口に入るのを防ぐことも挙げられます。術後の口腔内は、食事の際に食べ物が接触するリスクがあり、縫合が行われていない場合、傷口に食べかすが入り込み、炎症を引き起こす可能性があります。これにより、感染症のリスクが高まり、治療の進行に悪影響を及ぼす可能性があるため、縫合は重要な防御手段となります。
抜糸が必要になる理由は、縫合糸が術後の一定期間を経て役割を果たし終えたからです。通常、インプラント手術後の歯茎の回復は1週間から10日程度で進行し、この期間が過ぎると縫合糸は不要になります。その時点で、縫合糸を残したままにすると、糸が歯茎に炎症を引き起こしたり、異物感を感じる原因となります。抜糸は、歯茎の自然な治癒を進めるために必要な最終的な処置です。
抜糸の重要性とその影響
手術後に縫合された歯茎が十分に回復し、傷口が癒えるまでの間、縫合糸が傷口をしっかりと固定し、回復を促進します。しかし、縫合糸は一時的なものであり、長期間にわたって歯茎に残しておくことは逆効果となることがあります。抜糸のタイミングが適切であることが、治癒の進行をスムーズにし、インプラント治療全体の成功に影響を与えるため、非常に重要な役割を果たしています。
抜糸が適切なタイミングで行われることで、まず傷口のさらなる回復が促進されます。通常、インプラント手術後7日から10日程度で抜糸が行われますが、この時点で歯茎が十分に癒合していない場合、縫合を解くことが傷口の再発を引き起こす可能性があります。逆に、適切なタイミングで抜糸を行うことで、歯茎が自然に結合し、インプラント周囲の組織がしっかりと安定します。これにより、インプラントが歯茎や顎骨と強固に結合する過程が支援され、治療の成功率が高まります。
抜糸が遅れることは、さまざまな問題を引き起こすリスクがあります。縫合糸が長期間残ることで、糸自体が異物として体内に認識され、炎症や感染症の原因になることがあります。また、糸の存在によって歯茎が刺激され続けると、炎症が慢性化し、回復が遅れる可能性も考えられます。これらのリスクを回避するためにも、適切なタイミングで抜糸を行い、歯茎が正常に回復することが重要です。医師は患者の個別の状況に基づいて、最適な抜糸のタイミングを判断するため、医師の指示に従うことが非常に重要です。
さらに、抜糸後のケアも術後の回復に大きな影響を与えます。抜糸が終わった後も、傷口は完全に治癒しているわけではありません。抜糸後の数日間は、引き続き歯茎の清潔を保ち、細菌感染を防ぐために、適切な口腔ケアが求められます。医師から処方された抗菌薬やうがい薬を使用することにより、感染リスクを低減し、傷口のさらなる回復を促進します。これにより、インプラントの周囲組織が健康な状態を保ち、長期的な安定性が確保されます。
抜糸の影響は、患者の口腔内だけでなく、全体的な治療の経過にも大きく関わります。適切に抜糸が行われることで、インプラントが正常に機能し始め、最終的な補綴(かぶせ物)の装着へと進む準備が整います。逆に、抜糸が不適切なタイミングで行われたり、抜糸後のケアが不十分であったりすると、インプラントの安定性や治療の成功に悪影響を及ぼす可能性があります。
総合的に見て、抜糸はインプラント治療の成功に不可欠なプロセスであり、そのタイミングやアフターケアが回復に大きな影響を与えます。患者は、医師の指導に従い、適切な時期に抜糸を行い、抜糸後のケアを怠らないようにすることが、治療を成功させる鍵となります。
縫合を解く際のリスクと注意点
縫合を解く最も大きなリスクの一つは、傷口が完全に治癒していない状態で抜糸を行うことによる再開口です。インプラント治療後の歯茎は、切開された部位が十分に回復していない場合、抜糸によって再び開いてしまう可能性があります。これにより、傷口が露出し、感染のリスクが高まるほか、回復期間が延びることにもなります。このような事態を避けるためには、担当医が回復状況をしっかりと確認し、傷口が適切に癒えていることを確認した上で抜糸を行うことが重要です。
次に、縫合を解く際に考慮すべきリスクとして、感染症が挙げられます。インプラント手術後、傷口には細菌が侵入しやすい状態が続いています。縫合によってそのリスクは抑えられていますが、抜糸後は傷口が再び外部環境にさらされるため、細菌感染の可能性が高まります。このリスクを最小限に抑えるためには、抜糸後のケアが極めて重要です。口腔内の清潔を保ち、食後には丁寧な口腔ケアを行うことが必要です。また、医師の指示に従い、抗菌性のうがい薬を使用するなどして、傷口を清潔に保つことが求められます。
また、抜糸を行う際に出血が発生する可能性もあります。通常、抜糸時の出血は軽微であり、大きな問題になることは少ないですが、出血傾向のある方や血液凝固機能に問題がある場合は、出血が長引くことがあります。このような場合は、事前に医師に相談し、必要に応じて出血を抑えるための薬を服用することや、抜糸後に圧迫止血を行うなどの対策を講じることが推奨されます。
さらに、縫合を解いた後に痛みや腫れが発生することも考えられます。これらの症状は通常、数日以内に軽減することが多いですが、腫れや痛みが長期間続く場合や、症状が悪化する場合は、抜糸後に何らかのトラブルが発生している可能性があります。この場合も、早めに担当医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
縫合を解く際の注意点としては、抜糸後の数日間は傷口を保護することが求められます。固い食べ物や刺激の強い食材を避け、歯茎に負担をかけないように注意することが必要です。また、抜糸後の数日間は、過度な運動や血行を促進する行為を避けることも重要です。血行が良くなることで出血が再発する可能性があるため、無理な行動は避け、安静を保つことが推奨されます。
抜糸に使用される糸の種類と特徴
ナイロン糸とその特徴
ナイロン糸は、インプラント治療後に行われる縫合で使用される代表的な素材の一つで、主に非吸収性の糸として知られています。非吸収性であるため、術後の一定期間が過ぎると、医師によって抜糸される必要があります。ナイロン糸の大きな特徴として、引っ張り強度が高く、歯茎や軟組織をしっかりと固定できることが挙げられます。インプラント手術後の繊細な傷口を安全に保護するために、この糸の耐久性は非常に役立ちます。
ナイロン糸は、他の縫合糸と比較して組織反応が少ないため、歯茎や口腔内の軟組織に対して優れた生体適合性を示します。術後に炎症や感染のリスクを抑えることができる点も、ナイロン糸のメリットの一つです。特にインプラント手術後は、傷口が口腔内という外部からの細菌にさらされやすい環境にあるため、感染症のリスク管理が非常に重要です。このような観点からも、ナイロン糸は適切な選択肢といえるでしょう。
また、ナイロン糸は滑らかな表面を持っており、扱いやすさが特徴です。医師が縫合を行う際、糸が組織をスムーズに通過し、最小限の摩擦で縫合できるため、歯茎や周囲の組織に対する余計なダメージを避けることができます。この特性は、手術後の傷口の回復を早め、術後の不快感を軽減する効果も期待できます。また、ナイロン糸は通常、単糸で使用されるため、糸が絡まったり、ほつれたりするリスクが少なく、抜糸の際にもスムーズに行える点が利点です。
ナイロン糸が非吸収性であるということは、治癒が進んだ段階で抜糸を行わなければならないという意味でもあります。これは、医師が傷口の回復状態を適切に評価し、糸を除去するタイミングを見極めることが求められるプロセスです。ナイロン糸を長期間放置すると、歯茎に炎症を引き起こすリスクがあり、逆に回復を妨げることがあるため、医師の指導のもと適切なタイミングで抜糸を行うことが重要です。
一方で、ナイロン糸は非常に強度が高いため、患者が日常生活を送る中で糸が切れたり、ほつれたりする心配がほとんどありません。術後のケアを適切に行えば、インプラント手術の成功率が高まり、患者にとっても安心感が得られる素材です。しかし、非吸収性であるため、抜糸を怠ると逆に糸が異物として体内に残り、問題を引き起こす可能性があるため、必ず適切な抜糸のタイミングを守ることが重要です。
絹糸(シルク糸)の特長
絹糸は非吸収性であるため、ナイロン糸と同様、一定期間が経過した後に抜糸を行う必要があります。シルクの繊維は柔らかく、組織に馴染むため、術後の安定感があり、特に短期間の縫合が必要な場合や、傷口が安定するまでのサポートを目的とした場合に選ばれることが多いです。縫合後、糸が組織に余計な刺激を与えることなく自然にフィットし、術後の回復をサポートします。
一方で、絹糸にはいくつかの注意点もあります。天然素材であるため、他の合成糸に比べると組織反応がやや強く出ることがあります。特に、長期間にわたって体内に残った場合、組織が糸に対して炎症反応を起こすリスクがあります。これを避けるためにも、適切なタイミングで抜糸を行うことが重要です。特に、感染症リスクが高い手術後の環境では、絹糸が細菌に感染しやすいというデメリットもあります。このため、絹糸を使用する場合は、術後の口腔ケアや消毒を徹底することが求められます。
また、絹糸はその構造上、編み込まれた繊維が細かいため、細菌が糸の中に侵入しやすいという特性を持っています。口腔内は他の部位と比べて細菌が繁殖しやすい環境であるため、適切な口腔ケアが不可欠です。手術後は歯磨きやうがいを十分に行い、傷口を清潔に保つことが感染症を予防するために重要です。さらに、医師の指示に従い、抗菌性のうがい薬を使用することも効果的です。
絹糸のもう一つの特長として、操作性の良さがあります。縫合時には医師がスムーズに扱うことができ、縫合の過程で糸が絡まりにくい点も優れた特性です。このため、複雑な部位や細かな縫合が必要な手術では、絹糸が好んで使われることがあります。また、患者にとっても抜糸時に糸が滑らかに抜けることが多く、痛みを感じにくいという利点があります。
一方、絹糸は非常に強度が高いわけではないため、長期間の負荷がかかる縫合にはあまり適していません。そのため、絹糸が使われる場合は、あくまで短期間で抜糸が予定されている状況や、強度をそこまで必要としない部位に使用されることが多いです。
吸収糸と非吸収糸はどちらが良いか?
吸収糸は、時間の経過とともに体内で自然に分解され、最終的には体外に排出される糸です。このため、手術後に抜糸が不要で、患者への負担が少ないことが特徴です。特に、縫合後のフォローアップが難しい場合や、抜糸が困難な場所での手術には、吸収糸がよく用いられます。また、吸収糸は短期間で組織が回復する部位や、縫合が長期にわたって必要ない場合に適しています。患者にとっては、抜糸のために再度通院する手間が省けるため、負担が軽減されることが大きな利点です。
一方、吸収糸にはいくつかの制約もあります。体内で分解される過程で、糸が弱くなり、組織が完全に回復する前に支えが不足する場合があります。そのため、長期間にわたって傷口の保護が必要な場合や、強度を長く維持しなければならない手術には、吸収糸はあまり適していません。また、体質によっては、吸収糸が分解される際に炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性もあるため、個々の患者の体調やアレルギー履歴を考慮することが大切です。
次に、非吸収糸は体内に残り続けるため、術後に抜糸が必要です。非吸収糸の大きな特徴は、その強度と持続性です。特に、縫合が長期間必要な場合や、組織がしっかりと安定するまで長期にわたる保護が必要な場合には、非吸収糸が適しています。インプラント手術後の歯茎の安定化には、非吸収糸がよく選ばれ、組織がしっかりと結合するまでの期間、強力なサポートを提供します。また、縫合部位が動きやすい場所や、強い張力がかかる部位では、非吸収糸がその安定性を保つために有効です。
しかし、非吸収糸にもいくつかの注意点があります。術後に必ず抜糸が必要となり、患者にとっては再び通院する必要があります。また、長期間にわたり体内に残るため、抜糸が遅れると糸が組織に悪影響を与えることがあります。例えば、炎症や異物反応が起こる可能性があり、医師の指導に従って適切なタイミングで抜糸を行うことが重要です。さらに、抜糸時に患者が軽い痛みや不快感を感じることもありますが、通常は短時間で処置が完了するため、大きな問題にはなりにくいです。
では、どちらが良いかという問いに対しては、治療の目的や患者の状態に基づいて判断されるべきです。吸収糸は、抜糸が不要で患者の負担を軽減できる一方、強度や長期間のサポートが必要なケースでは非吸収糸が適しています。インプラント手術の場合、術後の歯茎の安定化が重要なため、多くの場合、非吸収糸が選ばれますが、患者の状態や術後のケアの難易度に応じて、吸収糸が使用されることもあります。
まとめ
インプラントの抜糸は、術後の回復プロセスにおいて非常に重要なステップです。抜糸のタイミングや方法は、手術後の経過に大きく影響を与え、適切に行われることで、インプラントが確実に安定し、長期的な成功に繋がります。抜糸が早すぎると傷口が再び開いてしまうリスクがあり、遅すぎると糸が炎症を引き起こす可能性があるため、医師の指示に従い、最適な時期に行うことが大切です。
また、抜糸の際には患者自身が事前にしっかりと準備し、口腔内の清潔を保つことが重要です。術後のケアや食事にも十分な注意が必要で、食事内容を工夫しながら、歯茎やインプラントに負担をかけないよう心がけることが、回復をスムーズに進めるための大切なポイントです。特に、食後の口腔ケアをしっかり行うことで、細菌感染のリスクを抑え、傷口の治癒を促進できます。
抜糸後も、インプラント周囲のケアは引き続き必要です。適切なブラッシングと定期的な歯科検診を通じて、インプラントと周囲組織の健康を維持することが、長期間にわたって安定した結果を得るために不可欠です。これらのアフターケアは、インプラント治療の成功を確実にするために重要な役割を果たします。
抜糸はインプラント治療の重要な一部であり、患者の積極的なケアと医師の指導が組み合わさることで、安心して治療を進めることができます。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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よくある質問
Q. インプラント治療は保険適用になりますか?
A. 残念ながら、先天性疾患等のよほど特殊なケースでない限り、インプラントは保険適用にはなりません。自由診療となり、ケースによってかかる料金も変わってくることがあります。
Q. インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?
A. 保険治療の自己負担額と自由診療の負担額の合計が年間で10万円を超える場合は、医療費控除の対象となる場合があります。 ただし、どこまでが控除の対象となるかの基準は明確でないため、必ず控除できるとは言えません。控除の申請をお考えであれば、国税庁のホームページをご覧いただくか、お近くの税務署にお問い合わせください。
Q. 歯医者によって金額が違うのはなぜですか?
A. インプラントは保険外診療であり、料金は歯科医院ごとに個別に設定されています。 使っているメーカーや術式の違い、治療後の保証の違いなどにより、料金設定は変わります。 国内で販売されているインプラントの種類は多数あり、その信頼性もまちまちです。当医院では、国内メーカーでシェア第一位の京セラのインプラントを用いてます。また、歯科医院によっては、骨に埋める支えの部分だけの料金が記載されていることがあります。その場合、人工の歯やそれを取り付けるための部品などの料金が別途かかります。 インプラントをお考えの場合は、当院を含め、料金の内訳を必ず確認するようにしてください。
Q. インプラント治療で顎の骨がもろくなったりしませんか?
A. インプラントを入れるために顎の骨に穴を開けますが、直径4mm程度のものであり、それによって骨がもろくなるということはまずありません。 逆に、インプラントで噛み合わせを回復することで、骨に適度な圧力が伝わり、周囲の骨が丈夫になることが知られています。これは、入れ歯やブリッジでは得られないメリットと言えます。
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