審美歯科とは?歯の見た目をキレイにする審美歯科を徹底解説
- 2025年2月12日
- コラム
審美歯科とは、歯や歯肉の病気を治療するだけではなく、美しく健康や歯や歯肉を作ることを目的とした歯科治療です。治療だけでなく歯の審美性にこだわっているところに違いがあります。
今回は、この審美歯科について解説いたします。
審美歯科とは?
虫歯になったとき、詰め物や歯を削った後が気になった方は多いのではないでしょうか?
「この歯、もう少し何とかならなかったのかしら?」
そう思う方にこそ必要なのが、歯の審美性も兼ね備えた審美歯科なのです。審美歯科は従来の歯科治療と違い、歯の審美性にも拘ります。
もちろん、歯の見た目が美しくなるだけでなく、歯列矯正によって正常な嚙み合わせを実現させたり、歯のコンプレックスを解消するといったプラスの側面もあります。
審美歯科にかかるのにお勧めな方
では、審美歯科にはどういった方がかかるのがお勧めなのでしょうか。
ここでは、審美歯科にかかることをお勧めしたい方の特徴を解説していきます。
八重歯などが気になる
八重歯は犬歯が歯列の外側にはみ出したり、重なり合って生えていることを言います。
この八重歯を持っている方は歯がデコボコです。そのため、歯の嚙み合わせが悪くなったり、歯磨きがしずらく歯のケアがおろそかになったりする可能性があるのです。
また、八重歯は日本では可愛らしいと言われていますが、海外では歯列矯正などによって治療されるべき対象とされています。
見た目だけでなく、歯の健康のためにも歯列矯正などを受ける必要があると言えるでしょう。
歯の色が気になる
歯が黄ばんでいると、健康に問題はありませんが人に与える印象が悪くなってしまう傾向があります。
歯が黄ばんでいると、年を取っているように見られたり、歯の手入れをきちんとしていないだらしのない人間と思われる可能性があるためです。
特に接客や人と会う仕事では清潔感が大切な要素となります。歯が黄ばんでいると、清潔感のない不潔な人だと印象を持たれてしまう恐れがあるのです。
詰め物などの見た目をなんとかしたい
歯を治療して、詰め物などをする場合、詰め物と周囲の歯の色が違い、違和感が出てしまうことがあります。そのため、色味の統一感がなくなってしまい不自然な印象を相手に抱かせてしまうのです。
詰め物をするにしても、似たような色味になるような審美性をともなう治療が必要になってきます。
審美歯科の治療
審美歯科の治療にはどのようなものがあるのでしょうか?
それらについて、解説していきます。
歯を美しくするホワイトニング
ホワイトニングは特殊な薬剤を使いエナメル質に入り込んだ着色物質を分解し歯を白くする施術方法です。ホワイトニングには歯科医院やクリニックでおこなうオフィスホワイトニングと、マウスピースを使用し自宅で実施するホームホワイトニングがあります。
また、2つを組み合わせたデュアルホワイトニングも存在します。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯に特殊な薬剤を塗布しLEDなどを照射して着色物質を分解する方法です。即効性があり、2回ほどの施術で効果を実感することができます。そのぶん、色戻りも速く持続期間は3ヵ月から6カ月ほどです。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングはマウスピースに薬剤を塗布し、1日30分ほどマウスピースを装着することで歯を白くする方法です。薬剤の濃度が低く効果が出るのに2週間から1カ月ほどかかりますが、そのぶん薬剤が歯の奥まで浸透し色戻りもしにくくなります。
6ヵ月から1年ほど、効果は持続します。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせた施術方法です。オフィスホワイトニングをおこなった後、自宅でホームホワイトニングをおこないます。
そのため、費用は割高になりますが、色戻りもなく効果も1年ほどと長く続きます。
被せ物の種類
審美歯科は被せ物によって、歯の見た目をキレイにすることもあります。
その被せ物の種類や用途についてご説明いたします。
ジルコニア
ジルコニアは硬い素材で作られており、審美的にも美しく色の再現性も良好です。また、汚れもつきにくく着色もあまりありません。また、土台になる歯の色を遮断し、歯肉の色にも影響を与えません。
e-max
ジルコニアほどではありませんが、硬い素材で作られています。
審美的にも美しく色の再現性も良好です。汚れ、着色もしづらいですが土台の色は遮断してくれません。歯肉の色にも影響を与えません。
メタルボンド
メタルフレームの上に陶材をのせたもので、歯肉に影響があります。
ジルコニアほどではありませんが、硬い素材でできており審美的にも美しいです。
汚れや着色もしずらいです。フレームがメタルのため、土台の色は遮断してくれます。
エステ冠
メタルフレームの上に、エステニアを乗せたものです。歯肉に影響します。
歯より硬さが弱い素材です。そのため審美的にキレイですが、汚れ着色がつきやすいものでもあります。長期的につけるのは不安を伴うものでしょう。フレームがメタルのため、土台の色は遮断してくれます。
詰め物の種類
審美性を兼ね備えた詰め物の種類について解説していきます。
ハイブリッドセラミックスのインレー
レジンとセラミックを混ぜた素材を使用しており、値段がセラミックよりも安価になっています。程よい硬さのため周囲を傷つけにくく、セラミックよりも柔軟性があるため割れにくいです。オールセラミックほどではありませんが、天然歯に近い透明感があります。ただ、経年劣化が心配されます。
e-maxのインレー
自然な色合いで自分の歯に近い色合いになります。
また、セラミック製で汚れも付着しにくく、金属不使用なので金属アレルギーが起きる心配もありません。経年劣化の心配もほとんどないです。虫歯のリスクも下がります。ただ、天然歯よりも硬く周りの歯を痛める可能性があります。衝撃や強い力で、割れたり書けたりする可能性もあります。
ジルコニアインレー
とても硬い素材で作られており、審美的に美しく色の再現性も良好です。汚れや着色もほぼありません。
ただ、素材が硬すぎるため、使用するのに症例を選ぶ必要があります。
セラミックを使用した最新技術
金属アレルギーの心配のないセラミックなどを使用した素材を最新技術によって、加工・制作することが現代では可能になっています。それらの技術について説明いたします。
審美性を重要視する患者様は年々増加傾向にあり、オールセラミックによる治療を視野に入れる方も多くなっています。
プロセラシステム
プロセラシステムとは、チタン、アルミナ、ジルコニア、セラミックなどの優れた生体親和性を持つ材料と、CAD/CMA技術を応用して、審美性に優れた高度な差し歯や義歯などの補綴物の製作をサポートするノーベルバイオケア社のシステムです。
20年以上の実績と5年保証の実現により、天然歯とインプラントの両方で審美性や予知性の高い治療が可能となりました。
CEREC System
セラミックシステムとは、最新コンピューターの技術を用して審美性とアレルギーの少ないセラミックの治療を短時間で実現させるシステムのことです。このシステムによりセラミックによる治療を比較的安価に提供することが可能です。
CERECは、世界で最も普及しているシステムであり、1週間ほどかかっていた治療時間を大幅に短縮することが可能となりました。
歯を自然な美しさにできる審美歯科
保険適応の治療だけでは、自然な歯に近い審美性をともなった治療はできません。そのため、治療痕が目立ちそれを気にする人がとても多くいることでしょう。
近年では、審美性をともなった治療を求める方も増えてきました。そんな方のために、審美歯科はとても必要なものと言えます。
まとめ
今回は審美歯科について解説いたしました。
従来の歯科医院の治療ですと、どうしても治療痕が目立ち見た目が気になることが多かったように思われます。
そんな問題を解決するのが、審美性を兼ね備えた審美歯科と言っても過言ではないでしょう。審美歯科は見た目の美しさだけでなく、歯列矯正などで歯並びなどを治すことにより、噛み合わが改善され、歯に負担がかからなくなったり、歯のケアがきちんとできるようになるなど治療としてとても有効な面もあります。
また、見た目が違う詰め物なども審美性を加味することにより、自然な仕上がりのものになります。それにより、見た目を気にしなくてすみ歯にコンプレックスを抱かなくてよくなるのです。
また、審美歯科の治療には歯を白くするホワイトニングや、生体親和性があるセラミックなどを使用した差し歯や義歯があげられます。
ホワイトニングによって歯を白くすることで、歯の見た目がよくなり周囲の人からの視線も変わります。そうすることによって自然と自分に自信も持てるようになるのです。
審美歯科は、歯を治すだけではなく、審美性を追求することで人々を幸福にする治療法ともいえるでしょう。
海岸歯科室では、ホワイトニングをはじめ歯列矯正や、セラミックを使った詰め物や義歯などをお客様にご提供する審美歯科もやっております。
治療後の歯の見た目や、自分の歯が気になる方は是非とも当院にご相談ください。
ぴったりな治療法をご提案の上、お悩みの解決に尽力いたします。
監修:理事長 森本 哲郎