ホワイトニング後に食事はできる?食べて良いもの・悪いものを解説
- 2024年11月10日
- コラム
ホワイトニングで歯を白くした方は、できるだけその効果を長く楽しみたいと思うのではないでしょうか。ホワイトニング後に着色しやすい食事をとってしまうと、せっかく白くなった歯が黄ばみやすくなる可能性があります。
歯が再着色するのを予防するためには、ホワイトニング後の食事内容が大切です。施術後数時間は、特に食事内容に注意した方が良いでしょう。
このコラムでは、ホワイトニング後に控えた方が良い食事や、できるだけ長く白い歯を続ける方法などについて解説します。
ホワイトニング後の食事に悩んでいる方や、歯を白く保ちたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
ホワイトニング後に食事はできる?
ホワイトニング後に食事は可能です。ただし、食べる内容には注意する必要があるでしょう。ホワイトニング後の歯はダメージを受けた状態になっているため、着色しやすい食事をとると、歯に着色汚れが付きやすくなります。
ここでは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの場合について見ていきましょう。
オフィスホワイトニングの場合
オフィスホワイトニングの場合は、施術後24〜48時間程度は刺激の強いものや着色しやすいものを避けた方が良いでしょう。
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行うホワイトニングのことです。高濃度の薬剤を使用して施術を行うため、ホームホワイトニングよりも早くしっかりとした効果を感じやすい特徴があります。
また、歯の専門家による施術のため安全性が高く、万が一トラブルが起きた場合もすぐに処置してもらえることもメリットです。
一方で高濃度の薬剤を使用するため、歯が一時的にダメージを受けて不安定な状態になります。そのため、施術後24〜48時間程度、刺激の強い食べ物や着色汚れしやすい食べ物は避けた方が良いでしょう。
ホームホワイトニングの場合
ホームホワイトニングの場合は、施術後2〜4時間程度、食事内容に気をつけると良いでしょう。ホームホワイトニングは、マウスピースにホワイトニング用の薬剤を塗布して装着することで歯を白くする方法です。
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比べて低濃度の薬剤を使用するため、マウスピースの装着時間は1回30分〜就寝中など長く、白くなるまでに時間がかかる傾向があります。
ただし、歯への刺激は弱いため、施術後数時間で通常通りの食事をとることが可能です。
ホワイトニング後の食事に注意する理由
ホワイトニング後の食事には、注意を払う必要があります。ここでは、食事に注意する理由について見ていきましょう。
歯が一時的にダメージを受けているから
ホワイトニング後の歯は一時的にダメージを負っている状態のため、刺激の強いものや着色しやすいものの影響を受けやすくなります。
歯の表面は、ペリクルと呼ばれる薄い膜で覆われています。ペリクルは、歯への着色を防いだり、細菌から歯を守ったりする役割がある膜です。
ホワイトニングを受けるとペリクルが薬剤によって一時的に剥がされてしまうため、外からのダメージを受けやすくなってしまいます。このペリクルは12時間〜48時間程度かけて再生されますが、それまでは食事内容に注意する必要があるでしょう。
歯が乾燥しているから
ホワイトニングの直後は、歯が乾燥している状態です。ホワイトニング中は口を開けた状態が続くため、歯が乾きやすくなるだけでなく、ホワイトニングで使用する薬剤の成分が乾燥を招くといわれています。
歯が乾燥していると、外部の刺激を受けやすくなります。そのため、食事内容によって着色汚れが付きやすくなってしまうでしょう。
ホワイトニング後に食べて良いもの・避けた方が良いもの
ホワイトニング後には、食べるものに気をつけなければ歯に汚れが付きやすくなります。ここでは、ホワイトニング後に食べて良いものと避けた方が良いものについて紹介します。
食べて良いもの
ホワイトニング施術後に食べて良い食べ物は、基本的に色の薄いものがおすすめです。例としては以下が挙げられます。
飲み物 |
水、牛乳、白ワイン、麦茶、色の薄いハーブティー(カフェインフリーのもの) |
食べ物 |
白米、白身魚、ホワイトシチュー、チキン、クリーム系の色の薄いパスタ、大根、カリフラワー、バナナ、りんごなど |
避けた方が良いもの
ホワイトニング後には、基本的に色味のついた食事は避けましょう。ポリフェノールやイソフラボンが含まれた食事は、歯に色が付きやすいといわれています。
また、ホワイトニングによって歯の表面にあるペリクルが剥がれ、刺激を受けやすい状態のため、酸性のものを食べると歯に刺激を感じる可能性もあります。
以下の食事内容は、ホワイトニング後は避けた方が良いでしょう。
飲み物 |
コーヒー、赤ワイン、豆乳、緑茶、紅茶、炭酸飲料水、コーラ、ビール、ハイボール、色の濃いカクテル |
食べ物 |
カレー、ケチャップ、キムチ、チョコレート、トマトソース、醤油などの色の濃い調味料を使用した料理、ベリー系、レモン、わさび、からし、マスタード、香辛料など |
ホワイトニング後の食事で意識すること
ホワイトニングに食事をとる際には、色の濃いものや刺激の強いものを避けるだけでなく、以下の3点に注意しましょう。
- 食事前に水を飲む
- 食事中はこまめに水を飲む
- 食後はうがいや歯磨きをする
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
食事前に水を飲む
食事前には1杯程度水を飲むようにしましょう。食事の前には歯が乾燥した状態になっているため、水分をとって歯の表面を湿らせることが大切です。
食事中はこまめに水を飲む
食事中にはこまめに水をのみましょう。食事中に水分をとることで歯の表面の乾燥を防ぎ、歯の表面に付いた食べ物による汚れを洗い流す効果があります。
食後はうがいや歯磨きをする
食後はできるだけすぐにうがいや歯磨きをしましょう。食事によって歯についた汚れを取り除き、着色を防ぎます。
ホワイトニング後のケア方法
ホワイトニングの効果をできるだけ長く楽しむためには、正しいケアを行うことが必要です。ホワイトニング後には、以下の3つのポイントに気をつけましょう。
- ホワイトニング用の歯磨き粉を使用する
- 禁煙する
- 歯科医院で定期的にケアする
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
ホワイトニング用の歯磨き粉を使う
ホワイトニング後は、市販のホワイトニング用の歯磨き粉を使うことで、白い歯を保ちやすくなります。ホワイトニングで白くなった歯は、生涯白いままではありません。数ヶ月経つと日々の汚れが着色し、黄ばみが目立ちやすくなります。
日々の汚れをしっかりと落とすためにも、ホワイトニング用の歯磨き粉を使用すると良いでしょう。
禁煙する
ホワイトニング後にはタバコを控えるようにしてください。タバコに含まれるニコチンやタールは着色汚れの主な原因です。そのため、せっかく白くなった歯が再び汚れやすくなってしまいます。
特にホワイトニング直後は、タバコのヤニが歯に付きやすく、ホワイトニングの効果が低下しやすくなります。オフィスホワイトニング後は24時間程度、ホームホワイトニングの場合は1時間程度は禁煙しましょう。
歯科医院で定期的にケアする
ホワイトニング後に長く白い歯を維持するためには、歯科医院での定期的なケアが大切です。オフィスホワイトニングを受けた後も継続して治療を受けることで、こまめに汚れを取り除き、効果を長く感じることができます。
歯に付いた汚れや歯石を取り除くことで、白さをキープしやすくなるでしょう。また、医師のアドバイスを受けることで自宅でのケア方法や食生活のポイントを聞くことができます。3ヶ月に1回くらいのペースで通院するようにしてください。
ホワイトニングに関するよくある注意点
最後に、ホワイトニングに関するよくある注意点を紹介します。
ホワイトニングは1回でも白くなる?
ホワイトニングは1回で白くなるとは言えません。歯の汚れや目標の白さによっては、継続して治療を受けることが必要です。目標の白さにもよりますが、ある程度の白さを求めるのであれば、2〜3回オフィスホワイトニングを受け、その後も定期的にホワイトニングを受けると良いでしょう。
また、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでは、効果の程度が異なります。ホームホワイトニングの場合は、効果が出るまで2週間〜1ヶ月程度かかります。
ホワイトニングの効果はどの程度持続する?
ホワイトニングの効果は、生活習慣や歯の質によって異なります。オフィスホワイトニングの場合は3〜6ヶ月程度、ホームホワイトニングの場合は6ヶ月〜1年程度持続するのが一般的です。歯の白さを維持したい場合は、継続してホワイトニング治療を受けると良いでしょう。
歯科医院とエステのホワイトニングは何が違う?
歯科医院とエステのホワイトニングでは、治療を行う人や使用する薬剤が異なります。歯科医院の場合は歯科医師や歯科衛生士といった資格を持った人が行いますが、エステサロンの場合はそうではない場合がほとんどです。
また、エステサロンで使用する薬剤は歯の表面に付いたステインを除去するだけなので、歯の黄ばみを根本から改善することはできません。
まとめ
ホワイトニング後には食事をとることができます。しかし、ホワイトニング後の歯は汚れが付きやすくダメージを受けやすい状態のため、食べるものには気を付ける必要があります。
色の濃い食べ物や酸性の食べ物は歯に刺激を与えやすくなるため、ホワイトニング後は色素の薄い食べ物や飲み物をとるようにしましょう。
海岸歯科室では、ホームホワイトニング後にオフィスホワイトニングを行う「デュアルホワイトニング」を行なっています。両方の治療を組み合わせることで白い歯を長く楽しむことが可能です。ホワイトニングを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修:理事長 森本 哲郎