インプラントの治療費と費用相場は?1本当たりの治療と費用相場について解説
- 2024年2月20日
- コラム
みなさんはインプラント治療の費用相場はどのくらいだと思いますか?「高い」「健康保険が適用にならない」など、かなり高額な治療費がかかるイメージをお持ちの方が多いいと思います。
その通りで、インプラント治療には健康保険は適用できず、1本あたりの費用も30万から40万と高額になる傾向があるのです。
なぜインプラント治療の費用は高いのでしょうか?
この記事では、インプラントの治療費と費用相場について解説していきます。
インプラント1本あたりの費用はどのくらい
インプラント1本あたりの費用はいくらぐらいするのでしょうか?
インプラント1本あたりの相場は、30万から40万といわれています。前歯と奥歯で大きな価格差はありませんが、前歯は見栄えの良さを求められるため、奥歯より若干費用が高くなる傾向にあるようです。
インプラント1本あたりの費用には、手術費用やインプラント体(歯根部分)とアバットメント(つなぎ部分)、人工歯(歯冠部分)の費用も含まれます。
また、使用するインプラントのブランドや種類、素材や治療を受ける歯科医院によっても1本あたりの費用は変ってくるのです。
通常の費用に、初診の診断料や画像撮影、術後のフォローアップなどは含まれていない場合もあります。そのため、治療開始前に治療計画と、費用の詳細を確認することが大切です。
インプラント治療の費用について
インプラントの治療は保険適用外であり、人工歯の種類によっても費用が変動していきます。安いもので1本あたり32万円。高いものでは、37万円ほどの費用になります。
安い人工歯は虫歯の治療に使われる金パラジウム合金とプラスチックを合わせたプラスチック・銀歯が使用されいます。それに対して高い人工歯には、固く審美性に優れ、汚れがつきにくいセラミックが人工歯に使用されているのです。
ここでは、インプラント治療の費用について、押さえておきたいポイントを解説していきます。
インプラント治療は保険適用外
インプラント治療は医療保険適用外の治療です。そのため保険が適用されず、自由診療になります。
インプラント治療と違って医療保険が適用される治療法に、入れ歯やブリッジがあります。これらの治療はインプラントと違って見た目を重視せず、最低限の機能を補う者のため保険適用となっているのです。
ただし例外として保険適用になる症状もあります。生まれつき顎の骨が1/3以上欠損しているか、形成不全である場合。病気や事故などで顎の骨の大部分を失った場合がそれにあたります。
人工歯の種類で費用が変動する
使用される人工歯の種類によってもインプラント治療の費用は変ってきます。虫歯の治療に使われる金パラジウム合金とプラスチックを合わせたプラスチック・銀歯は1本32万ほどです。ですが、プラスチックとセラミックの中間の素材を使ったハイブリットは37万。審美性に優れ汚れがつきにくいセラミックの人工歯は1本43万とかなり高額になってきます。
人工歯の種類を変えるだけでもかなり価格が違ってきますので、事前の予算を考えどの種類の人工歯を使うかよく考えましょう。
治療費の算出方法
インプラント治療の計算方法は意外と簡単です。
1本あたりの治療費に、手術費用、レントゲン・CTの撮影費、定期検診費が含まれています。治療本数をかけると総額を出すことができます。
例をとると、プラスチック・銀歯を使う場合1本あたりの費用は32万円。これが5本になると、32×5でおよそ160万の予算が必要ということになります。
みなさんも1本あたりの治療費と治療本数をかけ、総額を算出してみましょう。
インプラント治療にかかる費用の内訳について
インプラント治療にかかる費用の内訳は下記のようになっています。
インプラント治療にかかる費用の内訳
検査・診察料 1.5~5万
手術費用 15万~35万
人工歯の費用 5万~18万
総額 30万~40万
検査や診察料金、手術費用や人工歯の費用など。かかる費用の詳細をきちんとたしかめ、予算に見合った治療を受けましょう。
インプラント治療が高額な理由
ここまでインプラントの費用についてお話してきました。インプラントの費用は1本あたり32万から43万とかなり高額です。
どうしてインプラント治療はこれほど高額なのでしょうか?
ここでは、その理由について解説していきます。
インプラントの材質が高価
インプラント治療に使われるインプラント体は、それそのものが高価なものです。長期間体内に入れても大丈夫なよう安全性の高い素材で作れているため、値段が高くなってしまうのです。
また、インプラント本体を作るメーカーは多く存在します。
高価なインプラントを製造するメーカーほど、体への適合性や耐久性を重視し、人体に馴染みやすい素材を使用しています。
そして、インプラントを設置した後のアフターケアも充実している場合が多いいのです。
それに対して低価格なインプラントを製造するメーカーは、インプラントの品質自体も悪く、アフターケアがしっかりしていないためトラブルの原因になることもあるようです。
インプラントは体に埋め込むものであり、長期間にわたって使用します。
そのため信頼できるメーカーのインプラントを使用し、適切なアフターケアを受けられる歯科医院を選ぶことが重要なのです。
最新の設備や衛生環境が整った施術室が必要
インプラント手術は歯科治療の中でも特に高度なものです。適切な手術をおこなうために、歯科用CTやインプラント手術専用の機材など、必要な設備を整えなければなりません。
それらの設備費用はとても高額で、その設備費用が治療費に反映されているのです。
まら、インプラント手術は一般的な歯科治療と比べて、厳重な滅菌環境と清潔な設備が求められます。
治療に使う使い捨てのメスや、手袋、滅菌設備、手術室の維持管理などにもコストがかかります。
一方で、格安なインプラント治療を提供する歯科医院では、こうした設備に十分な投資がされていない可能性があります。そのため、治療の質や安全性に影響を与える危険性もあるのです。
インプラント治療を受けるさいには、最新の設備が導入されている歯科医院を選びましょう。
インプラントは保険適用外
さきほども書きましたが、インプラント治療は保険適用外の治療となっています。基本的にインプラント治療は自由診療となります。
生まれつき顎が欠損している。顎の形成が不完全。ケガや病気で顎を欠損した場合をのぞき、保険適用にはなりません。
そのため、他の治療方法と違って治療費が高額になりがちなのです。
インプラントの医療費を安く抑えることはできないのでしょうか?
インプラントの場合、医療控除が適用されます。それによって治療費の一部が税金から控除される可能性があります。
インプラント治療は医療控除が出来る
インプラント治療を受けるさいに、費用を抑える方法は基本的にありません。医療保険も適用外ですし、生命保険の手術給付金や先進医療特約も給付対象外です。
インプラントの費用を抑える方法として有効なのが医療控除を受けることです。
医療控除は、1年間に支払った医療費が、10万を越えた場合に税金の還付を受けられる制度です。
インプラントの費用相場は1本あたり30万から40万であるので、医療控除制度を利用すれば数万円の還付が受けられる場合があります。
医療控除の申請をおこなうタイミングは確定申告のときです。
医療費控除は、過去最大5年まで遡って申請することが可能です。そのため、過去に受けたインプラント治療も対象となります。
まとめ
ここまでインプラントの治療費と費用相場について語ってきました。インプラント治療の費用相場は、1本あたり30万から40万ほど。手術費用やインプラント体(歯根部分)とアバットメント(つなぎ部分)、人工歯(歯冠部分)の費用も含まれています。
使用される素材の種類やメーカーによって治療の費用相場は変ってきます。
そして、インプラントは病気やケガによる顎の欠損、生まれつきの顎の形成不全以外の場合の保険適用が認められていません。
そのため、費用も他の治療と違って高額になりやすいのです。
また、使用される人工歯の種類によっても治療費は変動します。例えば1番安い人工歯は32万します。ですがセラミックを使用した審美眼に優れ汚れがつきにくい人工歯は37万と5万以上も値段に差があるのです。
この1本あたりの人工歯の治療費と、治療本数をかければおおよその治療費が算出できます。
また、インプラント治療が高額な理由に、インプラント体に使われている素材が高価であること。インプラント治療には、他の歯科治療よりも清潔で専門的な設備が必要などの理由もあります。
また、医療保険の適用外ですが、治療費が高額なため医療控除によって還付金を受けることも可能です。
海岸歯科室では、インプラント治療が可能な最新鋭の設備を備えた治療室を完備しております。インプラント治療をお考えの方は、是非とも当院をお尋ねください。
監修:理事長 森本 哲郎