ホワイトニングは前歯だけでも受けられる?注意点も紹介
- 2024年10月21日
- コラム
「ホワイトニングは前歯だけでも受けられる?」
「ホワイトニングを受ける前に注意しておくことはある?」
ホワイトニングを検討している方の中には、前歯だけ治療を受けられるのか、治療に関してどんな点に注意すれば良いのか気になっている方もいるでしょう。
このコラムでは、ホワイトニングを前歯だけ受けられるのか、どんな点に注意すべきかについて紹介します。
ホワイトニングを検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
ホワイトニングとは
ホワイトニングは、歯の表面を明るくし、自然な白さを取り戻すための歯科治療です。ホワイトニング治療を受けることで、これらの着色を改善し、明るい印象の笑顔を手に入れることができます。
日々の生活の中で、歯には汚れが蓄積し、黄ばみや黒ずみに繋がります。特に、コーヒーやお茶を飲んだり、喫煙習慣があったりする方は、着色汚れが付きやすいでしょう。
ホワイトニングによって歯磨きやクリーニングで落ちない汚れがなくなり、口を開けることに抵抗がなくなるでしょう。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングには、大きく分けて下記の3つの種類があります。
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- デュアルホワイトニング
どの方法も、歯科医院の指導を受けて行うため、安全な治療といえます。効果の持続期間や費用、治療の方法などを比較し、自分に合った方法を選んでみてください。
ここでは、上記の3つの治療法について詳しく紹介します。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で専門的に行われるホワイトニング治療で、短時間で効果が得やすいのが特徴です。一度の治療でも効果が実感しやすく、歯科医師や歯科衛生士が治療を行うため、安全性が高いメリットがあります。
結婚式や面接などのイベントがあり、歯を短期間でしっかりと白くしたい方や、自宅でのケアが面倒臭いと感じている方に向いています。
ただし、オフィスホワイトニングは基本的に保険適用外になるため、費用が高くなる傾向があります。また、濃度の濃い薬剤を使用するため、人によっては痛みを感じるケースもある点がデメリットです。
ルームホワイトニング
ルームホワイトニングは、歯科医院でマウスピースを作成し、専用のホワイトニング薬剤を使用して自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で口内の状態を確認してからマウスピースを作成し、医師から指導を受けた上で行います。
オフィスホワイトニングと比較すると効果が穏やかにあらわれるため、自然な白さが得られる点が特徴です。また、継続してホワイトニングをすることで効果が長持ちしやすく、自宅で手軽に行えるため、忙しい方でも取り組みやすいメリットがあります。
ただし、効果が出るまでには数週間時間がかかるため、すぐ歯を白くしたい方には向いていません。また1日1〜2時間程度マウスピースを装着して過ごす必要があるため、面倒に感じる方もいるでしょう。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた治療法です。オフィスホワイトニングで短時間で効果的に歯を白くし、さらにホームホワイトニングを続けることで白さを維持できるようにする方法です。
歯を理想の白さにしやすく、その白さを長く実感しやすい方法として人気があります。また、歯科医のサポートがあるため、安全性も高いです。
ただし、2つの治療を両方受けるため、費用がかかる傾向があります。また、自宅で継続的にケアが必要なため、自己管理が求められます。
歯の白さを長く楽しみたい方に向いている治療です。
前歯だけをホワイトニングできる?
クリニックによっては、前歯だけの治療も可能です。歯科医院では部分的なホワイトニングに対応していることが多く、前歯や笑ったとき見える部分だけを重点的に白くすることもできます。目立ちやすいため、そこだけをホワイトニングすることで、全体的に明るい印象を与えられます。
前歯だけホワイトニング治療を受ける場合、すべての歯をホワイトニングするよりもコストを抑えられる傾向があります。また、前歯だけの治療のため、全体のホワイトニングよりも治療時間が短時間で済む点がメリットです。
前歯だけをホワイトニングする場合、色の差が他の歯と目立たないように仕上がりを調整することが重要です。そのため、施術前に歯科医と相談し、仕上がりのイメージを確認しておくと安心です。
まずは歯科医院でカウンセリングを受け、ご自身の希望や予算に応じたプランを相談してみると良いでしょう。
ホワイトニングの費用
ホワイトニングの費用は、オフィスホワイトニングの場合20,000〜50,000円程度です。使用する薬剤の種類や機会の種類、ホワイトニングを受ける歯の本数などによって費用は異なります。
ルームホワイトニングの場合は、20,000〜40,000円程度です。マウスピースの製作費と専用の薬剤の購入費用がかかります。
デュアルホワイトニングは2つを組み合わせた治療のため、50,000〜80,000円程度かかります。歯科医院によっては本数によって費用が設定されており、前歯だけホワイトニングする場合は上記の金額よりも安く済む傾向があります。
ホワイトニングの注意点
ホワイトニングには下記の注意点があります。
- 費用が高い傾向がある
- 歯が痛いことがある
- 詰め物や差し歯にはホワイトニングできない
- 色が戻ることはある
- 着色しやすい食べ物は控える
- 歯磨きを丁寧に行う
上記のポイントを守ることでホワイトニングの効果を得られやすくなります。ホワイトニングの注意点について詳しく見ていきましょう。
費用が高い傾向がある
ホワイトニングは基本的に自費での治療になるため、費用が高い傾向があります。特にデュアルホワイトニングは歯科医院と自宅での両方の治療になり、費用が高くなりやすいです。
また、ホワイトニングの効果は半年〜1年程度で徐々に元に戻っていきます。繰り返してホワイトニングを受ける場合はトータルの金額が高くなりやすいため、医師とよく相談して治療内容を決めましょう。
歯が痛いことがある
ホワイトニングの治療中や治療後に、歯が痛むことがあります。虫歯や歯周病があったり歯にひびが入っていたりすると、そこから薬剤がしみて痛みを感じることがあるのです。
痛みの感じ方には個人差があり、痛みを全く感じない方や、ズキズキとした強い痛みを感じる方もいます。
痛みは多くの場合、数時間〜数日でおさまります。これ以上長く痛みが続く場合や、痛みの程度がひどい場合は、歯科医院に相談するのがおすすめです。
また、痛みを感じにくくするためには、事前に虫歯や歯周病、歯のひびなどを治療しておくと安心です。
詰め物や差し歯にはホワイトニングできない
ホワイトニングによる効果を得られるのは、天然の歯のみです。そのため詰め物や差し歯はホワイトニングできません。
詰め物や差し歯がある場合、天然の歯のみをホワイトニングすることで、人工の歯とその他の歯で色の違いが起こることがあります。
差し歯を変色しにくいセラミック素材に変えたり、歯の白さに合わせた差し歯に入れ替えたりなどの工夫をするのも1つの手段です。
色が戻ることがある
ホワイトニング治療を受けても、効果が半永久的に続くわけではありません。着色しやすい食べ物を頻繁にとったり、歯磨きをしっかりしなかったりすると、色が戻りやすくなります。色戻りの目安は、オフィスホワイトニングで3〜6ヶ月、ホームホワイトニングで6〜12ヶ月程度といわれています。
色戻りを防ぐためには、食べ物やタバコに気をつけ、食後には口をゆすぐ習慣をつけたり、着色汚れに効果的な歯磨粉を使うことがおすすめです。
効果が完全に戻る前に追加でホワイトニングを受けるのも良いでしょう。
着色しやすい食べ物は控える
治療後24時間は、着色しやすい食べ物を控えましょう。着色しやすい食べ物には、以下が挙げられます。
- カレー
- コーヒー
- 赤ワイン
- キムチ
- チョコレートなど
ホワイトニング後は歯の表面にあるペリクルと呼ばれる保護膜が剥がれているため、着色汚れが付きやすくなります。
色の濃いものやカフェインを含むもの、酸性のものなどはできるだけ控えるようにしてください。
歯磨きを丁寧に行う
ホワイトニングの治療後は、着色汚れを防ぐためにしっかりと歯磨きをしましょう。歯の黄ばみが気になる方は、フッ素が多く含まれた歯磨き粉がおすすめです。フッ素にはカルシウムやりんの沈着を促す効果や、酸から歯を守る働きがあります。
また、歯磨きに加えて定期的な検診も大切です。歯科医院でクリーニングを受けることで、歯を白く健康に保ちやすくなります。
ホワイトニングに関するよくある質問
最後に、ホワイトニングに関するよくある質問を紹介します。
ホワイトニングで白くなりすぎることはある?
ホワイトニングは段階的に歯が白くなります。一度のホワイトニングで白さを実感できることもありますが、回数を重ねることで徐々に白さが増します。希望の白さを医師に伝えて治療を始めるので、白くなりすぎることはないでしょう。
ホワイトニングは痛い?
ホワイトニング治療では、一部の人は痛みを感じることがあります。ホワイトニングで痛みが生じるのは、歯の表面のエナメル質が損傷し、そこからホワイトニングの薬剤が染みることで痛みを感じることがあります。
痛みのリスクを避けるためには、治療の前に虫歯や歯周病を治療しておくのがおすすめです。
ホワイトニングは体に悪いですか?
歯科医院でのホワイトニングは、体に悪いことはありません。薬剤には過酸化水素が含まれていますが、濃度が高くなりすぎないように設定されており、施術時には唇や歯茎に付かないように保護します。
ただし、妊娠中や授乳中の方、光線アレルギーの方などは原則としてホワイトニングを受けられません。また、不安な症状がある方は事前に医師に必ず相談しましょう。
まとめ
ホワイトニングは、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの3つの種類に分けられます。前歯のみの治療の可能で、この場合は費用や治療時間を抑えられるため、見える部分の歯のみを白くしたい方におすすめです。
着色汚れしやすい食べ物を避けたり、食事の後に丁寧に歯磨きしたりすることによって、歯の白い状態をより長く楽しめるでしょう。
海岸歯科室では、ホワイトニング治療を行っています。オフィスホワイトニングはもちろん、ホームホワイトニングにも対応していますので、希望のホワイトニング方法をご相談ください。
監修:理事長 森本 哲郎