ホワイトニング治療の流れを解説|費用や注意点についてもとりあげます
- 2025年1月12日
- コラム
ホワイトニングの治療は、どのような流れでおこなわれるのでしょうか?
今回はホワイトニング治療の流れについて詳しく解説していきます。
ホワイトニングの種類について
ホワイトニングは歯に過酸化水素などが含まれた薬液を塗り、光を照射して歯の色素の沈着を落とす治療法のことです。
ホワイトニングには、大きく分けて自宅でマウスピースを使用してできるホームホワイトニングと、歯科医院やクリニックでおこなうオフィスホワイトニング。この2種類を組み合わせたデュアルホワイトニングがあります。
これらのホワイトニングの特徴について、解説したいと思います。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、マウスピースに薬剤を注入し自宅でおこなうホワイトニングです。自宅で治療をおこなうため、ホワイトニング剤の濃度は低く、歯が白くなるまで時間がかかります。
ですが、歯の内部まで白くなるため色戻りがしにくく、歯の裏側まで白くすることができるメリットがあります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、ホワイトニング剤を塗りLEDライトを照射して歯を白くする方法です。歯科医院やクリニックでおこなうため安全性が高く、即効性が望める治療法です。
ただ、色戻りがしやすく、歯の表側しか白くできないデメリットもあります。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。歯科医院で、オフィスホワトニングを受けた後、自宅でホームホワイトニングも実施します。そのため、即効性があり色戻りもしにくいという理想の治療が可能になるのです。
ですがその分、治療費が高くなってしまうというデメリットも存在します。
ホワイトニングの流れ
では、ホワイトニングは具体的にどのような流れで、おこなわれるのでしょうか?
ここでは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの流れについてご説明いたします。
ホームホワイトニングの流れ
ホームホワイトニングは、自宅でおこなう治療法です。ですが、マウスピースの型を取り作るなど歯科医院でおこなう工程もあります。その点も含めてご説明いたします。
事前検査
まず、歯を検査し、虫歯や歯周病がないかチェックします。また、ホワイトニング治療が適応できるか歯並びか、歯の様子なども見ていきます。
問題がなければ、次にシェードガイドという色見本と歯の色を比較し、目標とする色を決めます。
術後に効果を確認できるよう、口腔写真も撮影します。
歯のクリーニング
歯に汚れがついていると、ホワイトニングで効果が十分に発揮されません。そこで、歯の汚れを事前にクリーニングします。
マウスピースの型取り
歯型をとって、マウスピースの型取りをします。
マウスピースの製作
マウスピースを製作します。マウスピースの製作は院内で製作するもので1週間ほど。外注するものは、1ヵ月から3ヵ月ほどかかります。
マウスピースとジェルのお渡し
マウスピースと薬剤をお渡しいたします。
薬剤はおよそ、4週間分です。なくなったら、クリニックや医院で追加購入することになります。
家でのマウスピース装着
その後は、自宅でマウスピースに薬剤を注入し、2時間ほど装着します。治療後はマウスピースを外してブラッシングをします。
1週間後に痛みがないかなどの検査
マウスピースをして1種間ほどしたら、痛みなどがないか歯科医院で検査を受けます。
仕上げ
目的に色に歯が近づいたら、ホームホワイトニングはいったん終了です。
仕上げとして、歯の表面を磨きます。
オフィスホワイトニングの流れ
オフィスクリーニングは歯科医院でおこなうホワイトニングです。オフィスホワイトニングは、ホワイトニング剤を歯に塗り、LEDを照射して歯を白くする方法です。その流れをご説明いたします。
問診・口内環境チェック
まずは、問診票を記入して、口内環境をチェック。ホワイトニングがおこなえる状態かを調べます。
カウンセリング
診察の結果を踏まえて、カウンセリングをおこないます。このとき、質問や疑問点を積極的に聞くことが大切です。そうすることで、治療に対する不安を和らげることができます。
着色除去
歯に汚れがついていると、ホワイトニングの効果が薄れます。それを止めるために、歯の表面のホワイトニングをおこないます。
歯茎の保護
歯茎にホワイトニングがつかないよう、歯茎保護材を塗布します。
照射
歯の表面にホワイト剤を塗布し、光を当てます。
ジェルを除去
薬剤を洗い流し、バキュームで吸い取ります。
2回目の除去
この一連のやりとりを、繰り返します。
仕上げ・歯の色のチェック
歯の着色汚れを落とす成分の入ったホワイトニングクリームを歯の表面になじませ、丁寧に磨き上げます。
ホワイトニングの費用はどのくらい?
歯をキレイにすることのできるホワイトニングですが、保険適用外の自由診療となるため、費用は通常の歯の治療よりも高めになります。その点も踏まえて、ホワイトングの治療費については考えた方がいいかもしれません。
ここでは、種類別にホワイトニングの費用を説明いたします。
ホームホワイトニングの費用
ホームホワイトニングの相場は15000円から50000円です。料金は診療代やマウスピース代と専用ジェル代に分かれています。特に専用ジェルはなくなったら、買い足すのが普通です。
オフィスホワイトニングの費用
オフィスホワイトニングの相場は1回10000円から70000円ほど。オフィスホワイトニングの場合、複数回医院やクリニックに顔を出す必要があります。そのため、1回するごとに数万単位の費用がかかると考えていいでしょう。
デュアルホワイトニングの費用
デュアルホワイトニングの費用は、50000円から80000円。オフィスホワイトニングやホームホワイトニングよりも割高になっています。
ホワイトニングの持続期間
ホワイトニングの持続期間は、受けた治療によって違ってきます。
オフィスホワイトニングは3ヵ月から6ヵ月。ホームホワイトニングは半年から、1年間。デュアルホワイトニングは、1年から2年と非常に長持ちします。
オフィスホワイトニングの持続期間は短いですが、そのぶん即効性がありますので、結婚式などのイベントにはもってこいの治療法です。
どのような理由でホワイトニングを受けたいのかによって、治療法を変えるのが最適な方法だと言えるでしょう。
ホワイトニングを長持ちさせるために・治療後の注意点
治療法によってどのくらい持続するのかも違ってくるホワイトニングですが、日々の生活の中でも、ホワイトニングを長持ちさせるために気をつけなければならないことがあります。その注意事項について、ご説明いたします。
色の濃い食べ物などは避ける
ホワイトニング開始から1週間後の飲食は、特に注意が必要です。着色の原因となる酸の強い食品は控えるようにしましょう。
特に注意すべき食品は、
・ワイン
・コーヒー
・紅茶
・カレー
などです。
また、ホワイトニング後は、エナメル質が剥き出しになって溶けやすくなります。
そのため、下記の食品も要注意です。
・酢
・レモン
・炭酸水などは避ける
これらの食品を摂取した場合、色素が着色しないよう早めにブラッシングをおこないましょう。
定期的なメンテナンスをする
ホワイトニングの効果は治療法によって違います。ですが、飲食物の着色汚れが歯に溜まっていくにしたがって、効果を失っていきます。
そのため、医師による定期的なメンテナンスは欠かせません。
歯科医院の定期健診では、ホワイトニングを長持ちさせるアドバイスなどもおこなっています。できれば半年ごとの検診は受けるようにしましょう。
使用時間・使用方法を守る
ホームホワイトニングをおこなう場合は、1日最低2~3時間はおこなうようにしましょう。効果を出やすくするためです。また、就寝時にホームホワイトニングをおこなっても問題はありません。
喫煙を極力避ける
ホワイトニング中の喫煙は、効果を低下させる原因になります。着色汚れがさらにひどくなる可能性もあるので、控えましょう。
まとめ
今回は、ホワイトングの治療の流れについてお話いたしました。ホワイトニングの治療は、ホームホワイトニング、オフィスホワイトニング、デュアルホワイトニングの3種類があります。それどれの治療の仕方は異なりますが、施術前に事前検査とカウンセリングはきちんとおこないます。
その過程で、ホワイトニングを受けることができるのか。どの治療法が適切なのか。料金設定はどのくらいなのかを説明していく流れになります。
ここでポイントなのは、きちんと疑問に思ったことは質問すること。わからないことは、どんどんと聞いていくことです。
海岸歯科室でも、ホワイトニングをおこなっております。
ホワイトニングの価格は、治療によって幅があります。ですが、お客様のご予算や、都合によって最適な治療プランをご説明させていただきます。
お客様の中には、歯の白さにお悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
その場合は、ご相談からでも大丈夫ですので、ぜひ当院をお尋ねください。
施術後のアフターケアや、定期健診もきちんとご案内させていただきます。
また、ホワイトニングは術後に長持ちさせる注意点がいくつかあります。その点につきましても、定期健診のときにきちんとヒアリングいたします。
せっかく高い費用をかけて、キレイにした歯です。なるべく白い歯でいられるよう、メンテナンスも丁寧にしていきましょう。
ホワイトニング後の歯が、いつまでも白いよう我々も全力でサポートいたします。
監修:理事長 森本 哲郎