ホワイトング後にバナナは食べられない?ホワイトニング後に食べられるもの。控えるものを解説
- 2025年1月14日
- コラム
みなさん、ホワイトニングをした直後はバナナが食べられないって知っていましたか?どうしてバナナを食べることがダメになってしまうのか。どんな食べ物だったらホワイトニング直後も食べていいのか。
今回は、ホワイトニング後に食べられないものや、食べても平気なものにスポットを当てて記事を進めていきたいと思います。
なぜ、ホワイトニング後にバナナは食べられないのか?
なぜ、ホワイトニング後にバナナが食べられなくなってしまうのでしょうか?
ホワイトニング後は、歯についたペリクルという膜が剥がれ、歯に傷や着色が残りやすくなってしまう状態になります。
特にバナナは、色素が定着しやすいポリフェノールの一種であるタンニンを多く含んでいる果物です。
そのため、ホワイトニング後に食べるのは避けた方がいいでしょう。
ホワイトニング後に食事を控える理由
先ほども書きましたが、ホワイトニング後はペリクルという膜が剥がれ、歯に傷や着色が残りやすくなります。ペリクルには歯をコーティングするだけでなく、エナメル質を保護する働きも持っています。
そのため、ホワイトニング直後は、着色しやすい食べ物や飲み物はなるべく控えた方がいいでしょう。
ホワイトニング直後は、歯に色がつきやすい
ホワイトニング直後は、ペリクルが剥がれ歯をコーティングする役割を果たすものや、エナメル質を守る層が一時的に消滅します。そのため、歯に色がつきやすく歯も傷つきやすいのです。
飲食には十分、気をつけなければなりません。
特に、先ほど書いたパリフェノールを多く含んだ食品や、酸性のもの。色の濃い食べ物は控えた方がよさそうです。
どのくらいの期間、気をつければいいのか?
では、どのくらいの期間。食べるものに気をつければいいのでしょうか?
歯科医院で施術をおこなうオフィスホワイトニングは、24時間から48時間。マウスピースを使用して自宅で実施するホームホワイトイニングは、実施から1、2時間は食べるものに気をつけましょう。
また、施術後に歯をコーティングするタイプのオフィスホワイトニングなら、施術直後から食べるものを気にすることなく飲食が可能です。
ホワイトニング後、何時間たったら食事をしていいのか?
歯に着色しにくい食べ物だったら、ホワイトニング後に食べてもなんも問題もありません。食べられる物として、以下のものがあげられます。
・パン
・白米
・じゃがいも
・白身魚
・鶏肉
・ホワイトソース類
・ナッツ類
・チーズ
また、飲食物は次のものがあげられます。
・牛乳
・水
・お吸い物
・カテキン、カフェインを含まないハーブ
・白ワイン
・日本酒
・焼酎
ホワイトニングで控えた方がいいもの
では、ホワイトニング後にはどのようなものを控えた方がいいでしょうか?
一般的に、酸性のもの。色の濃いもの。ポリフェノールを多く含むものなどがあげられます。項目ごとに解説いたします。
酸性のもの
酸性のものはペリクルが剥がれて敏感になった歯に刺激を与えます。しみたり、痛む原因になるのでホワイトニング直後に摂取するのは控えましょう。
具体的に、以下のものが酸性のものとしてあげられます。
・レモン、オレンジなどの柑橘類
・わさびやからし
・ヨーグルト
柑橘類やお酢は控えましょう。また、わさびやからしなどの刺激物にも要注意です。乳製品でもヨーグルトは酸性の食べ物になりますので、ヨーグルトの摂取も控えましょう。
色の濃いもの
色の濃い食品は以下になります。
・トマトソースやトマトケチャップ
・醤油、ソースなどの調味料
・味噌
・ビーフシチュー
・カレー
・エナジードリンクなどの炭酸飲料
普通に摂取している調味料でも、ホワイトニング直後は着色の原因になる可能性があります。ペリクルが再生するまで、しばらく待ってから食べましょう。
ポリフェノールを多く含むもの
ポリフェノールを多く含む飲食物は、着色しやすいため避けてください。
下記の飲食物が該当します。
・ベリー類
・ブドウ
・赤ワイン
・チョコレート
ポリフェノールは抗酸化作用のあるとてもいい食品です。
ですが、色が着色しやすいため、ホワイトニング後は控えましょう。例えば、赤ワインは着色しやすいため、白ワインを選ぶなどしてください。
イソフラボンを多く含むもの
また、豆類などに多く見られるイソフラボンにはポリフェノールが多く含まれています。以下の食品も控えてください。
・大豆
・豆腐
・納豆
・豆乳
大豆や豆腐を使った食品はなるべく控えましょう。
タンニンを多く含むもの
タンニンもまたポリフェノールの一種で、着色しやすい性質を持ちます。バナナなどタンニンの多く入った食品は控えましょう。
・緑茶
・紅茶
・ほうじ茶
・バナナ
・りんご
コーヒーや紅茶などの嗜好品は、ホワイトニング後の着色の原因となるので控えましょう。また、タンニンを多く含む果実は切った後、時間がたつと変色します。バナナなど変色しやすい食べ物も控えるようにしましょう。
硫黄類
硫黄類は、香味野菜に多く含まれます。
以下の野菜に硫黄類が多く含まれる食品に該当します。
・玉ねぎ
・ネギ
・にんにく
香味野菜を多く使ったソースや、キムチを食べることは控えましょう。
ビタミンB群
ビタミンB2の黄色や、ビタミンB12のピンクが有名でしょう。
特にビタミンB2は栄養ドリンクの色として知られています。
エナジードリンクにも含まれますので、ドリンク類にも注意が必要です。
その他
食品用着色料を使用している食品や、コーラなどのカラメルを着色料として使っている飲み物も要注意です。また、麦茶などの茶葉を使用しないお茶も着色の原因になります。
これらの飲み物が飲みたいときは、歯にふれないようにストローなどを利用しましょう。
また、炭酸水やビールは酸性のため、歯にダメージを与える可能性があります。
色付きの歯磨き粉。イソジンなどのうがい薬も注意が必要です。特に歯磨き粉は、成分にフッ素化第一スズが含まれていると茶色い着色の原因になります。
ホワイトニング後に飲食していいもの
かなり多くのものがホワイトニング直後は食べられないことがわかりますね。では、ホワイトニング後はどのようなものを食べればいいのでしょうか?
先ほども書きましたが、水や牛乳、白ワイン、焼酎、カテキン、カフェインを含まないハーブなどは問題なく飲むことができます。
食べ物だと、米やパン、じゃがいも、白身魚、鶏肉、ホワイトソース類は口にしても大丈夫でしょう。
ホワイトニング後の食事メニュー
でも、これだけ食べられているものが限られていると、何を食べていいのかわからなくなってきますよね。
そんな方のために、ホワイトニング直後の食事メニューをご紹介いたします。
朝食
・白ご飯、ふりかけ
・食パン、バター
・クロワッサンや潮パンなどのパン類
・お吸い物
・ゆで卵
・ナッツ
昼食
・ペペロンチーノ
・カルボナーラ
・うどん
・ラーメン(塩、豚骨、鶏白湯、)
・レタスなどのサラダ(直後でなければ、少量のドレッシング、マヨネーズ可)
間食
・クリームチーズケーキ
・パンケーキ(チョコソースはNG)
夕食
・グラタン
・塩コショウで味付けしたハンバーグ
・唐揚げ
・エビフライ
・塩だれの焼肉・鶏肉
・日本酒
・白ワイン
調味料などに注意すれば、意外といろいろなものが食べられます。オフィスホワイトニングは施術から24時間、ホームホワイトニングは1、2時間は食べるものに注意しましょう。
まとめ
今回は、なぜホワイトニング後はバナナが食べられないのかという変わった疑問から入りました。結論から言うと、ホワイトニング直後はペリクルと呼ばれる歯の保護膜が剥がれ、エナメル質が剥き出しになるためです。バナナにはパリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれています。
そのため、バナナを食べると白くした歯に食物の色が着色してしまう可能性があるのです。
りんごなどカットしてから数時間経つと、変色する果物にはタンニンが多く含まれています。なので、りんごやバナナは、ホワイトニング直後口に入れない方がいいでしょう。
また、ホワイトニング直後に口に入れない方がいい飲食物は、これ以外にも多くあります。タンニンを多く含むコーヒーや紅茶。醤油、味噌、トマトやトマトケチャップを使った色の濃い調味料。
また、ポリフェノールの多いい、チョコやぶどう、赤ワイン、ベリー類も注意が必要でしょう。
また、ビタミンB2やビタミンB12は黄色やピンク色の色素を持っています。特にビタミンB2は、栄養ドリンクに多く入っており黄色い栄養ドリンクの色でもあります。また、エナジードリンクにもこれらのビタミン類は多く入っているのです。
逆に食べていい食物として、米やパン、ホワイトソース類など色がない食べ物があげられます。飲み物だと水や、白ワイン、日本酒、牛乳などがありました。
ホワイトニング直後は食事にも制限がかかりますが、食べてはいけないものを注意して避けていけば、意外と食事はできるものです。
ちなみにホームホワイトニングは術後1、2時間。オフィスホワイトニングは、24時間経てばペリクルが回復するため、普通の食事も楽しめるようになります。
海岸歯科室では、ホワイトニング直後に食べていい食品などもご案内しております。ホワイトニングをご検討の方は是非とも当院をご利用ください。
監修:理事長 森本 哲郎