マウスピース矯正とは?種類と特徴選び方について徹底解説
- 2024年1月18日
- コラム
マウスピース矯正は、透明なマウスピース装着装置で歯並びをキレイにしていく歯列矯正のことを指します。
従来のワイヤー矯正と違い、見た目も気にならず、痛みもあまりありません。脱着が可能なため、矯正装置のせいで歯磨きがしずらいといったデメリットもありません。
今回はそんなマウスピース矯正について解説していきます。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース装着装置を使用する歯列矯正です。ワイヤー矯正と違い脱着が可能で、歯磨きもきちんとできる。痛みも少なく、見た目もきにならないといったメリットがあります。
その反面、ワイヤー矯正と違い適応できる症例が限られていること。治療のため20時間から22時間は装着する必要があるといったデメリットもあります。
次は、そんなマウスピース矯正の種類と特徴をみていきましょう。
マウスピース矯正の種類と特徴
最近では、マウスピース矯正への関心が高まりつつあります。興味のある方や実際に治療をしてみたい方が増えているのです。ですが、マウスピースの種類が多く迷う方もいるでしょう。
ここでは、代表的なマウスピースの種類とその特徴を説明していきたいと思います。
インビザライン
インビザラインはアメリカにあるアライン・テクノロジー社が提供しているマウスピース矯正装置です。インビザラインにより世界100ヵ国で900万人以上の人々が治療を受けているのです。
治療前に歯の移動を三次元でシュミレーションし、その予測をもとに歯を0.25㎜ずつ移動させた状態でマウスピースをつくります。そのマウスピースを1日20時間以上装着します。7日から10日で次のマウスピースを使用する形をとることで、歯を少しずつ矯正していくのです。
また、インビザラインは、顎間ゴムなどの補助装置やワイヤー矯正と併用することで、様々な症例に広く対応することができます。
クリアコレクト
クリアコネクトは、インプラント治療で1番のシェアを誇るストローマングローブ社のマウスピース型矯正装置です。
歯の一部を矯正したい部分矯正から、全体矯正まで幅広く対応できるのが特徴です。また、他のブランドより費用を抑えて矯正ができるのもこのブランドのメリットといえるでしょう。
クリアコネクトの最大の特徴は他のマウスピースと違って硬く、2㎜ほど歯ぐきを覆うようにつくられていることです。
これによりマウスピースの移動させる力が強化されます。また、厚さは0.762㎜と非常に薄いため異物感も少なく、光沢も少ないため目立ちにくいのも特徴です。
アソアライナー
アソアライナーは日本企業のアソインターナショナル会社が提供するマウスピース型矯正装置です。
マウスピースは国内のラボでつくられ、型どりしてから最短10日で治療を始めることができます。
また、ソフト・ミディアム・ハードの3種類の厚みを持つマウスピースを使用して、強制力をコントロールしながら歯を移動させるのが特徴です。
痛みも抑えられ、3種類のマウスを使い分けることで歯も確実に動かしていくことができます。
ただし、適応範囲が前歯12本と限られており、適応症例が軽度なものに限られるのがデメリットといえるでしょう。
キレイライン
キレイラインは低価格で高品質な歯列矯正を提供することを目指したマウスピース矯正装置です。
その特徴は、なんといっても低価格で治療をおこなえることでしょう。キレイラインの公式ホームページによると、基本料金は初回2万円から、2回目以降は5万円。目安の費用も16万から42万ほどと記載があります。
さらに月々3000円からの分割払いも可能だそうです。
また、キレイラインは健康な歯をできるだけ残す治療方針をとっています。そのため、歯を並べるスペースがない場合は、拡大床と呼ばれる装置で、歯を支える骨を側方に広げることがあります。
ただし矯正できる範囲は12本と少なく、適応症例が限られているところがデメリットといえます。
ゼニュウム
ゼニュウムはシンガポール製のマウスピースです。
他のブランドよりもお手軽な価格で矯正したい人におすすめのブランドです。
矯正の価格は、2つのプランが用意されており、最大20本の歯が動くゼニュウムクリアの価格が税込み価格で32万4500円。すべての歯が矯正対象のゼニュウムプラスは税込みで57万5000円、もしくは66万ほどの料金がかかります。
オンラインで事前に無料相談を受けられたり、精密検査による治療計画の説明が受けられるなどの特徴もあります。
ホワイトライン
ホワイトラインは完全国内生産性のマウスピース型歯列矯正装置です。
治療期間は最短3ヵ月で、価格もワイヤー矯正の半額程度。ワイヤー矯正が100万以上かかるのに対して、ホワイトラインの相場は税込みで17万6000円から46万2000円とワイヤー矯正の半分以下の値段となっています。
マウスピースはすべて国内生産。口腔内スキャンデーターをもとに熟練の歯科技工士が製作しています。そのため制作時の衛生状態もとてもよく、極めて高いフィット感が装着しているときに得られる装置となっています。
ウィ・スマイル
ウィル・スマイルは、マウスピース矯正装置ではなく、マウスピース矯正を考えている患者と専門の歯科医院を繋ぐポータルサイトです。
そのため、治療を受ける歯科医院が使用するマウスピース装置を治療では使用することになります。
ウィル・スマイルでは月額1760円から治療に関する相談などが可能です。平均治療費も税込みで10万7800円から31万3500円と低価格。歯列矯正の後に歯が移動してしまう後戻りを防ぐ保定装置の管理料や調整料も治療費に含まれています。
自分に合ったマウスピースを選ぶ方法
ここまでマウスピースの種類と特徴について話してきました。ですが、自分に合ったマウスピースはどのように選べばいいのでしょうか。その方法について
・適応範囲が自分に合っているか
・予算・費用はどのくらいか
・治療期間はどのくらいか
・定期的に通院できるのか
の4点に絞って解説していきます。
適応範囲が自分に合っているか
マウスピースの治療範囲は、部分矯正から全体矯正と種類によって様々です。
なので、どのマウスピースをするのかは、治療する適応範囲によって違ってきます。
前歯の歯並びだけを治したい場合は、部分矯正ができるマウスピースが必要になるでしょう。ですが、全体矯正の場合は、それができるマウスピースでなければなりません。
どのマウスピースが必要になるのか検査を受け、きちんと精査する必要があるのです。
予算・費用はどのくらいか
マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べると値段も安く、料金が低価格で抑えられます。
ですが、費用はマウスピース矯正の費用は歯科医院によって異なり、種類によってもその価格は違ってきます。
低価格のマウスピースの治療は別途で料金が発生することもあり、症例によっては割高なマウスピースとそれほど価格が変わらない場合もあるのです。
治療費にかかる総額を考慮し、予算に合ったマウスピースを選択しましょう。
治療期間はどのくらいか
治療期間がどのくらいかかるのかも、マウスピースを選ぶ基準になるでしょう。例えばインザラインの場合は半年から1年間治療にかかり、治療費も30万から100万ほどかかります。
それに比べ、クリアコネクトの治療期間は3週間から3年。治療費は15万から70万とオンビザラインよりも安くなっています。
どちらも部分矯正と全体矯正に適応したマウスピースですが、治療期間が同じ3年でも70万と100万で価格に大きな隔たりがあります。
自分の歯の治療がどのくらいかかるのか。その間に予算の総額はどれほどになるのか。きちんと検査を受けて条件に合ったマウスピース矯正を受けましょう。
定期的に通院できるのか
矯正治療期間中は、定期的に医師の元を訪れて歯の様子をみてもらう必要が生じます。マウスピース治療においてもそれは同じです。
ですが、マウスピースの種類や症例によって通院頻度は異なってきます。
マウスピース矯正を受けるには、予約した日に通院することが大切です。仕事などで忙しい方は、きちんと通院ができるのか考慮したうえで治療を始めましょう。
まとめ
今回はマウスピース矯正の種類と特徴について解説しました。
マウスピース矯正は、マウスピース矯正装置を使用しておこなう歯列矯正です。従来のワイヤー矯正と違い費用も半分ほどですみ、治療中の痛みもありません。そして、見た目も気にならないのが特徴といえます。
治療のために1日20時間以上の装着が必要ですが、脱着ができるため歯の手入れもしやすいです。
インビザラインを始め、様々な種類のマウスピース矯正装置がマウスピース矯正では使用されています。
治療の適用範囲はどのくらいなのか。予算はどのくらいかかるのか。そして治療期間はどれほどの期間が必要なのか。これらを検査などを通じて調べ、自分の希望に合ったマウスピース矯正を選ぶことが治療では必要になってきます。
また、歯列矯正は定期的な歯科医院への通院がかかせません。治療が終わるまで、きちんと予定の日に通院できるのか。その点を考えたうえでマウスピース矯正を受けましょう。
海岸歯科室では、マウスピース矯正もおこなっております。マウスピース矯正を検討の方は、是非とも当院をお尋ねください。
監修:理事長 森本 哲郎