前歯矯正は簡単にできる?適応症例や治療法について解説|海岸歯科室|千葉県美浜区の歯医者

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医療コラム

前歯矯正は簡単にできる?適応症例や治療法について解説|海岸歯科室|千葉県美浜区の歯医者

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前歯矯正は簡単にできる?適応症例や治療法について解説

「前歯だけの矯正なら、簡単にできるのかな?」「費用や期間はどれくらい?」といった疑問や悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

本記事は前歯矯正について適応になる症例や、メリット・デメリットについて解説します。

また具体的な前歯矯正の治療方法や期間・費用についても解説するため、矯正を検討している人は参考にしてみてください。

歯並びの程度には個人差があるため、前歯矯正の適応であるか自分では判断が難しいでしょう。歯並びのお悩みや、矯正を検討している方はぜひ一度ご相談ください。

 

前歯の部分矯正とは?全体矯正との違い

矯正治療は大きくわけて「全体矯正」と「部分矯正」の2種類があり、前歯矯正は部分矯正に該当します。

もともと歯列矯正は「不正咬合(ふせいこうごう)」という噛み合わせの改善を目的とし、結果歯並びが良くなったり、見た目がよくなったりするメリットがあります。

よって全体矯正は歯全体を動かしながら、嚙み合わせや歯並びを改善するため年単位の時間を要します。

一方、部分矯正は主に前歯4~6本を部分的に矯正する方法で、全体矯正と比較すると短期間で費用も安く抑えられます。

全体矯正はあらゆる症例に対し適応範囲が広いのに対し、部分矯正は軽度の症例に限定されます。

「前歯だけを矯正したい」と思っていても、歯並びや嚙み合わせの程度によっては全体矯正が必要な場合もあります。

 

前歯矯正が適応となる5つの症例

前歯矯正は部分矯正になるため、軽度の症例しか適応されません。

主に前歯矯正が適応される症例は、以下の5つです。

 

  1. 軽度の叢生(そうせい)
  2. 軽度の上顎前突(じょうがくぜんとつ)
  3. 軽度の空隙(くうげき)歯列
  4. 軽度の捻転歯(ねんてんし)
  5. 矯正後の後戻り

 

上記以外にも部分矯正の対象になるケースや、症状の程度によって全体矯正が適している場合もあるため、歯科医への相談がおすすめです。

 

叢生(そうせい)

叢生とはガタガタの歯並びのことで、乱杭歯や八重歯が該当します。

前歯の数本だけ前後にずれているケースや、軽度の重なり・歯列のずれが適応になります。

 

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突は出っ歯を指し、口元のコンプレックスで多い悩みのひとつです。

奥歯を動かす必要がなく、前歯の傾斜のみで改善できるケースは部分矯正の対象になります。

 

空隙(くうげき)歯列

空隙歯列はすきっ歯を指します。

隙間の程度により前歯のみの矯正で改善できるケースや、隙間が大きい場合は奥歯から動かす全体矯正が必要な場合もあります。

 

捻転歯(ねんてんし)

捻転歯は、左右どちらかに歯が捻じれて生えている状態です。

捻じれの程度により、部分矯正が可能です。

 

矯正後の後戻り

一度、何らかの理由で矯正したものの、後戻りしてしまったケースにも効果があります。

しかし、大きく後戻りした状態では部分矯正では難しい場合があります。

 

前歯矯正の3つのデメリット

前歯矯正のデメリットは、以下の3つです。

 

  1. 全体の噛み合わせは改善できない
  2. 歯を削ることがある
  3. Eラインの改善は見込めない

 

前歯矯正を検討している人にとって、デメリットを知れば判断材料の手助けになるでしょう。

 

全体のかみ合わせは改善できない

前歯矯正は部分矯正のため、奥歯から全体矯正が必要な噛み合わせの改善は見込めません。

噛み合わせは口の機能や顔・身体のバランスにも関わる重要な要素です。

部分矯正は全体矯正よりも短期間で費用も抑えられますが、長期的な身体への影響を考えた場合に部分矯正が適さない場合もあるでしょう。

 

歯を削ることがある

ガタガタした歯並びの叢生や出っ歯は、歯列の十分なスペースがないことで起こります。

よって歯が動くスペースを確保するため、ミリ単位で歯を削る処置が必要な場合があります。

 

Eラインの改善は見込めない

Eラインとは顔を横から見た際に、鼻の先端と顎の先端を結んだラインのことです。

上下の唇がEラインに接しているか、やや内側に位置していると美しいといわれています。

Eラインの改善には、全体的に前歯を奥に引っ張る必要があるため、部分矯正では改善が難しいでしょう。

 

前歯矯正の3つのメリット

前歯矯正のメリットは、以下の3つです。

 

  1. 治療期間が短い
  2. 費用が抑えられる
  3. 矯正中の違和感や痛みが少ない

 

前歯矯正のメリットを知れば、前歯矯正に踏み出すきっかけになるかもしれません。

 

治療期間が短い

前歯の部分矯正は歯列を動かす範囲が全体矯正に比べ狭いため、短期間の治療で済みます。

通常、全体矯正は平均して1~3年かかるのに対し、前歯矯正は早くて数か月~1年程度で完了します。

 

費用が抑えられる

歯列矯正費用は自費診療になるため、費用が高額です。

平均して全体矯正は60~150万円かかるのに対し、部分矯正の平均は10~70万円程度です。しかし自費診療ゆえに費用は歯科医院によって異なるため、必ず費用も含めて事前にしっかり相談しましょう。

 

矯正中の違和感や痛みが少ない

歯列矯正で痛みを感じるのは、歯が動くときです。

部分矯正は歯を動かす範囲が全体矯正に比べて狭いため、痛みが少ないといわれます。

また全体矯正よりも、矯正器具の接地面が限局するため違和感も少ないでしょう。

 

前歯矯正の治療方法、費用と期間について

前歯矯正の主な治療法は、以下の2種類です。

  1. ワイヤー矯正
  2. マウスピース矯正

それぞれのメリット・デメリット、期間や費用についてまとめた一覧表は下記の通りです。

 

ワイヤー矯正(部分矯正)について

表面

裏面

治療方法

・前歯の4~6本に対し、歯の表面または裏面にブラケット(ワイヤーを通す装置)を装着し、ワイヤーを通して矯正する方法

・歯が動くスペースを作るためには、歯の表面を削る場合がある

メリット

・症例の対応範囲が広い

・装具が舌に触れないため、発声・咀嚼しやすい

・裏面の矯正よりも費用が抑えられる

・外から見えにくいため、矯正していると分かりにくい

・歯の表面を美しく保てる

・スポーツも可能

・ホワイトニングの併用可能

デメリット

・歯の表面に装具を装着するため、目立ちやすい

・口を閉じると、唇が装具で突出したように見える

・取り外しができないため、虫歯ケアが重要

・もしブラケットなどが外れた場合は、受診の必要がある

・金属アレルギーの人は適応不可

・装具が原因の口内炎になる可能性がある

・舌に当たる違和感があり、発声・咀嚼しにくい

・歯の裏側の歯磨きが難しく、装具のケアに労力が必要

・歯の裏面は形状が複雑なため、ブラケットがオーダーメイドで費用が高額になりがち

・もしブラケットなどが外れた場合は、受診の必要がある

・金属アレルギーの人は適応不可

・装具が原因の口内炎になる可能性がある

期間

2ヵ月〜1年程度

5ヵ月〜1年程度

費用

(矯正装置代)

30〜60万円

40〜70万円

 

ワイヤー矯正は治療法のなかでもスタンダードな方法です。

表面の場合は装具が舌に触れないため、発声や咀嚼に違和感が少ないものの、正面から見ると矯正器具が目立ちます。

しかし従来の金属製のブラケットと銀色のワイヤーよりも目立ちにくい、セラミックブラケットとホワイトワイヤーも増えてきています。

裏面の場合は正面から矯正器具が目立ちにくいが、装具が舌に触れるため発声や咀嚼に違和感がある人もいます。

装具の取り外しができないため歯磨きの手間や、装具に不具合がある場合は受診が必要です。

費用は、裏面は歯の形状が複雑で装具はオーダーメイドになるため、表面よりも金額が上がる傾向にあります。

 

マウスピース矯正について

マウスピース矯正

治療方法

・マウスピースを使って矯正する方法

・歯が動くスペースを作るためには、歯の表面を削る場合がある

メリット

・矯正していることが分かりにくい

・自分自身でマウスピースの取り外しが可能

・マウスピースをはずして歯磨きできる

・金属アレルギーの人でも可能

・ホワイトニング併用可能

デメリット

・抜歯が必要な場合は適応でない症例がある

・歯並びによっては適応されない

・1日20時間以上の装着を自己管理する必要がある

期間

2ヵ月〜1年程度

費用(矯正装置代)

10〜40万

 

透明のマウスピースを使い、部分的に矯正する方法です。

ワイヤー矯正があらゆる症例に対応しやすいのに比べ、マウスピースの対象症例は限られます。

矯正していることがわかりにくく、マウスピースは取り外しが可能なためワイヤー矯正と比べ、歯磨きやメンテナンスの手間は楽です。

マウスピースは取り外しが可能な分、装着時間を守るなど自己管理が必要です。

 

まとめ

前歯矯正は歯列矯正のなかでも部分矯正に該当し、前歯と隣接する歯を部分的に動かしていく矯正方法です。

歯全体を動かす全体矯正に比べ短期間で費用も抑えられるメリットがある一方で、噛み合わせ全体の改善や適応される症例が限定されるのがデメリットです。

前歯の矯正が向いている症例は、以下の通りです。

・叢生:ガタガタの歯並び、乱杭歯や八重歯

・上顎前突:出っ歯

・空隙歯列:すきっ歯

・捻転歯:捻じれて生えている歯

・矯正後の後戻り

いずれも軽度の症例が対象で、前歯の状態によっては全体矯正が適している場合もあります。

また前歯矯正の治療方法には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。

ワイヤー矯正は対象症例の範囲が広いですが、装具の違和感やメンテナンスに労力を要します。

マウスピース矯正は装具の取り外しが可能なため、歯磨きやメンテナンスが簡単です。

しかし取り外しが可能なぶん、マウスピースの装着時間を守るなどの自己管理を怠ると、治療期間がのびるリスクがあります。

海岸歯科室は患者様のお悩みに寄り添い、世界一優しい歯科を目指しております。

前歯の状態により矯正方法は変わるため、気になる方や矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。

スタッフ一同お待ちしております。

 

監修:理事長 森本 哲郎

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