通常、ホワイトニングは前の歯から4番目までとなっています。理由として、ホワイトニングに使う過酸化水素の薬物を塗ることができるのが、その歯までになっているからです。ですが、マウスピースを使用したホームホワイトニングは奥歯までキレイにホワイトニングを施すことが可能です。今回はホームホワイトニングについても詳しく解説していきます。

 

なぜ、奥歯はホワイトニングで白くできないのか？

 

歯科医でおこなうオフィスホワイトニングでは、前から4番目の歯までしかおこなうことができません。それ以上奥になると、歯茎や口の中の粘膜に薬剤がふれて痛みを引き起こす可能性があるためです。

笑ったときに見える歯までがホワイトニングの対象とされています。そのため、歯医者でおこなうオフィスホワイトニングでは、奥歯を白くすることはできません。

 

ホワイトニングについて

 

ホワイトニングは、薬剤が内部まで浸透して色素を分解することで歯を白くしています。一般的に歯垢や歯石などを除去するクリーニングと間違われやすいですが、全く違うものです。歯そのものの色素を分解し、歯を白くするのがホワイトニングの特徴といえるでしょう。

また、ホワイトニングには大きく分けて2つの施術方法があります。

ひとつは歯科医院でおこなわれるオフィスホワイトニング。そして、薬剤をマウスピースに注入して歯に装着するホームホワイトニングに分かれます。

オフィスホワイトニングは、即効性があり、短期間で楽にホワイトニングがかのうです。

その反面、術式の関係から奥歯のホワイトニングが難しいというデメリットもあります。

一方、ホームホワイトニングは、内側から歯を白くしていく方法を取っており、時間はかかりますがじっくりと確実に歯を白くすることができます。マウスピースを使ったホワイトになりますので、奥歯もしっかりと白くすることが可能です。

場合によっては、この2つの治療を組み合わせたデュアルホワイトニングをおこなう倍もあります。

2つのホワイトニングを併用しておこなうことで、短時間で歯が白くなる可能性がり、効果も長持ちさせることができます。

短期間で歯をキレイにし、かつ奥歯まで歯をホワイトニングしたい方はオフィスホワイトングとホームホワイトニングを併用するとよいでしょう。

 

奥歯のホワイトニングも可能なホームホワイトニングとは？

奥までしっかりとホワイトニングを施したい場合は、マウスピースを使用するホームホワイトニングがお勧めです。

ホームホワイトニングをすれば、内部も含めてゆっくりと歯を白くしていくことが可能です。それにより、奥歯も白くすることが可能なのです。

また、ホームホワイトニングのマウスピースの装着時間は1日に2時間ほどと、比較的短い時間で大丈夫です。マウスピースは透明でわかりづらいので、外出していても問題なくホワイトニングをおこなうことができるでしょう。

 

最低、2週間程度治療を続けていくと、歯が白くなり効果を実感することができます。ホームホワイトニングで満足する色に達したら、次はその色を定着させる数か月間の定着期に入ります。

定着期間内は週に1、2回。定着後は、月に1、2回のホームホワイトニングをおこない効果を維持します。

 

ホームホワイトニングのメリット・デメリット

 

ホームホワイトニングにもメリットとデメリットを解説していきます。

 

ホームホワイトニングのメリット

 

ホームホワイトニングのメリットはなんといっても奥歯まで白くできることでしょう。その他にも、ホームホワイトニングには多くのメリットがあります。そのメリットについて解説していきましょう。

 

奥歯まで白くできる

 

ホームホワイトニングはマウスピースを使用したホワイトニングであるため、奥歯もホワイニングすることが可能です。オフィスホワイトニングでは難しかった奥歯のホワイトニングも、ホームホワイトニングなら簡単にできるのです。

奥歯までキレイにしたい方はホームホワイトニングがお勧めです。

 

好きな時期にタイミングでホワイトニングでが可能

 

ホームホワイトニングは1日2時間間程度、マウスピースをつけるだけでホワイトニングが簡単にできます。なので、好きな時間にマウスピースをつけて、ホワイトニングをおこなうことが可能なのです。

オフィスホワイトニングのように歯科医院に行く必要がないので、忙しい人にもお勧めの施術方法です。

 

マウスピースが透明で目立ちにくい

 

マウスピースが透明なため、マウスピースをつけてホワイトニングをしていることがバレにくいのもメリットといえるでしょう。自宅以外でホワイトニングをしていてもバレることはありません。

 

白さが持続する

 

ホームホワイトニングの薬液は自宅で使用するため低濃度のものが使用されています。その分、即効性はありませんが、白さが持続しやすいという特徴があります。

また、内部まで歯をしっかりと白くすることで透明感が生まれ、内側から自然な白さを取り戻すことができます。

じっくりと時間をかけて歯を白くするので、歯の色が元に戻る後戻りもオフィスホワイトニングに比べるとゆっくりです。

 

ホームホワイトニングのデメリット

 

家で手軽にでき奥歯までホワイトニング可能なホームホワイトニングですが、デメリットも少なからずあります。ホームホワイトニングのデメリットを解説していきます。

 

白くなるのに時間がかかる

 

ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと違い即効性のあるホワイトニング方法ではありません。そのため、短期間で歯を白くしたい方には向かない施術方法でもあります。

また、約2週間ほど薬剤の入ったマウスピースを、1日2時間ほど使用する必要もあります。マウスピースをしている最中は、飲食もできません。

歯は確実に白くなりますが、手間も時間もかかるホワイトニング方法ともいえます。

 

被せ物は白くならない

 

ホワイトニングは、歯の色素を薬液で除去する方法を取っています。したがって、天然の歯ではないセラミックなどの色を変えることはできません。その部分には薬液を入れないよう注意が必要です。

 

知覚過敏が生じる可能性がある

 

歯の表面で薬が反応する際に、一時的に知覚過敏が生じる可能性があります。

ほとんどが1日程度で落ち着きますが、しみやすい歯などは持続的に痛みが生じる可能性があるので注意しましょう。

 

色の後戻りがある

 

オフィスホワイトニングでもそうですが、ホワイトニングの色は少しずつ後戻りしていきます。後戻りを防ぐためにも、色味が気になったらホワイトニングを待たして白さを維持しましょう。

 

ホームホワイトニング施術の流れ

ここまでホームホワイトニングについて解説してきました。ここでは、ホームホワイトニングの施術の流れについて説明していきます。

 

口内の検査

 

まずは口内の検査をおこない、虫歯の有無や、歯周病の状態、歯の汚れのなどを調べます。口の状態をたしかめ、すぐにホワイトニングをおこなえるのか確認するためです。

 

ホワイトニングの説明・マウスピースの型どり

 

次にホワイトニングの説明と、マウスピースの型取りをおこないます。そのときに、現在の歯の色の確認。目指す色の確認もいたします。

治療の詳細やリスクについて説明し、ご同意いただけたら治療を開始いたします。

ホワイトニング効果をえるために、まずは歯の表面をクリーニングします。また、虫歯などがある場合は、そちらの治療を優先します。

問題がない場合は、マウスピースの型取りをおこないます。

 

マウスピースの製作

 

型取りをもとに、患者に合ったマウスピースを製作いたします。

 

マウスピースの受け取り

 

歯科医院にてホワイトニングジェルとマウスピースを受け取ります。

このときに、使用方法やホワイトニングの注意点についてもご説明いたします。

 

ホワイトニング開始

 

マウスピースに、ホワイトニングジェルを入れて装着しホワイトニングを開始します。

1日2時間程度を目安にホワイトニングをおこないます。

 

経過の確認

 

ホワイトニングをする過程で、歯の色味や沁みる感じはないかなどを確認したします。

 

まとめ

 

ホワイトニングをするとき、奥歯が気になる方は少なからずいるのではないでしょうか？

ですが、歯科医院でおこなわれるオフィスホワイトニングでは、奥歯までホワイトニングすることはできません。

ホワイトニングできるのは、前の歯から4番目まで。それ以上奥の歯に薬剤を塗ろうとすると、歯茎や口の中の粘膜に薬剤がついて痛みを引き起こす危険性があるからです。

オフィスホワイトニングは、即効性があり短期間で歯を白くできますが、白くできる歯は笑って見える範囲の歯に限られます。

一方、マウスピースに薬剤を注入して、歯を白くするホームホワイトニングは歯が白くなるまで時間がかかりますが、奥歯までホワイトニングすることが可能です。

ホワイトニングの方法は1日2時間ほど、薬剤の入ったマウスピースを装着するだけ。

マウスピースは透明なので、外出しながらホワイトニングをおこなうことも可能です。

 

海岸歯科室では奥歯までホワイトニングが可能な、ホームホワイトニングも実施しております。奥歯までキレイに白くしたい方は是非とも当院をご利用ください。

 

　監修：理事長 森本 哲郎