抜歯の値段はいくら?|抜歯部位別の費用相場や保険適用についても解説|海岸歯科室|千葉県美浜区の歯医者

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抜歯の値段はいくら?|抜歯部位別の費用相場や保険適用についても解説|海岸歯科室|千葉県美浜区の歯医者

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抜歯の値段はいくら?|抜歯部位別の費用相場や保険適用についても解説

「抜歯にはいくらかかるの?」

「費用がかさみそうで不安」

「どんな時に抜歯が必要なの?」

親知らずの抜歯を検討している人や、歯列矯正で抜歯を提案された人のなかには、抜歯の値段に関する疑問や不安を抱えている方もいるでしょう。

抜歯の値段は抜歯の部位と、抜歯の目的で決まります。

このコラムでは抜歯の値段の相場や、抜歯が必要と判断されるケースについて解説します。

また保険適用されるケースと自費治療の違いや、抜歯の値段を抑えるポイントについても紹介します。

抜歯を検討されている方は値段に関する疑問や不安が解消できるため、ぜひ参考にしてみてください。

抜歯の値段は抜歯の部位と抜歯の目的で決まる

気になる抜歯の値段を決める要因は、次の2つです。

  1. 抜歯する目的による違い
  2. 抜歯する部位による違い

それぞれの違いについて詳しく説明します。

1.抜歯する目的による違い

抜歯の目的により保険適用の可否が変わるため、値段が変わります。

虫歯・歯周病の進行や親知らずの抜歯は、口の中の病気を治療する目的のため保険適用になります。

一方、インプラント治療で健康な歯を抜いたり、見た目を整える目的での歯列矯正の抜歯は、基本的に自由診療です。

しかし歯列矯正のなかでも、親知らずの抜歯や極端な歯並びが悪い場合に、医療行為として歯列矯正する場合は、保険適用となるケースがあります。

歯科医院で抜歯といわれた場合は、保険適用の有無についても確認するとよいでしょう。

2.抜歯する部位による違い

永久歯の場合、抜歯部位によって値段が変動します。

奥歯や親知らずの場合、歯ぐきに埋まっていたり斜めに生えたりしているケースは、抜歯が難しいため前歯よりも値段がやや高い傾向です。

保険適用される場合の抜歯の値段相場

私たちが受ける医療行為には、診療報酬と呼ばれる点数が決められており、診療報酬の合計が私たちが窓口で支払う金額になります。

診療報酬は1点=10円で計算され、保険適用で3割負担の方は診療報酬の3割分を支払う仕組みです。

抜歯する部位別の診療報酬点数は、下記のとおりです。

抜歯部位・歯の種類

診療報酬点数

3割負担の金額

前歯・小臼歯(前から4~5番目の歯)

155点

約470円

奥歯/まっすぐ生えている親知らず

265点/475点

約800円/約1,430円

横向きに埋まっている親知らず

1,174点

約3,500円

乳歯

180点

540円

上記の値段に、麻酔や検査代、薬剤代が1,000〜3,000円加算されるイメージです。

前歯や小臼歯(前から4〜5番目の歯)は奥歯に比べて抜歯しやすいため、値段は抑えられる傾向にあります。

前歯は顔の印象を決める大切な要素でもあるため、抜歯後は入れ歯やブリッジ治療、インプラント治療など失った歯を補填する治療が必要です。

奥歯や親知らずは、生え方によって前歯よりも抜歯が難しいケースがあるため、費用は高い傾向にあります。

奥歯の場合も、前歯同様に失った歯を補う治療が必要ですが、親知らずの場合は抜歯だけで済むケースが多いでしょう。

また乳歯が抜歯の対象になるケースとしては、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合や、乳歯がなかなか抜けない状況が該当します。

乳歯の抜歯では各自治体による乳幼児医療費助成制度によって、窓口での負担がない場合もあります。

抜歯で保険適用されない場合に値段を抑える方法

抜歯だけでなく失った歯を補填する治療や歯列矯正となると、値段が高額になる可能性もあります。

可能な限り抜歯の値段を抑える方法には、以下のようなものがあります。

・歯科医師と治療内容について相談する

・医療費控除の制度を利用する

・抜歯せずに済むよう、日頃からメンテナンスする

治療内容が自費診療であれば、保険診療よりも値段が高くなるため、可能な予算に応じた治療内容の相談もひとつの方法です。

また治療費が高額になる場合、歯科治療も医療費控除の対象になる場合があります。

治療内容や目的、治療に使用した素材によって医療費控除の対象の可否が決まります。

例えば歯列矯正に関して、審美目的の矯正は対象外ですが、子どもの成長発達にかかわる不正咬合を改善するための矯正であれば、認められるケースもあります。

抜歯が必要な4つのケース

さまざまな事情で抜歯が必要となるケースは、以下の4つが考えられます。

1.虫歯(う蝕)や歯周病が悪化した

2.歯が折れた(歯根破折)

3.親知らずがはえてきた

4.歯列矯正のため

それぞれのケースで抜歯が必要な理由を解説します。

1.虫歯(う蝕)や歯周病が悪化した

厚生労働省によると、抜歯の原因で最も多いのは歯周病(37.1%)で、次にう蝕(29.2%)というデータがあり、抜歯全体の約66%を占めています。

特に65歳〜69歳での抜歯が最も多く、抜歯全体の約半数は60〜80歳に行われることがわかっています。

歯周病は歯と歯ぐきから侵入した細菌が、歯ぐきに炎症を引き起こし、進行すると歯を支える骨を溶かし歯が抜けてしまう状態をいいます。

また虫歯は自然に回復することはなく、虫歯部分を削って修復する治療が必要です。

病態が進行し歯の神経まで細菌が達すると、歯の神経を抜く大がかりな治療になります。

最終的に歯の根元が細菌におかされ、歯肉から膿が出るような症状が出た場合は、抜歯の可能性もあります。

2.歯が折れた(歯根破折)

歯根破折(しこんはせつ)とは、文字通り歯ぐきで見えない歯の根元部分にひびが入ったり折れたりすることをいいます。

一方で歯の見えている部分が、外傷などの非日常的な大きな力が加わり折れることを、歯冠破折(しかんはせつ)といいます。

厚生労働省のデータによると、抜歯の原因で3番目に多いのが歯根破折です。

通常、健康な歯では簡単に歯根破折が起こることはありません。

しかし虫歯の治療などで歯の神経をとると、歯に栄養が供給されず枯れ木のようにもろくなるため、割れたり折れたりしやすくなります。

神経をとっているため、歯根破折の初期では痛みを感じにくく気づかない場合もあります。

進行すると抜歯の可能性もあるため、神経をとった歯に違和感を感じるときは早めの受診がおすすめです。

3.親知らずがはえてきた

親知らずは専門用語で智歯(ちし)や第3大臼歯といいます。

親知らずは歯並びのなかで一番最後(18〜20歳頃)に生えてくるため、基本的に生えてくる場所が残されていません。

そのため横向きや斜めに生えてきたり(位置以上)、骨の中に埋まって出てこなかったり(埋伏歯)することが多く、正常な形で生えてくるのが稀な歯です。

生え方によっては、ブラッシングで手入れがしにくく汚れがたまりやすいため、炎症や虫歯を起こしやすいケースが増えます。

親知らずが生えてきたら必ず抜歯する必要があるかというと、そうではありません。

抜歯したほうが良い親知らずのケースは、以下のようなものがあります。

・親知らずの痛みや、周囲が腫れて炎症をおこしている

・歯並びに影響がある

・親知らずの手前の歯が虫歯になっている

・口臭の原因になっている

・顎関節症になりやすい

親知らずが正常にはえて機能していれば、抜歯の必要はありません。

4.歯列矯正のため

歯列矯正の際に抜歯するイメージがある方も多いかもしれません。

歯列矯正において必ず抜歯するとは限りませんが、以下のようなケースは抜歯が必要になります。

・顎が小さく歯と歯の隙間がない

・上下の歯の噛み合わせが悪い

・親知らずが歯並びに影響している

・極端な歯並びの場合(受け口や出っ歯など)

歯列矯正は歯に力をかけながら移動させることで、適切な歯並びに矯正する治療方法です。

そのため歯が移動するスペースがないと矯正が難しい場合は抜歯の対象になります。

また極端に歯並びが悪く、歯列から外れている歯を抜歯するケースもあります。

抜歯の値段に関するよくある質問

・抜歯後に必要な費用はどのくらいですか

抜歯した部分に出血を予防するための止血剤や、炎症を抑える抗生剤を入れることがあります。

必要に応じて抜歯の翌日に消毒し、痛み止めやうがい薬を処方する場合もあります。

また抜歯した箇所を縫合した場合は、1週間後くらいに抜糸のため通院が必要です。

抜歯後の処置は保険診療の範囲内であることが多く、再診料や処置代、薬剤費を含めて1,000~2,000円程度でしょう。

・抜歯の検査にかかる費用はどのくらいですか

抜歯する部位によって、検査もレントゲン写真がCT撮影が必要か変わってきます。

保険診療の場合、レントゲン検査は1,000〜2,000円、CT検査は3,000~4,000円程度必要です。

・抜歯は日帰りでできますか

基本的に抜歯は日帰りで行われますが、大学病院などに紹介され入院が必要な症例には、以下のようなケースがあります。

・症状が重い

・基礎疾患があり、抜歯に全身麻酔を要する

・複数本の抜歯を同時に行う

入院期間は1泊2日が多く、症例によってさらに日数が必要な場合もあります。

まとめ

抜歯の値段は、抜歯する部位と抜歯の目的によって決まります。

虫歯や歯周病が進行して抜歯が必要な場合は、口の中の病気を治療する目的のため保険適用になります。

一方、インプラント治療で健康な歯を抜いたり、見た目を整える歯列矯正のための抜歯は、基本的に自由診療です。

具体的な値段について、保険適用の場合に前歯は約470円、奥歯・まっすぐ生えている親知らずは800〜1,500円、親知らずは生え方によって3,000~4,000円かかる場合もあります。

加えて抜歯に伴う検査や処置代、処方代が1,000~4,000円必要となります。

海岸歯科室は患者様のお悩みに寄り添い、世界一優しい歯科を目指しております。

抜歯を検討されている方や、定期的な歯科検診やケアが気になる方はぜひ一度ご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。

 

監修:理事長 森本 哲郎

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