歯に着色しやすい人の特徴は?原因や対策方法も詳しく解説!
- 2025年3月10日
- コラム
綺麗な白い歯に憧れる方は多いです。しかし、食生活や歯磨きの方法が原因で、歯に着色汚れがついてしまっている方はたくさんいます。
着色汚れは見た目が気になるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高めてしまうため、適切にケアすることが大切です。
このコラムでは、歯の着色汚れの原因や対策について詳しく紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
歯の着色汚れとは
歯の着色汚れとは、ステインとも呼ばれます。歯の着色とは、何らかの原因によって歯に色素が付いて沈着し、歯が黄色っぽかったり黒っぽかったりと変色することを指します。
着色汚れは毎日歯磨きを行っていてもあらわれることがあり、原因や対策について知りたいと思っている人も多いでしょう。
ここでは、歯が着色するまでの流れや、着色汚れによるデメリットなどを紹介します。
歯が着色する流れ
歯が着色する流れについて見ていきましょう。
歯の表面には、唾液由来の糖タンパクである「ペリクル」という膜があります。ペリクルには、歯の表面を保護する役割があり、虫歯菌の酸によって歯が溶けるのを防ぎます。
しかし、酸によって歯が溶けた際に着色しやすい食べ物などによって色素が残っていると、ペリクルが色素を吸着してしまうため、歯に着色汚れが残ってしまうのです。
歯に着色汚れがあるとどうなる?
歯に着色汚れがあると、相手に不潔な印象を与えてしまう可能性があるでしょう。毎日歯磨きをしていたとしてもだらしないイメージを持たれてしまうことがあり、初対面の場面などで不利に働くことがあります。
着色汚れは見た目に影響を与えるだけでなく、虫歯や歯周病、口臭のリスクも高めます。
歯の着色汚れが直接的に虫歯に繋がるわけではありませんが、着色汚れによって歯の表面がざらざらになり、歯垢が溜まりやすくなることによって、虫歯などのリスクを高めてしまうのです。
着色汚れは見た目と病気のリスクの両方に関係するため、放置せずに早めにケアするようにしましょう。
歯が着色しやすい人の特徴
歯に着色汚れがつきやすい人には、以下のような特徴があります。
- タバコを吸う習慣がある
- 着色しやすい食べ物を食べている
- 歯並びが悪い
- 歯石が溜まっている
- 口呼吸の癖がある
- 歯磨きができていない
歯に色が付きやすい習慣がある人や、歯のケアを怠っている人などは、歯に汚れが蓄積し、色の変化が目立つことがあります。
ここでは、歯に着色汚れが付きやすい人の特徴について詳しく説明します。
タバコを吸う習慣がある
喫煙習慣がある人は、歯に着色汚れが付きやすいと言われています。タバコによる着色汚れは、ヤニ汚れと呼ばれます。ヤニ汚れによって歯が黄ばんだり、茶色くなったりすることがあるでしょう。
タバコにはタールやニコチンといった成分が含まれています。これらの成分が歯の表面にあるエナメル質に沈着することによって、着色汚れができてしまうのです。
喫煙習慣が長く続くと、ヤニ汚れはより落としにくくなります。通常の歯ブラシだけでは汚れを落とすことができず、歯科医院でも落とすのが難しくなることもあります。
さらに、ヤニ汚れは着色汚れだけでなく、タバコの成分が歯や歯茎に影響することで歯周病や虫歯のリスクも高まるため、しっかりケアすることが必要です。
着色しやすい食べ物を食べている
歯に着色しやすい食べ物を頻繁に食べている人も、着色汚れが目立ちやすい可能性があります。着色汚れが残りやすい食べ物には、以下の例が挙げられます。
- 赤ワイン
- コーヒー
- 緑茶や紅茶
- カレー
- キムチ
- ベリー系のフルーツ
- 色の濃い調味料
赤ワインやコーヒーに含まれるポリフェノールなどの成分は、頻繁に飲むと歯の表面に色素が浸透してしまいます。そのため、汚れが落とせなくなってしまうのです。緑茶や紅茶などに含まれるカテキンやタンニンも同様に着色が残りやすい成分です。
上記に挙げた飲食物には色素が強い成分が含まれているため、頻繁に食べる習慣がある人は、歯に着色汚れが付きやすくなってしまいます。
歯並びが悪い
歯並びが悪い人も、着色汚れが残りやすいと言われています。歯並びが悪いと歯に付いた汚れをブラッシングで落としにくくなります。
磨き残しを放置することで汚れが溜まって歯石になって歯の表面にこびりつくと、より汚れが落としにくくなり、着色汚れが目立ちやすくなるのです。
歯石がたまっている
歯のケアが十分にできておらず、歯石が溜まっている人も着色汚れが気になる可能性があります。
歯石とは、歯垢が石灰化してできた歯と歯茎の間にある硬い物質です。歯石の表面はザラザラしていますが、色素の濃い食べ物を口にすると着色汚れが起こりやすくなるのです。
歯石は普段の歯磨きでは除去できないため、歯科医院で治療を受ける必要があります。
口呼吸の癖がある
口呼吸の癖がある人は、着色汚れが付きやすい可能性があります。
口呼吸の人は口内が乾燥しやすいです。唾液には歯の汚れを落とす働きがありますが、口呼吸によって口内が乾燥すると唾液が歯全体に行き渡らなくなるため、汚れが付着しやすくなるのです。
歯磨きができていない
歯磨きが十分にできていない人も、着色汚れが気になるケースがあります。歯磨きで磨き残しがあったり、歯磨きの回数が少なかったりすると、汚れが取りきれず、着色汚れが残る可能性があるでしょう。
歯磨きで日常的に汚れが取れていないと歯垢が残ってしまい、その部分に着色汚れが残りやすくなります。
歯の着色汚れを取るには?
歯に着色汚れがある場合、汚れを除去するためには以下の方法があります。
- 専用の歯磨き粉を使う
- 着色汚れ専用の消しゴムを使う
- 歯科医院でクリーニングを受ける
- ホワイトニングを行う
軽い汚れであればホームケアで改善が見られることもありますが、強固な汚れになっている場合は、歯科医院でしっかりケアすると良いでしょう。
歯の着色汚れを取る方法について、下記で紹介します。
専用の歯磨き粉を使う
着色汚れを落とす専用の歯磨き粉を使用すると、効率良く汚れを落とせます。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を日常的に使用すると、汚れが蓄積するのを防げます。研磨剤が入っている歯磨き粉はタバコによるヤニや食べ物によるステインもある程度落とせるため、専用の歯磨き粉を使うと良いでしょう。
ただし、粗い研磨剤を日常的に使うと歯に傷ができてしまい、汚れがさらに付きやすくなるため細かい研磨剤が入った歯磨き粉を選びましょう。
着色汚れ専用の消しゴムを使う
着色汚れ専用の消しゴムを使うのもおすすめです。
歯の消しゴムは、着色汚れを落とすためのグッズで、主にメラミンスポンジやシリコンゴムでできています。気になる汚れをピンポイントで落とすことが可能です。
ペン型のものや消しゴム型のものなど形状は種類によってそれぞれのため、使いやすいものを選びましょう。
歯科医院でクリーニングを受ける
歯石や歯垢を効率良く確実に落とすためには、歯科医院でのクリーニングが有効です。市販の歯磨き粉や消しゴムよりも専門的な器具で汚れを落とすため、こびりついた着色汚れもしっかり落とせます。
もちろん虫歯や歯周病の治療も受けられるので、口内を清潔に保つためにも定期的にし会員を受診してください。
ホワイトニングを行う
確実にしっかりと歯を白くしたい人には、ホワイトニングがおすすめです。ホワイトニングは歯科医院で治療する方法や、処方された薬剤を家庭で使用する方法があります。
ホームケアよりも理想の白さに近づける効果が高いため、よりしっかりと着色汚れを落としたい人におすすめの方法です。
歯の着色汚れを避ける方法
歯の着色汚れを避けるためには、以下の方法がおすすめです。
- 着色しやすい食べ物を控える
- 食後に必ず歯磨きをする
- タバコを控える
- 歯科医院に通う
着色汚れを防ぐためには、日常的なケア方法を見直すだけでなく、定期的に医師に確認してもらうことが大切です。
歯の着色汚れを避ける方法について詳しく見ていきましょう。
着色しやすい食べ物を控える
ホワイトニングで歯を白くしても、着色しやすい食事習慣を続けている場合は、徐々に歯に汚れが溜まっていきます。
上記で紹介した通り、ポリフェノールやカテキンなどを含む食べ物や飲み物を頻繁に接種すると、歯に着色汚れが付きやすくなります。
着色汚れが気になる方は、着色しやすい食品をとったらうがいや歯磨きを行う習慣を心がけてみましょう。
食後に必ず歯磨きをする
うっすら付いた着色汚れの場合は、歯磨きで落とすことができます。着色汚れを落とす効果が期待できる歯磨き粉を使用すれば、歯の表面の汚れを落とすことが可能です。
タバコを控える
タバコは歯の着色汚れの原因の1つです。タバコに含まれるヤニによって歯が黄ばんでしまうため、綺麗な白い歯を保つためには、タバコを控えるようにしましょう。
タバコによる着色は粘着力が非常に強いため、一度歯が汚れてしまうと歯磨きだけで落とすことはできません。
また、タバコは着色汚れだけでなく歯茎の黒ずみや歯周病の原因にもなるため、健康のためには控えることが大切です。
歯科医院に通う
着色汚れを落とすためには、定期的に歯科医院に通うことも大切です。日々の歯磨きで最低限の汚れは落とせますが、歯科医院であればよりしっかりと歯の表面に付いた歯石や歯垢などの着色の原因を除去できます。
もちろん着色汚れの原因だけでなく、虫歯や歯周病の予防もできるため、定期的に医師に口内のチェックをしてもらいましょう。
まとめ
歯の着色汚れは、着色汚れしやすい食べ物を日常的にとっている場合や、タバコを吸う習慣がある場合などに目立つことがあります。
着色汚れを取るためには、専用の歯磨き粉を使って歯磨きしたり、ホワイトニングを受けたりする方法が効果的です。
海岸歯科室では、ホワイトニングによって歯を白くする治療を行なっています。着色汚れにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
監修:理事長 森本 哲郎