歯の裏側のホワイトニングは可能?裏側矯正中のホワイトニングについても解説
- 2024年10月25日
- コラム
通常、ホワイトニングは歯の表側に施します。ですが、歯の裏側のホワイトニングもしたいと思う方はいらっしゃいますよね。この記事では歯の裏側のホワイトニングの方法と、裏側矯正と同時にホワイトニングをおこなうメリットなどを解説してきます。
歯の裏側はホワイトニングできるか?
歯のホワイトニングは色素を薬液などを使って分解し、歯を白くする治療方法です。歯のホワイトニングは、歯の表側にはよく施されますが、裏側に施すことはできるのでしょうか?
歯の裏側をホワイトニングする方法
歯の裏側はホームホワイトニングをすることで可能になります。ホームホワイトニングはマウスピースに薬剤を塗布し、それを装着することで歯を白くする方法です。
ホームホワイトニングの薬剤を塗布するとき、歯の裏側にも塗布することで歯の裏側をホワイトニングすることが可能です。
ホームホワイトニングの場合
ホームホワイトニングの場合、薬剤を歯の裏側にも塗布することで歯の裏側のホワイトニングも可能になります。
オフィスホワイトニングの場合
ホワイトニングを歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングの場合、前から4番目の歯までしか薬剤を塗布しないので基本的に裏側まで薬剤を塗ることはないと考えられます。ですが、裏側矯正をしているばあい表に矯正装置がついていないのでオフィスホワイトニングを施すことは可能になります。
次は、裏側矯正をしているときにホワイトニングをする場合について解説していきましょう。
歯の裏側矯正とホワイトニングは同時にできる?
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着し歯を矯正する方法です。
通常の矯正と違い、裏側に矯正器具がついているので見た目を気にすることなく治療に専念することができます。また、歯の裏側は唾液が絶えず循環しているため虫歯などになりにくい環境です。
矯正装置がついて歯のお手入れが大変でも、虫歯や歯周病になるリスクを減らせるメリットもあります。
また、条件が合えばホワイトニングと裏側矯正を同時にすることも可能です。
ただし、適切なタイミングや注意しなければならないことがいくつかあります。それらについても、解説していきます。
オフィスホワイトニングなら同時にできる
オフィスホワイトニングは歯科医院でできるホワイトニングです。歯の表面に薬剤を塗布し、そこに光を照射することで薬剤が反応を起こして色素を分解し白い歯を取り戻すことができます。
歯を裏側につけている裏側矯正は、薬剤を塗布する表側に何もついていません。なので、オフィスホワイトニングと裏側矯正を同時にすることは可能です。
ただし、矯正中は歯が常に移動しているため、裏側矯正中にホワイトニングをしても重なっている歯などがきちんとホワイトニングされない可能性があります。
ホームホワイトニングは保定期間に入ってから
家でおこなえるホームホワイトニングはマウスピースに薬剤を塗布し、装着することで歯を白くするホワイトニングです。
ホームホワイトニングの場合、裏側矯正と同時にホワイトニングをすることはできません。裏側の矯正器具が邪魔で、マウスピースを装着することができないためです。
ホームホワイトニングをする場合は、矯正器具が外れてからになります。歯並びを固定する保定期間に入れば、ホームホワイトニングも問題なくおこなうことができます。
裏側矯正とホワイトニングを同時におこなう際の注意点
裏側矯正とホワイトニングを同時におこなうときには、様々な注意点があります。その注意点について、ここでは解説していきます。
矯正初期には同時施術できない
矯正初期は重なっている歯がほとんど動いていないため、ホワイトニングの薬剤を塗っても均一に行き渡らせることはできません。
歯が重なっている部分が動いたときに、ホワイトニングされた部分とそうでない部分の差が明らかになり歯に色ムラができてしまいます。
そうならないためにも、矯正初期にホワイトニングをおこなうことは控えた方がいいのです。
痛みや知覚過敏が起こる場合がある
歯列矯正で歯に力をかけていることにより、ホワイトニングの薬剤による痛みを強く感じる場合があります。しみる症状が治まらない場合は、知覚過敏用の薬を塗布するなどして様子を見ましょう。
費用が高額になる
裏側矯正とホワイトニングはどちらも医療保険の適用外である自由診療になります。特に裏側矯正は、矯正装置自体が高価なため費用が通常の矯正よりも高くなりがちです。
裏側矯正の費用目安は全体矯正で100万から170万。部分矯正で40万から70万になります。
ホワイトニングの目安費用も、1セット2万から5万と高額です。
クリニックによって費用は違ってきますが、部分矯正にすれば費用を抑えられる場合もあります。ただし部分矯正で治せるのは、基本的に前歯部分だけで治せる歯並びが限られます。
裏側矯正とホワイトニングを同時におこなうメリット
ここまで裏側矯正とホワイトニングを同時におこなう注意点をみてきました。ですが、裏側矯正とホワイトニングをおこなうことで多くのメリットもあります。
そのメリットについて、解説していきます。
治療のモチベーションが上がる
裏側矯正を始めても、すぐに歯並びがよくなったと実感できるわけではありません。矯正の治療は長い年月をかけておこなうため、歯並びが変わったと実感することはすぐにはないでしょう。
また、矯正中は食事に不自由したり装置の掃除が大変だったりと、苦労することも多くあります。
ですが、ホワイトニングと歯列矯正を同時におこなえば、治療のモチベーションをあげることができます。
オフィスホワイトニングの場合、治療には即効性があり1回施術をしただけでも、歯が白くなったことを実感できるからです。裏側矯正と並行してホワイトニングすると、歯が白くなっていることを実感できるので矯正治療をうけるさいのモチベーションアップにつながります。
ホワイトニングをおこなうタイミング
では、ホワイトニングを裏側矯正中におこなうには、いつ頃がいいのでしょうか?
初期の段階ではまだ重なっている歯が動いていないため、ホワイトニングをすることは難しい状態です。
それ以外のどの時期がいいのかを解説していきます。
期間的にはいつでも可能
裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置がついているためやろうと思えばいつでもホワイトニングを施すことができます。ですが、歯が重なっている初期の段階でホワイトニングをしても、ホワイトニングできない部分ができてしまい歯の色が不均一になっています。
裏側矯正をやるタイミングはいつでも大丈夫ですが、きちんとベストな期間を見分けなければりません。
ベストタイミングは保定期間
では、ホワイトニングのベストなタイミングはいつでしょうか?
それは、歯の移動が完了し歯並びを保定する期間に入る保定期間中でしょう。保定期間中であれば、歯の移動も終了し重なっているためホワイトニングができない部分もキレイに白くすることができます。また、歯の移動が完了していれば、強い痛みを感じることも少ないはずです。
まとめ
今回は、歯の裏側のホワイトニングが可能かについて解説していきました。
結論から言って、ホームホワイトニングであれば歯の裏側に薬剤を塗布することができるので、歯の裏側までキレイに白くすることができます。
逆に、オフィスホワイトニングは歯の表に薬剤を塗布し光などの刺激を与えることで、薬剤が反応を起こして色素を分解する治療法方法をとっています。光などの刺激を与える必要あったり、前側にある歯にしか薬剤を塗れないことから裏側のホワイトニングを施すことは難しいと考えられます。
また、裏側矯正とホワイトニングを同時にすることも可能です。裏側矯正の場合は、装置を歯の裏側にとりつけます。
そのため、歯の表に薬剤を塗るオフィスホワイトニングを同時におこなうことが可能なのです。
ただし、マウスピースを装着するホームクリーニングは、装置が邪魔になるため裏側矯正と同時に施術をおこなうことはできません。
また、裏側矯正とホワイトニングを同時におこなう場合も、ベストな時期にホワイトニングをおこなう必要があります。特に治療初期の段階でホワイトニングをおこなうことはできません。
歯が全く動いておらず、ホワイトニングできない部分がでてきてしまうからです。
ホワイトニングをするのであれば、歯が動き終わり歯並びを保定する保定期間に入ってからになります。
そうすれば、ホワイトニングできない部分がでずに、歯をキレイに白くすることができるからです。
海岸歯科室では、裏側矯正やホワイトニングを同時におこなう治療についてもご相談を承っております。
裏側矯正中にホワイトニングをすることは、歯がキレイになるため治療のモチベーションをあげることにもつながっていきます。
裏側矯正とホワイトニングを同時にすることで、治療の費用は掛かってしまします。ですが、同時におこなうことで治療自体のモチベーションをあげることができ、歯並びの美しい白い完ぺきな歯を手に入れることができるのです。
美しい歯を手に入れたい方はぜひ、裏側矯正とホワイトニングの同時治療をお考え下さい。ご相談の上、お客様にベストな治療方法を提案させていただきます。
監修:理事長 森本 哲郎