歯周病に良い飲み物は?歯周病と食事の関係や歯周病予防のポイントも紹介|海岸歯科室|千葉県美浜区の歯医者

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歯周病に良い飲み物は?歯周病と食事の関係や歯周病予防のポイントも紹介

歯周病の傾向がある方や歯周病にならないように気をつけている方は、毎日の歯磨きと同じくらい食生活にも気をつけましょう。飲み物や食べ物によって免疫力アップや殺菌能力が期待できるため、歯周病の予防に繋がります。

このコラムでは、歯周病対策におすすめの飲み物や、歯周病予防のポイントを紹介します。口内を健康に保ちたい方は、ぜひ最後までお読みください。

歯周病について

歯周病の原因やリスクについて、まずは見ていきましょう。

歯周病とは

歯周病とは、歯と歯茎の周りで細菌が繁殖して炎症が起こったり、歯を支える骨が溶けたりする病気です。歯周病は初期であれば歯磨きの際に歯茎に血が滲んだり、歯茎が赤く腫れたりする程度の症状です。しかし悪化すると歯茎から膿が出て匂いが気になったり、歯がぐらぐらして抜けたりすることもあります。

歯周病は加齢によって発症しやすくなるため、50代以降の方に多い傾向がありますが、10代20代の年齢の若い方でも、歯周病にかかる可能性は充分あります。磨き残しがあり歯垢が溜まった状態を放置すると歯周病が進行しやすくなるでしょう。

歯周病の原因

歯周病の原因は、歯垢が歯に蓄積することです。毎日の歯磨きで磨き残しがあると、細菌の集まりである歯垢が歯と歯茎の間に溜まります。溜まった歯垢が繁殖して炎症を起こすと、歯茎が腫れたり出血したりするようになるのです。

この状態を放置すると、歯と歯茎の間の溝である歯周ポケットが深くなり、より炎症が強まります。さらに進行すると、歯を支える歯槽骨が溶けてしまい、歯が抜けやすくなるのです。歯周病は重度になると歯槽膿漏と呼ばれます。歯槽膿漏の状態によると治療も困難になるため、早めの治療が必要です。

歯周病のリスク

歯周病は、歯や歯茎にのみ影響がある病気ではありません。歯周病が悪化すると、細菌が発する毒素が全身に運ばれ、病気を引き起こす可能性があることがわかっています。歯周病が影響する可能性のある病気の例は、以下の通りです。

  • 糖尿病
  • 早産・低体重児出産
  • 血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)

歯周病による歯茎の炎症で生じた物質がインスリンの機能を低下させることや妊娠中の方の胎盤を刺激する可能性があることなどがわかっています。

口内だけの病気と考えず、早めの治療を心がけましょう。

歯周病と食事の関係

歯周病のリスクを下げるためには、毎日の歯磨きとともに、食事も重要だということがわかっています。毎日の食事で免疫力を高めたり栄養素を摂取したりすることで、歯周病が予防しやすくなるのです。

食事する際には、咀嚼をしっかり行うことも大切です。食べ物を咀嚼すると唾液が分泌されます。唾液には歯を修復する効果や殺菌効果があるため、歯周病の予防に繋がるのです。食事の際には食べ物をよく咀嚼し、歯周病菌の繁殖をできるだけ防ぎましょう。

歯周病に良い飲み物

歯周病のリスクを下げるのにおすすめの飲み物は、以下の5つです。

  • 緑茶
  • 烏龍茶
  • 麦茶

これらの飲み物がなぜ歯周病リスクを下げるのかについて、詳しく見ていきましょう。

緑茶

歯周病の予防におすすめの飲み物の1つ目は緑茶です。緑茶には、ポリフェノールの1種である抗菌作用や抗酸化作用があるカテキンが含まれています。カテキンは、細菌やウイルスの表面にあるたんぱく質にくっつくと、ウイルスの力を弱める効果があるといわれています。

緑茶を自宅で淹れるときは、高めのお湯で抽出しましょう。カテキンは、お湯の温度が高い方が抽出されやすいことがわかっています。また、抽出時間が長いと、カテキンがさらに多く抽出されるため、高めの温度でしっかり抽出するようにを意識すると、カテキンを多く摂取できるでしょう。

さらに、カテキンには虫歯や口臭の予防効果もあります。緑茶にはフッ素やフラボノイドと呼ばれる成分が含まれており、この成分が歯を強化したり口臭を予防したりする効果が期待できるのです。東北大学の研究によると、緑茶を1日に4杯以上飲む高齢者は、飲まない人に比べて約1.6本歯の本数が多いという結果が出ています。歯の健康のためには、緑茶を飲むのがおすすめです。

烏龍茶

歯周病の予防には、烏龍茶も効果的です。烏龍茶は緑茶と同じ葉から作られるお茶で、製法のみが異なります。烏龍茶は作る過程で発酵しており、その際に烏龍茶特有のポリフェノールが作られます。烏龍茶のポリフェノールは緑茶に含まれるカテキンが多数結合したもので、虫歯菌への抗菌作用は緑茶よりも強いのです。

また、虫歯菌が出す酵素の働きを抑制する効果も期待できるため、継続して飲むと歯垢が蓄積されにくくなる効果も期待できるでしょう。

麦茶

麦茶も歯周病の予防に効果的です。麦茶にはミネラルが豊富に含まれています。ミネラルはビタミンを取り込みやすくなる効果が期待できる成分です。ビタミンCは歯周病の予防に効果的な成分ですが、ミネラルがないと体内に取り込まれにくく排出されてしまいます。そこで麦茶を飲むとミネラルがビタミンを体内に取り込みやすくしてくれるため、歯周病の予防に効果的です。

特に喫煙者はビタミンCを破壊しやすく歯周病が進行しやすい傾向にあるため、積極的に麦茶を飲んでみてください。さらに麦茶には虫歯の原因になる菌が生成されるのを防ぐ効果もあるため、寝る前に飲むと虫歯菌が歯に付きにくくなる効果も期待できます。

歯周病に良い食べ物

歯周病の予防のためには、食べ物にも気をつけましょう。歯周病の予防に効果的な食べ物の特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

食物繊維が多い食べ物

歯周病の予防には、食べ物をよく咀嚼して唾液を分泌させることが大切です。分泌された唾液は口の中を殺菌し、汚れを洗い流してくれます。唾液の分泌量を増やすためには、噛みごたえのある食物繊維が豊富な野菜がよいでしょう。食物繊維の多いおすすめの食べ物の例は、以下の通りです。

  • にんじん
  • ごぼう
  • レタス
  • きのこ類
  • レンコン
  • ブロッコリー
  • 豆類 など

野菜にはビタミンも含まれているため、歯周病によって傷んだ歯茎の修復も期待できます。

カルシウムを含む食品

歯を支える歯槽骨を丈夫にすることも、口内を健康に保つことに繋がります。骨の健康のためにはカルシウムの摂取が必要なため、以下の食品を意識して食べるようにしましょう。

  • 牛乳
  • チーズ
  • ヨーグルト
  • 高野豆腐
  • 小魚
  • 切り干し大根 など

牛乳には虫歯の予防効果が期待できるカゼインも含まれているので、虫歯を予防したい方にもおすすめです。

ビタミンが豊富な食べ物

歯周病を予防するためには、抵抗力を高めることも大切です。抵抗力が下がると口内の細菌が繁殖しやすくなるため、歯周病のリスクが高まります。抗酸化作用のあるビタミンA・ビタミンC・ビタミンEが豊富に含まれた食品を摂取しましょう。それぞれのビタミンが含まれる食材の例は以下の通りです。

【ビタミンA】にんじん、ほうれん草、ピーマンなど

【ビタミンC】ブロッコリー、キウイフルーツ、いちご、レモンなど

【ビタミンE】アーモンド、かぼちゃ、アボカド、大豆製品など

ビタミンは歯周病だけでなく様々な病気の予防に効果が期待できるため、積極的に摂取しましょう。

質のよい脂を含む食品

DHAなどの質の良い脂を含む食品も、歯周病の予防に効果が期待できます。質のよい脂は身体機能を健やかにするため、歯周病にも効果的なのです。質のよい脂を含む食品の例は、以下の通りです。

  • ナッツ類
  • ごま
  • オリーブオイルなど

ラードやベーコン、洋菓子などの食品に含まれる脂は、質のよい脂とはいえません。健康のためにも、食べ過ぎに注意しましょう。

避けたほうが良い食べ物

歯周病のリスクを高める食べ物についても紹介します。健康な歯を保つためにも、以下の食材はできるだけ避けたほうがよいでしょう。

歯に付着しやすい食べ物

歯に長時間食べ物が付着すると、歯周病菌が増殖しやすくなります。歯に付着しやすい食べ物は歯周ポケットに停滞しやすいため、歯周病リスクが増えてしまうのです。歯周ポケットにが深いと奥まで歯ブラシが届きにくく、歯磨きが大変です。歯周病の傾向がある人は特に以下の食べ物に気をつけましょう。

  • チョコレート
  • クッキー
  • 飴など

食事の後はすぐに歯磨きすることをおすすめします。

炎症を促す食べ物

歯周病は細菌が歯の周りで炎症している状態です。炎症を促す食品を摂取するとさらに歯周病が進む可能性があります。炎症を促す食品には、以下の例が挙げられます。

  • アルコール
  • 唐辛子などの辛味の強いもの
  • 清涼飲料水など

歯周病の傾向が見られる方は、特に注意するようにしてください。

免疫力を下げる食べ物

体の免疫力が下がると口内の細菌も繁殖しやすくなります。歯周病のリスクが上がるため、避けた方がよいでしょう。免疫力を下げる食べ物には、以下の例が挙げられます。

  • ポテトチップス
  • アルコールなど

免疫が下がると歯周病以外にも感染症などの病気にもかかりやすくなるため、食べ過ぎには注意してください。

食事以外に気をつけること

歯周病は毎日の歯磨きや食事以外にも気をつけなければいけないことがあります。歯周病予防のために気をつけるポイントは以下の3つです。

  • 喫煙
  • 生活習慣
  • 睡眠やストレス

それぞれ詳しく見ていきましょう。

喫煙

喫煙は歯茎の健康状態を悪化させるため、歯周病のリスクを高めます。タバコには数百種類の有害物質が含まれており、歯茎の血管を収縮させて歯周病を悪化させることがわかっています。歯周病にかかる危険性は、1日10本以上喫煙すると5.4倍、10年以上吸うと4.3倍に上昇し、重症化のリスクも高まります。

生活習慣

適度な運動やバランスのよい食生活、睡眠などの生活習慣を見直すことも免疫力を上げるために必要です。睡眠不足になると血糖値のコントロールが悪くなり、糖尿病のリスクが上がります。糖尿病と歯周病は関係性が深いため、歯周病も悪化しやすくなるのです。毎日最低でも6〜7時間程度の睡眠時間を確保するようにしてください。

ストレス

ストレスが溜まった状態になると自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下します。免疫力が低下すると歯周病にかかりやすくなるのです。また、寝ている間に歯ぎしりをしやすくなり、その結果炎症を促進させてしまう可能性もあります。

まとめ

歯周病のリスクを避けるためには、免疫力を下げたり炎症を促したりする食べ物や飲み物は避ける必要があります。歯周病予防におすすめの飲み物は、緑茶や烏龍茶、麦茶などです。抗菌作用や歯茎の健康に必要なビタミンCを体内に取り込みやすくする効果が期待できるため、積極的に摂取しましょう。

海外歯科室では、様々な歯周病の治療を行っています。歯垢を取り除くスケーリングや歯周病によって溶けてしまった骨の再生療法などにも対応しているので、歯周病にお悩みの方はぜひお気軽にお越しください。

監修:理事長 森本 哲郎

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