総入れ歯治療で歯がない期間の食事は?総入れ歯治療の注意点も紹介|海岸歯科室|千葉県美浜区の歯医者

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総入れ歯治療で歯がない期間の食事は?総入れ歯治療の注意点も紹介|海岸歯科室|千葉県美浜区の歯医者

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総入れ歯治療で歯がない期間の食事は?総入れ歯治療の注意点も紹介

総入れ歯の作成には時間がかかるため、抜歯後に歯がない期間が発生する場合があります。総入れ歯治療中の歯がない期間には、どのような食事を取れば良いのか気になっている方も多いのではないでしょうか。そこでこのコラムでは、歯がない期間の食事のポイントや総入れ歯の治療の注意点などを詳しく紹介します。ぜひ最後までお読みください。

総入れ歯とは

総入れ歯は、上下または全ての歯を失った際に行う治療です。ここでは、総入れ歯治療の必要性や、総入れ歯の種類について押さえておきましょう。

総入れ歯が必要な理由

総入れ歯とは、上下どちらかの歯が全て、もしくは全ての歯がなくなってしまったときに使う入れ歯のことです。総入れ歯を付けることで、見た目が改善するのはもちろん、咀嚼しやすくなったり会話しやすくなったりといったメリットがあります

歯がない状態を放置すると、噛み合わせのバランスが崩れ、頭痛や腰痛などの症状を引き起こすことがわかっています。また、食べ物を噛まずに飲み込むことになるため、胃や腸にも負担がかかってしまうのです。

歯がない状態でいることは見た目以外にもデメリットがたくさんあるため、入れ歯の使用を検討しましょう。

総入れ歯の種類

総入れ歯は、素材や価格、保険適応の有無などで複数の種類に分けられます。保険が適応される入れ歯は、プラスチック素材でできた入れ歯です。安価で作れるメリットがありますが、耐久性を維持するために厚みが必要なため、口内で違和感を感じる可能性があります。その他にも、総入れ歯の種類には以下の例が挙げられます。

  • 金属床義歯
  • シリコン義歯
  • インプラント義歯など

上記の入れ歯は保険適応にはなりませんが、見た目が自然だったり、口内でのフィット感に優れていたりといったメリットが挙げられます。自分の口内の状態や予算に合わせて、入れ歯の種類を選んでみてください。

総入れ歯で歯がない期間はどれくらいある?

総入れ歯を作って治療を行う場合、一時的に歯がない期間が発生する可能性があります。歯がないと見た目が気になるのはもちろん、食事や人とのコミュニケーションでも困るケースが出てくるかもしれません。総入れ歯治療で歯がない期間はどの程度あるのかについて解説します。

総入れ歯の治療期間は2週間〜3ヶ月程度

総入れ歯の治療が終わるまでには、2週間〜3ヶ月程度かかります。歯がほとんどない状態から入れ歯を作るのであれば、検査や型取りなどを行い、入れ歯を装着すれば治療が終了します。そのため、比較的短い期間での治療が可能です。

一方で今ある歯を抜歯してから入れ歯を装着する場合、抜歯後に粘膜の傷や抜歯窩の治癒に時間がかかるため、2ヶ月程度時間をかけて治療しなければいけません。抜歯後すぐは、歯茎に大きな穴が開いており、出血や腫れも目立ちます。傷口が完全に治っていない状態で治療すると、傷口から細菌が入るなど、口内リスクが高くなります。そのため、傷が治るまで経過を見る必要があるのです。

奥歯などの目立たない場所であれば、仮歯を入れずに過ごすこともあります。しかし、前歯の目立つ部分であれば、一時的に入れ歯を入れて経過を見ることもあります。

入れ歯を作成するまでの流れ

入れ歯を作成する際は、以下のような流れで作っていきます。

  1. 口内の型取り
  2. 仮の模型を作成
  3. ロウで土台を作る
  4. 土台を口内に入れて、噛み合わせや高さを調整する
  5. 人口歯を並べる
  6. 仮並べした歯を口内に入れて調整
  7. ロウをプラスチックなどの材質に置き換える
  8. 完成した入れ歯を装着し、最終確認

一般的な保険適応の入れ歯を作成する場合は、上記のような流れで入れ歯を作ります。入れ歯の作成にかかる期間は2週間〜1ヶ月程度です。3〜5回の通院が必要になります。

仮歯を入れて対処できる

総入れ歯による治療をする場合、歯科医院では歯が全くない期間を作らないように治療しています。元々総入れ歯を使っていた人であれば、新しい入れ歯が出来上がるまでに今まで使用していた入れ歯を調整して使い、治療を進めます。

また、部分入れ歯から総入れ歯にする場合や、歯を抜いて入れ歯にする場合には、即時義歯と呼ばれる仮の入れ歯を作って対応することもあります。

歯が全くない状態は、食事や見た目など、生活に大きな支障をきたします。患者さんが不安に思わず治療を進められるように、適切な治療を行う歯科医院がほとんどです。安心して治療を受けましょう。

即時義歯を作るメリット・デメリット

即時義歯とは、抜歯当日に入れ歯を付ける治療方法です。一般的な入れ歯治療では、抜歯が必要な場合、歯を抜いた場所の傷口が完全に治癒してから入れ歯を装着します。一方で即時義歯は、抜歯の前にあらかじめ型を取って入れ歯を作成し、抜歯を行った日に装着する方法です。

ここでは、即時義歯を作ることによるメリット・デメリットについて紹介します。

即時義歯を作るメリット

即時義歯を作る主なメリットは、以下の3つです。

  • 歯がない期間がなくなる
  • 歯の機能を維持しやすい
  • 保険が適応される

一般的な入れ歯治療の場合、抜歯が必要な場合は歯茎の回復を数週間待ってから入れ歯を装着します。一方で即時義歯は抜歯当日から入れ歯を付けられるため、歯がない期間をなくし、抜歯前と同じような生活が送れます。見た目だけでなく、食べ物を食べる際や会話をする際にも困ることが少なくなるでしょう。

歯がない状態では、歯茎に食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。また、食べ物を充分に咀嚼できずに飲み込むため、胃に負担をかけてしまうこともあるでしょう。即時義歯では歯がない期間をなくせるため、普段通りの生活を送ることが可能です。

即時義歯は、保険が適応される点もメリットです。歯が歯周病などのためにグラグラしているなどと判断された場合には、保険での治療が受けられます。

即時義歯を作るデメリット

  • 時間が経つと義歯が緩みやすい
  • 作り直しが必要になる
  • 痛くなることがある

即時義歯は、抜歯後の口内を予想して作る入れ歯です。そのため、抜歯後に歯の位置が動いてしまうと、義歯が緩みやすくなる可能性があります。即時義歯は作ってから数ヶ月経つと合わなくなりやすいです。そのため、抜歯した部分が治ってから、最終的な入れ歯を作り直す必要があります

また、緩んだりずれたりすることによって歯肉との調整がうまくいかないと、食事を取る際に痛みや炎症を引き起こすリスクもあります。

総入れ歯で歯がない期間の食事

歯や歯茎の状態や歯科医院によっては、仮歯などで対応できず、歯がない期間を過ごす可能性があります。この期間は、歯茎での咀嚼が必要です。歯茎での咀嚼は難しく、食べ物を細かく砕けないため、ほぼ丸飲みのように食事を取らなければいけません。食事を咀嚼せずに飲み込むと、胃に大きな負担がかかります。そのため、硬い食品や粘着性のある食品は避け、栄養補給できるゼリーやスープ、ヨーグルトやスムージーなど、飲み込みやすい食べ物を摂取するのがよいでしょう。

ただし、栄養バランスにも気をつける必要があります。抜歯などによる口腔内のダメージを早く治すためには、バランスの良い食事を摂ることが大切です。柔らかく飲み込みやすい食品を選びつつも、栄養バランスも考えるようにしましょう。

総入れ歯の注意点

総入れ歯を扱う際には、注意点を守らないと寿命が短くなったり、使い心地が悪くなったりする可能性があります。総入れ歯を扱う際の注意点について3つ紹介します。

食べ物が食べづらい

総入れ歯は、本来の歯よりも咀嚼力が弱まります。そのため、入れ歯を付けた状態でも硬い食べ物は食べづらく感じやすいです。総入れ歯を使って食事を取る際は、食べ物を1口大に切り、よく噛んで食べましょう。

メンテナンスが必要

総入れ歯は、毎日洗浄してメンテナンスする必要があります。入れ歯は食事の際にも付けているため、本来の歯のように汚れが付くためです。入れ歯に付いた汚れを放置すると変色やひどい口臭に繋がる可能性があります。清潔を保てるようにしっかりメンテナンスしましょう。

見た目に影響が出る可能性がある

入れ歯の種類によっては、金具が見えたり厚みがあったりするため、他人が見て入れ歯だとすぐにばれてしまう可能性があります。特に保険適応の入れ歯は見た目を重視しておらず、日常生活に不自由がないことを目的に入れ歯を作ります。そのため、本来の口元と比べて違和感が出る可能性があるでしょう。

総入れ歯に関するよくある質問

最後に、総入れ歯に関するよくある質問3つに回答します。

入れ歯を周りの人に内緒にできる?

入れ歯を付けていることをバレないようにすることは可能です。見た目が自然に見えるタイプの入れ歯を選べば、ぱっと見て入れ歯だとバレることは少ないでしょう。ただし、取り外しをしていることを見られるリスクはあります。また、保険適応の安価な入れ歯を使っている場合、厚みがあるため口が盛り上がって見えたり、食事の際にモゴモゴしてしまったりするリスクはあるでしょう。入れ歯をしていることがバレたくない場合は、自由診療にはなりますが、薄くて自然な付け心地の入れ歯を選ぶのがおすすめです。

入れ歯のケア方法は?

入れ歯は毎食後外し、軽く洗い流しましょう。就寝前には、専用のブラシや洗浄剤を使ってのお手入れが必要です。汚れをブラシで洗い流し、専用の洗浄剤に付けておきます。洗浄剤を使うと、ブラシだけでは落ち切らない汚れや菌も除去できます。

保険適応外の入れ歯を作る費用は?

保険適応の入れ歯であれば、2〜3万円程度で作成できますが、保険適応外の入れ歯になると、数十万の費用が必要です。金属床の総入れ歯は50万〜、フルオーダーメイドの入れ歯になると100万円以上することもあります。予算に応じて選んでみてください。

まとめ

総入れ歯は、上下どちらかの歯全て、またはすべての歯が失われている場合に装着する入れ歯です。総入れ歯を作る際には2ヶ月程度の時間がかかるため、抜歯を伴う治療の場合は、歯がない期間を過ごす可能性があります。歯がない期間は咀嚼ができず、食べ物をそのまま飲み込むことになります。そのため、ゼリーやペースト状の食べ物など、胃や腸に負担をかけない食事を心がけてみてください。

海岸歯科室では、一人一人に合った入れ歯治療を提案しています。歯がない期間を極力減らせるように治療法を考えていきますので、総入れ歯を検討している方は、ぜひお気軽にお越しください。

 

監修:理事長 森本 哲郎

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