インプラント義歯とは?入れ歯との違いと選び方のポイント
- 2024年9月3日
- コラム
インプラント義歯は、インプラントと義歯の利点を組み合わせた治療方法です。インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に義歯を固定するため、従来の入れ歯と比べて安定感や自然な噛み心地が特徴です。特にインプラント義歯は、骨にしっかりと固定されるため、食事の際にズレる心配が少なく、快適な生活を送ることができます。また、骨が吸収されるのを防ぐ効果が期待されるため、長期的に見ると、口腔全体の健康維持にもつながると言われています。
従来の入れ歯は取り外しができるタイプが一般的で、手軽さがある一方、装着時に違和感を覚えたり、噛む力が弱まるというデメリットがありました。これに対してインプラント義歯は、自然歯に近い感覚を持ちながら、しっかりと固定されるため、より快適に使用できる選択肢として注目されています。ただし、インプラント義歯は手術が必要となり、治療期間や費用の面で慎重な判断が求められます。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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インプラント義歯とは?その仕組みと特徴
インプラント義歯の仕組みと構造
インプラント義歯は、失った歯を補うためにインプラントと義歯の両方の技術を活用した治療法です。その仕組みは、まずインプラントと呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込むことから始まります。この人工歯根はチタンなどの生体親和性が高い材料で作られており、骨と結合しやすい性質を持っています。この骨と結合する過程は「オッセオインテグレーション」と呼ばれ、骨とインプラントがしっかりと固定されることによって、義歯が安定します。この安定性により、従来の取り外し式の義歯とは異なり、食事中や会話中のずれや不快感を大幅に軽減することが可能です。
インプラント義歯の構造は、インプラント自体が骨にしっかりと固定され、その上に人工の歯や義歯が取り付けられる形をとります。義歯にはさまざまな種類があり、例えば、オーバーデンチャーと呼ばれるインプラント上に義歯を被せるタイプや、インプラントバーを使って義歯を固定するタイプなどがあります。これらの義歯は、患者の口腔内の状態や骨の量、希望に応じて選択されます。一般的に、インプラントの本数が少なくても大きな安定性が得られることから、経済的にも比較的抑えられたコストで治療を受けることができるとされています。
また、インプラント義歯は義歯自体がインプラントに直接固定されるため、自然な噛み心地や発音が実現されやすくなります。これにより、従来の義歯と比較して、より快適な使用感が得られるのが特徴です。食べ物を噛む力も向上し、健康的な食生活を維持しやすくなります。ただし、この治療法には手術が伴い、顎の骨の状態や全身の健康状態により適応できるかどうかが判断されます。骨の量が少ない場合は、骨移植が必要となることもあり、この点についても慎重に検討が必要です。
インプラント義歯の成功には、インプラントが骨としっかりと結合することが重要であり、そのためには術後のケアも大切です。インプラントと義歯の組み合わせによって、患者は自然な見た目と機能性を取り戻すことができるとされていますが、インプラント義歯を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。適切な口腔ケアと歯科医のフォローアップが、長期的な成功を左右します。
一般的な義歯との違い
インプラント義歯と一般的な義歯には、いくつかの重要な違いがあります。一般的な義歯は、取り外しが可能な「入れ歯」として広く知られており、主に口腔内の歯ぐきや顎の骨に載せて使用します。義歯は、プラスチックや金属などの材料で作られ、失われた歯を補う役割を果たします。しかしながら、一般的な義歯は完全に固定されるわけではなく、食事や会話の際に動いたり、ずれたりすることがあるため、使用時の違和感や不安定さが問題となることが多いです。特に食べ物を噛む際に義歯がズレたり、痛みを伴ったりする場合があります。
一方、インプラント義歯は、口腔内の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に義歯を固定する方法です。この人工歯根はインプラントと呼ばれ、骨と結合する性質を持つため、義歯はしっかりと固定され、動くことがありません。これにより、インプラント義歯は、通常の義歯に比べて安定性が非常に高く、噛む力も自然歯に近いものが実現されます。また、口の中での違和感が少なく、義歯の位置を気にする必要がほとんどないため、より快適に食事や会話ができる点が大きな特徴です。
さらに、インプラント義歯は骨に直接固定されるため、顎の骨が痩せるのを防ぐ効果が期待されます。通常の義歯では、歯ぐきや顎の骨に負担がかかり、時間とともに骨が縮小することがあります。この骨の減少は、義歯がさらに不安定になる原因となり、調整が必要となるケースが多く見られます。一方、インプラント義歯では、骨にかかる負担が分散され、骨の健康を長期間維持する助けとなります。
また、審美性の面でも違いがあります。インプラント義歯は、自然な歯の見た目を再現しやすく、笑顔や表情に自信を持つことができるとされています。一般的な義歯でも審美性を考慮したデザインは可能ですが、やはり固定されている分、インプラント義歯の方がより自然な外観を実現しやすいです。
ただし、インプラント義歯は手術を伴うため、治療期間が長くなる傾向があります。また、全身の健康状態や顎の骨の状態によっては、治療が適応されない場合もあるため、慎重な診断と計画が必要です。費用も一般的な義歯に比べて高額になる場合が多く、コスト面での違いも考慮する必要があります。それでも、安定性や快適性、見た目の美しさを重視する場合には、インプラント義歯が優れた選択肢となるでしょう。
インプラント義歯のメリットとデメリット
インプラント義歯の利点
インプラント義歯の利点にはいくつかの側面があります。まず、見た目の自然さが挙げられます。インプラント義歯は、人工歯根が骨にしっかりと固定されるため、自然の歯に近い形状や色合いが再現されやすくなります。そのため、笑った時や話している時に目立つことなく、まるで自分の歯のように自然な見た目を保つことが可能です。この審美性の高さは、特に前歯や口元が目立つ部位の治療を検討する際に大きなメリットとなります。
機能性に関しても優れた利点があります。インプラント義歯は骨に固定されているため、従来の取り外し式の義歯と比べて、噛む力が安定しており、しっかりとした咀嚼が可能です。従来の義歯では、硬い食べ物や繊維質の多い食品を噛む際に不便さを感じることがあるのに対し、インプラント義歯では自然歯に近い噛み心地を実現できます。これにより、食事の幅が広がり、栄養のバランスを取りやすくなります。特に年齢を重ねるにつれて、噛む力や咀嚼力が健康に与える影響は大きいため、インプラント義歯は健康維持にも寄与する可能性が高いとされています。
さらに、インプラント義歯のもう一つの利点は、長期的な安定性です。インプラントは一度骨と結合すると、長期間にわたって安定した状態を保つことが期待されます。通常の義歯では、長期間の使用によって義歯自体が摩耗したり、顎の骨が痩せて義歯のフィット感が失われたりすることがありますが、インプラント義歯はそのような問題が起こりにくいです。インプラントが骨としっかり結合しているため、長期間にわたって安定した噛み心地を維持しやすく、定期的な調整や交換の頻度も少なくなることが期待されます。結果として、義歯のメンテナンスにかかる手間やコストを減らすことができるというのも、インプラント義歯の利点です。
インプラント義歯のデメリット
インプラント義歯には多くの利点がありますが、デメリットも無視できません。その中でも特に注目すべきは費用と治療期間です。まず、費用に関してですが、インプラント義歯は他の義歯に比べて高額になることが一般的です。インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込むため、手術が必要となります。この手術には高度な技術と専門的な設備が求められるため、その分のコストがかかります。
また、インプラントに使用される材料はチタンなどの生体親和性が高い素材であり、これらの材料自体が高価であることも費用が高くなる要因の一つです。さらに、インプラント義歯の治療に関連する検査やメンテナンス、場合によっては追加の手術が必要になることもあり、これらも総費用に加算されるため、結果として治療全体のコストが高くなりがちです。
治療期間の長さもデメリットの一つです。インプラント義歯の治療は、一度の通院で完了するものではありません。まず、インプラントを埋め込む手術を行い、その後、インプラントが顎の骨としっかりと結合するのを待つ「オッセオインテグレーション」の期間が必要となります。この結合が安定するまでには数か月かかることが一般的です。そのため、手術から最終的な義歯の装着までの治療期間は通常、半年以上に及ぶことがあります。また、治療の進行は患者の骨の状態や健康状態によって異なるため、場合によってはさらに時間がかかることもあります。特に、骨の量が不十分な場合は、骨移植などの追加治療が必要となり、治療期間が延びることがあります。
インプラント義歯と入れ歯の比較
インプラント義歯と通常の入れ歯の違い
インプラント義歯と通常の入れ歯は、その構造や機能、使用感において大きな違いがあります。まず、通常の入れ歯は、歯を失った部分に取り外し可能な人工歯を装着する方法です。これらの入れ歯は、主に歯ぐきや顎の骨に依存して支えられ、口腔内に密着することで保持されます。しかし、入れ歯はあくまで取り外しが前提のため、安定感が不足しやすく、食事や会話の際にずれることがあるのが特徴です。また、噛む力が天然歯に比べて弱く、硬い食べ物を食べる際には不便を感じることがあります。特に顎の骨が吸収されると、入れ歯が合わなくなり、装着感に違和感を覚えることが増える傾向があります。
これに対して、インプラント義歯はインプラントという人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に義歯を固定する治療法です。この義歯は取り外しが必要なく、インプラントが顎の骨と一体化するため、非常に高い安定性を誇ります。インプラント義歯は、自然歯に近い感覚でしっかりと固定されているため、食事や会話中に動くことがなく、ズレによる不快感をほとんど感じません。また、噛む力が通常の入れ歯と比べて強く、硬い食べ物も問題なく食べられるため、食事の楽しみが増します。噛む力の向上は、消化機能にも良い影響を与えるとされており、健康的な食生活を送る上でもインプラント義歯は有利です。
さらに、インプラント義歯は審美的な面でも優れています。通常の入れ歯は、歯ぐきの色や歯の見た目をある程度再現することができますが、インプラント義歯では人工歯がより自然な見た目を再現しやすいため、見た目の美しさにおいてもインプラント義歯が優れています。特に前歯など、他人の目に触れることが多い部分に対しては、インプラント義歯がより自然な笑顔を取り戻す手助けとなるでしょう。
ただし、インプラント義歯は手術が必要となるため、治療にかかる時間や費用が通常の入れ歯よりも多くかかる点は注意が必要です。通常の入れ歯は、短期間で製作可能であり、費用も比較的安価ですが、インプラント義歯は治療期間が長期にわたり、費用も高額になることが一般的です。加えて、インプラントを埋め込むためには顎の骨の十分な量が必要であり、骨が不足している場合には追加の治療が必要となることもあります。
各タイプの選び方と適応するケース
インプラント義歯や通常の入れ歯には、患者の状態やニーズに応じて様々なタイプがあります。それぞれの義歯には異なる特徴があり、選び方も患者の個々の状況に合わせて慎重に検討する必要があります。適応するケースも異なるため、それぞれの選択肢について理解を深めることが重要です。
まず、全体的に歯を失った場合には、フルデンチャーやフルインプラント義歯が選択肢に入ります。フルデンチャーはすべての歯を失った患者に対して装着される取り外し可能な義歯で、比較的短期間で製作が可能です。このタイプの義歯は、費用が抑えられる点が魅力ですが、安定性が低く、顎の骨が痩せることもあります。それに対して、フルインプラント義歯は、顎全体にインプラントを埋め込み、その上に義歯を固定します。フルインプラント義歯は噛む力が強く、食事や会話が快適になる反面、治療期間が長く、費用も高額になる傾向があります。顎の骨がしっかりしている場合に適応されることが多いです。
部分的に歯を失った場合には、部分義歯や部分インプラント義歯が選ばれます。部分義歯は、失った歯の箇所に装着するタイプで、取り外しが可能です。この方法は費用を抑えられ、残っている歯を支えにして安定させることができますが、使用時に違和感を覚えることがあります。部分インプラント義歯は、失った歯の箇所に数本のインプラントを埋め込み、その上に義歯を固定する方法です。この方法は、部分義歯に比べて安定性が高く、自然な噛み心地が期待できるため、違和感が少ないという利点があります。ただし、顎の骨の量や質が良好である場合にのみ適応可能です。
義歯の選択において考慮すべき要素の一つは、患者の顎の骨の状態です。インプラント義歯は顎の骨に依存するため、十分な骨量があることが重要です。骨が不足している場合には、骨移植などの追加治療が必要となることがあり、治療が複雑化します。また、患者の全身の健康状態も大きな要因となります。インプラント手術は外科的な処置が必要となるため、心疾患や糖尿病などの持病がある場合には、通常の義歯が適していることもあります。したがって、全身状態を考慮した上で、歯科医師との相談を通じて最適な治療法を選択することが求められます。
さらに、患者の生活習慣や希望も重要な要素です。費用や治療期間、手術の有無などの点に関して、どのような優先順位を置くかによっても選択が変わります。たとえば、できるだけ費用を抑えたい場合には、通常の義歯が現実的な選択肢となりますが、安定性や長期的な快適性を重視する場合には、インプラント義歯がより適しているかもしれません。
インプラント義歯の治療の流れと期間
初診から義歯完成までのステップ
インプラント義歯の治療は、初診から義歯が完成するまでのステップがいくつかの段階に分かれて進められます。最初のステップは、歯科医師による初診とカウンセリングです。この段階では、患者の口腔内の状態や健康状態を詳しく診断し、インプラント義歯が適しているかどうかが判断されます。歯の欠損箇所や顎の骨の状態を確認するために、レントゲン撮影やCTスキャンなどの精密な検査が行われます。この検査の結果をもとに、治療計画が立てられます。治療計画では、インプラントの埋入位置や本数、使用する義歯の種類などが決定され、患者にとって最適な治療方法が提案されます。
次のステップは、インプラントを顎の骨に埋め込む手術です。この手術は局所麻酔下で行われ、インプラントと呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込みます。この手術は通常1日で終わりますが、手術後の安静期間が必要となります。手術後、インプラントが顎の骨と結合するまでの期間が設けられます。この結合プロセスは「オッセオインテグレーション」と呼ばれ、3か月から6か月程度の時間がかかることが一般的です。この期間中、インプラントがしっかりと骨に結合することで、義歯が安定した状態で機能する基盤が形成されます。
インプラントが骨と十分に結合した後、次のステップとして義歯の装着準備が行われます。まず、インプラントの上部にアバットメントと呼ばれる連結部分を取り付けます。このアバットメントが義歯を支える役割を果たします。その後、患者の歯型を採取し、そのデータをもとに患者専用の義歯が製作されます。義歯の製作には数週間かかることが一般的で、色や形状などが患者の希望や口腔内の状態に合わせて細かく調整されます。
最終的なステップとして、完成した義歯がインプラントに装着されます。この段階では、義歯のフィット感や噛み合わせがしっかりと調整され、患者が快適に使用できる状態に仕上げられます。義歯装着後は、噛み合わせや義歯の安定性に問題がないか確認するための定期的なフォローアップが行われます。これにより、長期的にインプラント義歯を快適に使用することが可能となります。治療全体の期間は、患者の口腔内の状態や治療の複雑さによりますが、初診から義歯完成までには通常6か月から1年程度かかることが多いです。
治療にかかる期間と回数
インプラント義歯の治療には、期間と通院回数が大きく関わってきます。一般的に、治療全体が完了するまでには約6か月から1年かかることが多く、この期間中に複数回の通院が必要です。治療の期間や回数は、患者の口腔内の状態や治療の複雑さ、個々の骨の回復力などによって異なりますが、基本的なプロセスに沿って進行します。
初診では、まず歯科医師が患者の口腔内を診察し、インプラント義歯が適用可能かどうかを判断します。この段階では、レントゲンやCTスキャンなどを用いて顎の骨の状態を詳しく確認します。初診の後、治療計画が立てられ、その計画に基づいて手術が行われる準備が進められます。初診から手術までの期間は、通常1週間から2週間程度です。
インプラントを顎の骨に埋め込む手術は1日で完了しますが、手術後には数週間から数か月の回復期間が必要です。この回復期間は、インプラントと顎の骨がしっかりと結合するための時間であり、個々の患者によって異なりますが、通常3か月から6か月程度かかることが一般的です。この期間中には、定期的な診察を受けてインプラントの安定性を確認し、問題がないかどうかをチェックします。
回復期間が終わると、次の段階としてインプラントの上にアバットメントと呼ばれる連結部分が取り付けられます。このプロセスには1回の通院が必要です。その後、患者の口腔内の型取りが行われ、このデータをもとに義歯が製作されます。義歯の製作には数週間かかり、義歯が完成すると、再度通院してインプラントに義歯を装着します。この段階で、噛み合わせやフィット感が調整され、最終的に義歯が完成します。
通院回数は、通常5回から8回程度で、治療の進行や個々の状態に応じて増減することがあります。最初の手術後の回復期間が長いため、その間に必要となる通院回数は比較的少ない場合もありますが、義歯の装着や調整のための通院が必要です。特に、インプラント義歯は長期的な安定性を確保するために、装着後のメンテナンスも欠かせません。そのため、治療が完了した後も定期的なチェックが推奨され、これによりインプラント義歯を長持ちさせることが可能となります。
インプラント義歯のメンテナンスと寿命
インプラント義歯のメンテナンス方法
インプラント義歯のメンテナンスは、治療の成功と長期的な使用において非常に重要な役割を果たします。インプラント義歯は、骨に固定された人工歯根の上に義歯が設置されているため、日々のケアが欠かせません。メンテナンスを怠ると、周囲の歯茎や骨に問題が生じるリスクがあるため、適切なケアが必要です。
まず、インプラント義歯のメンテナンス方法として、日常的な口腔内の清掃が基本となります。インプラント周囲の歯茎や義歯部分には、食べ物のカスや細菌が蓄積する可能性があります。そのため、歯ブラシやデンタルフロスを使用して、口腔内を清潔に保つことが必要です。特にインプラント周囲の歯茎はデリケートなため、ソフトなブラシを使って優しく磨くことが推奨されます。また、義歯と歯茎の隙間にも汚れがたまりやすいため、歯間ブラシや専用のデンタルケア製品を使用して清掃することが重要です。
加えて、定期的な歯科医院でのメンテナンスも欠かせません。インプラント義歯は長期間にわたって使用されることが前提となるため、専門的なクリーニングと検査が必要です。歯科医師による定期的なメンテナンスでは、インプラント周囲の歯茎や骨の健康状態を確認し、炎症や骨の吸収が起きていないかどうかを診断します。また、義歯のフィット感や噛み合わせもチェックされ、必要に応じて調整が行われます。このような定期的なメンテナンスにより、インプラントの安定性が確保され、長期間にわたって快適に使用できる状態が保たれます。
インプラント義歯は、通常の歯と同様に使用できるため、食事や会話で大きな制約はありませんが、硬すぎる食べ物や噛み砕くのが難しいものは避けることが推奨されます。これにより、義歯やインプラントに過度な負担がかかるのを防ぐことができます。また、喫煙はインプラントの周囲に炎症を引き起こすリスクが高まるため、禁煙が勧められます。適切な生活習慣を維持することで、インプラント義歯の寿命を延ばすことができるでしょう。
義歯の寿命と長持ちさせるコツ
インプラント義歯の寿命は、適切なケアとメンテナンスによって大きく左右されます。インプラント義歯自体は耐久性の高い材料で作られており、正しい使用とメンテナンスが行われていれば、長期間にわたって安定した状態を保つことができます。しかし、寿命に影響を与える要因には、日々の使用状況や口腔内の健康状態、生活習慣が含まれます。一般的に、インプラント部分は10年から20年以上持つと言われていますが、義歯部分の素材やケアの状況によっては交換が必要になることもあります。
まず、義歯の寿命を延ばすためには、毎日の適切な口腔ケアが欠かせません。インプラント義歯は自然な歯と同じように機能しますが、プラークや細菌の蓄積を防ぐために、日常的な歯磨きと歯間ブラシの使用が重要です。特にインプラント部分の周囲は、自然な歯の歯ぐきと同様に細菌の侵入に敏感なため、優しく丁寧にケアすることが求められます。また、デンタルフロスを使用して、インプラント周囲の清掃を怠らないことが大切です。これにより、歯ぐきの炎症や歯周病を防ぐことができ、結果としてインプラント義歯の寿命を延ばすことが期待されます。
さらに、定期的な歯科医院でのチェックとクリーニングも、義歯の長持ちに貢献します。歯科医師による定期的な診察では、インプラントの固定状態や歯ぐきの健康状態が確認され、問題があれば早期に対応することが可能です。また、専門的なクリーニングによって、日常のブラッシングでは取り除けないプラークや汚れが除去され、インプラント周囲の清潔が保たれます。このようなメンテナンスを怠ると、インプラントの周囲に炎症が起こり、最悪の場合、インプラントが骨から外れることもあります。定期的なメンテナンスにより、こうしたリスクを最小限に抑えることができます。
生活習慣も義歯の寿命に影響を与えます。喫煙はインプラントの周囲に悪影響を与えることが知られており、インプラントの定着を妨げる可能性があります。また、過度な飲酒や不規則な食生活も口腔内の健康を損ない、義歯の寿命を縮める原因となり得ます。健康的な生活習慣を維持することで、口腔内環境が改善され、義歯も長持ちしやすくなります。
硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を避けることも、義歯の寿命を延ばすためのコツです。義歯が過度な力を受けると、亀裂が入る可能性があり、これが義歯の寿命を縮める原因となります。食事の際には、インプラント義歯に過度な負担をかけないように注意し、適度な柔らかさの食品を選ぶことが推奨されます。
まとめ
インプラント義歯は、見た目の自然さや噛む力の回復、長期的な安定性という面で非常に魅力的な治療法です。通常の入れ歯に比べて安定感が高く、日常生活において快適な使用感が得られるため、生活の質を向上させることが期待されます。しかしながら、インプラント義歯は治療期間が長く、費用も高額になる傾向があります。加えて、手術が必要であり、全身の健康状態や顎の骨の状態が治療の成否に大きく影響を与えるため、適応できるかどうかの診断が重要です。治療を受けるにあたっては、慎重な検討が必要です。
また、インプラント義歯を長持ちさせるためには、日々の適切なメンテナンスが欠かせません。歯磨きや定期的な歯科医でのクリーニング、生活習慣の改善がインプラント義歯の寿命を大きく左右します。長期的に安定した状態を保つためには、患者自身が日常的にどれだけケアを行うかが大きな要素となります。歯科医師との定期的なフォローアップも非常に重要です。
これらの要素を総合的に考慮し、自分に合った治療方法を選ぶことで、インプラント義歯は長く快適に使用することができます。健康的な口腔内環境を維持しながら、インプラント義歯の利点を最大限に活かすことが、最良の結果をもたらすでしょう。
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よくある質問
Q. インプラント治療は保険適用になりますか?
A. 残念ながら、先天性疾患等のよほど特殊なケースでない限り、インプラントは保険適用にはなりません。自由診療となり、ケースによってかかる料金も変わってくることがあります。
Q. インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?
A. 保険治療の自己負担額と自由診療の負担額の合計が年間で10万円を超える場合は、医療費控除の対象となる場合があります。 ただし、どこまでが控除の対象となるかの基準は明確でないため、必ず控除できるとは言えません。
控除の申請をお考えであれば、国税庁のホームページをご覧いただくか、お近くの税務署にお問い合わせください。
Q. 歯医者によって金額が違うのはなぜですか?
A. インプラントは保険外診療であり、料金は歯科医院ごとに個別に設定されています。 使っているメーカーや術式の違い、治療後の保証の違いなどにより、料金設定は変わります。 国内で販売されているインプラントの種類は多数あり、その信頼性もまちまちです。当医院では、国内メーカーでシェア第一位の京セラのインプラントを用いてます。
また、歯科医院によっては、骨に埋める支えの部分だけの料金が記載されていることがあります。その場合、人工の歯やそれを取り付けるための部品などの料金が別途かかります。 インプラントをお考えの場合は、当院を含め、料金の内訳を必ず確認するようにしてください。
Q. インプラント治療で顎の骨がもろくなったりしませんか?
A. インプラントを入れるために顎の骨に穴を開けますが、直径4mm程度のものであり、それによって骨がもろくなるということはまずありません。 逆に、インプラントで噛み合わせを回復することで、骨に適度な圧力が伝わり、周囲の骨が丈夫になることが知られています。これは、入れ歯やブリッジでは得られないメリットと言えます。
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