インプラントの埋入手術とは?安全性・流れ・費用まで徹底解説
- 2024年9月9日
- コラム
インプラント埋入手術は、失った歯を補うために行われる外科的治療です。人工歯根であるインプラントを顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯冠を装着することで、自然な見た目と機能を回復させることができます。埋入手術は、顎の骨がしっかりしていることが条件となり、患者ごとの骨の状態に応じて最適な位置にインプラントを埋入する技術が求められます。また、手術は局所麻酔下で行われることが多く、患者の負担を軽減するために最新の技術や安全対策が取り入れられています。
埋入手術の成功には、事前の精密な診断と計画が欠かせません。CTスキャンやデジタル技術を活用した検査により、顎の骨の状態や神経の位置などを正確に把握し、リスクを最小限に抑える努力が行われています。さらに、術後のケアも非常に重要で、定期的なメンテナンスや口腔衛生の徹底が長期的なインプラントの寿命に直結します。インプラント埋入手術は専門的な技術が要求されるため、経験豊富な医師に依頼することが大切です。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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インプラント埋入とは?手術の概要とメリット
インプラント埋入の定義と目的
インプラント埋入とは、歯を失った部分に人工的な歯根を埋め込む手術のことを指します。歯を失う原因はさまざまであり、虫歯や歯周病、事故による外傷が代表的ですが、いずれの原因であっても、失った歯の機能を補うためには適切な治療が必要です。インプラントは、天然の歯と同じように機能する人工の歯根を骨に埋め込むことで、噛む力をしっかりと支え、見た目の自然さを保つことができます。
インプラント埋入の目的は、単に歯を補うことだけではなく、歯を失ったことによる口腔内のバランスの崩れや、隣接する歯や顎の骨の変形を防ぐことにもあります。歯を失ったままにしておくと、隣接する歯が傾いてきたり、顎の骨が痩せ細ることがありますが、インプラントを埋入することで、そうした二次的な問題を予防することが可能です。
インプラントは、通常、チタン製のスクリュー型の素材で作られており、チタンは人体との親和性が非常に高いため、骨としっかり結合する性質があります。これにより、埋入されたインプラントが顎の骨と融合し、強固な土台として機能します。この「オッセオインテグレーション」と呼ばれる骨結合のプロセスは、インプラントの成功にとって極めて重要であり、手術後の数ヶ月間で完全に骨に定着することが求められます。
また、インプラントは入れ歯やブリッジと比較して、周囲の歯に負担をかけないという大きなメリットもあります。従来の治療法であるブリッジでは、隣接する健康な歯を削って支えにする必要がありますが、インプラントはその必要がありません。これにより、健康な歯を残しながら欠損部分を補うことができ、長期的に見ても口腔全体の健康維持に寄与します。
インプラント埋入手術は、経験豊富な歯科医師によって行われるべき専門的な治療です。事前の精密な検査や診断が重要であり、骨の量や質、神経の位置などを正確に把握するためにCTスキャンなどが用いられます。骨の状態が不十分な場合には、骨移植などの補助手術が必要になることもあります。このように、患者ごとの口腔環境に合わせたオーダーメイドの治療が行われるため、個々の状況に応じた最適なインプラント治療が提供されます。
インプラント埋入手術のメリットとデメリット
インプラント埋入手術には、多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。手術を検討する際には、これらの両面をしっかり理解し、自分にとって最適な選択肢であるかどうかを判断することが重要です。
まず、インプラント埋入の最大のメリットは、自然な見た目と機能を回復できる点です。インプラントは顎の骨に埋め込まれ、そこに人工の歯を装着するため、見た目は天然の歯とほぼ変わりません。また、噛む力も回復し、硬いものをしっかり噛むことが可能となります。入れ歯やブリッジでは実現しにくい、安定感や快適さが得られるのもインプラントの大きな特徴です。
さらに、インプラントは周囲の健康な歯に負担をかけないという点でも優れています。従来のブリッジ治療では、隣接する健康な歯を削る必要がありますが、インプラントではそのような処置は不要です。これにより、健康な歯を守りながら欠損部分を補うことができ、全体的な口腔内の健康を維持することができます。また、入れ歯と異なり、取り外しの必要がないため、日常生活の中でより快適に過ごすことができます。
次に、デメリットについても考慮する必要があります。インプラント埋入手術は、外科的な処置であり、全身の健康状態や顎の骨の状態によっては手術が難しい場合があります。例えば、糖尿病や心疾患を抱えている方、骨が十分にない方は手術の適応が制限されることがあります。また、手術後の回復には数ヶ月かかることがあり、その間のケアが重要です。適切なメンテナンスが行われない場合、インプラントが失敗するリスクが高まります。
また、インプラントは他の治療法と比べて費用が高額であることもデメリットの一つです。保険適用外の場合が多く、全額自己負担となることが一般的です。治療を選択する際には、費用面での検討も必要となります。また、メンテナンスも定期的に行わなければならず、長期的な費用負担を見込んでおくことが重要です。
インプラントの寿命は患者のケア次第で大きく変わります。適切な口腔衛生と定期的な歯科検診を受けることで、インプラントは10年以上、場合によっては一生使い続けることが可能です。しかし、メンテナンスが不十分な場合、インプラント周囲炎といった炎症が発生し、インプラントが機能しなくなる可能性もあります。したがって、インプラントは手術後のケアが成功に大きく影響する治療法であると言えます。
インプラント埋入手術の流れ
事前カウンセリングと検査の重要性
インプラント埋入手術において、事前カウンセリングと検査は極めて重要なステップとなります。患者一人ひとりの口腔内の状況は異なるため、成功するインプラント治療のためには、まず患者の状況を正確に把握することが必要です。このプロセスを丁寧に行うことで、手術の安全性と長期的な成功率を高めることができます。
事前カウンセリングの段階では、患者の希望や不安、治療の目的について詳しく話し合うことが重要です。患者がインプラントに期待すること、過去の歯科治療の経験、全身の健康状態についても確認します。特に、糖尿病や高血圧といった持病の有無は手術のリスクに直結するため、注意が必要です。カウンセリングによって、患者の健康状態や生活習慣がインプラント手術に適しているかどうかを判断する材料が得られます。
検査では、口腔内の詳細な状態を把握するために、レントゲン撮影やCTスキャンが行われます。これにより、顎の骨の厚みや高さ、骨の密度を確認することができます。インプラント埋入手術は、人工歯根を顎の骨に埋め込むため、骨の状態が非常に重要です。骨が十分でない場合、骨移植やソケットリフトといった補助的な処置が必要になることがあります。また、神経や血管の位置を正確に把握することで、手術中のリスクを最小限に抑えることができます。
加えて、歯周病や虫歯がある場合は、インプラント手術の前にこれらの問題を治療する必要があります。インプラントを埋入する場所に感染症があると、手術が成功しにくくなるだけでなく、術後の回復も遅れる可能性があります。したがって、歯周病の治療や虫歯の修復は、手術前に必ず行わなければなりません。さらに、喫煙者の場合、喫煙はインプラントの成功率を低下させる要因となるため、禁煙が推奨されることもあります。
こうした事前のカウンセリングと検査を通じて、患者ごとに最適な治療計画が立案されます。この計画には、インプラントを埋入する正確な位置、手術の方法、必要な補助処置、術後のケアに至るまでのすべてが含まれます。インプラント手術は、単にインプラントを埋入するだけでなく、その後のメンテナンスや健康管理までを視野に入れた包括的な治療プロセスであるため、最初の段階でしっかりとした計画を立てることが求められます。
手術当日の流れとアフターケア
インプラント埋入手術の当日は、事前に立てられた計画に基づいて進行します。患者は手術当日の朝、通常どおりに食事を摂り、清潔な状態でクリニックに向かいます。手術前には、医師から再度、手術の流れや注意事項についての確認が行われ、患者の不安や質問にも対応します。
手術そのものは局所麻酔が使用されることが一般的です。麻酔が効いている間、痛みを感じることはほとんどなく、手術は比較的快適に進みます。まず、歯茎を切開し、顎の骨にドリルでインプラントを埋入するための小さな穴を開けます。その後、事前に選定された人工歯根を顎の骨に埋め込み、歯茎を縫合します。この一連のプロセスは、1本のインプラントであれば1時間程度で完了することが多いです。
手術が終わった後は、患者はクリニックで少し休息を取ります。術後の痛みや腫れが生じることがありますが、これは通常の反応であり、適切な痛み止めやアイスパックの使用で対処できます。また、手術当日は無理をせず、安静に過ごすことが推奨されます。食事については、術後数日は柔らかい食べ物や温かくない食事を選ぶことが望ましく、刺激の強い食品やアルコールは避けるようにします。
インプラント埋入後のアフターケアは、手術の成功と長期的なインプラントの安定性を保つために極めて重要です。まず、術後の1週間から10日ほどで抜糸が行われますが、この間はインプラント部位の清潔を保つために、特別な口腔ケアが求められます。医師から指示された方法で、優しく歯磨きを行い、必要であれば専用の洗口液を使用します。また、口腔内の炎症を防ぐために、定期的なうがいも推奨されます。
手術後の数ヶ月間は、インプラントが顎の骨としっかり結合する期間です。この間に無理な力がかかると、インプラントが定着せず、手術が失敗する可能性があります。そのため、硬い食べ物や噛む力が必要な食品を避けることが重要です。定期的に歯科医院に通い、インプラントの状態や骨との結合具合を確認してもらうことが必要です。
また、手術後に問題が生じた場合、すぐに歯科医院に連絡することが大切です。例えば、痛みや腫れが長引く場合や、膿が出る場合などは、何らかのトラブルが発生している可能性があるため、早めの対処が求められます。
インプラント埋入の費用と相場
インプラント手術にかかる費用の内訳
インプラント手術にかかる費用は、複数の要素によって構成されており、患者の状態や選択する治療方法によって大きく異なります。一般的なインプラント手術の費用は、主に以下のような要素から成り立っています。
まず、インプラント本体の費用が最も大きな部分を占めます。インプラントは、顎の骨に埋め込む人工歯根で、通常はチタン製です。チタンは生体適合性が高く、骨と結合しやすい素材であり、長期的に安定した機能を発揮するために重要です。このインプラント本体の費用は、使用するメーカーや品質によって異なりますが、一般的には数十万円程度が相場となります。
次に、手術そのものの費用も含まれます。インプラント手術は、外科的な処置であり、高度な技術と経験が必要です。手術には麻酔費用や手術中に使用される医療機器、材料の費用も含まれます。また、歯科医師やスタッフの手術時間に対する費用も発生します。これに加えて、手術前の検査費用も必要です。通常、CTスキャンやレントゲン撮影によって、顎の骨の状態を詳細に確認し、手術計画を立てるため、これらの検査費用も総費用に含まれます。
さらに、場合によっては骨移植やソケットリフトといった補助的な処置が必要になることがあります。これらの処置は、インプラントを安全に埋入するために顎の骨を補強するものであり、追加費用が発生します。骨が不足している場合や骨の質が不十分な場合には、こうした補助手術を受けることが求められ、その分の費用が上乗せされることがあります。
最後に、インプラントの上部構造である人工歯の費用も考慮する必要があります。インプラントの上に装着される人工の歯は、セラミックやジルコニアといった素材で作られ、見た目の自然さや耐久性に優れています。この人工歯の費用も、素材や技術によって異なり、患者の希望や予算に応じて選択することが可能です。
インプラント手術にかかる総費用は、これらの要素をすべて含めると、一本あたり数十万円から数百万円に達することがあります。費用は治療を受けるクリニックや地域によっても異なりますが、事前にしっかりとカウンセリングを受け、費用の内訳や治療の流れを把握することが大切です。特に、補助手術が必要な場合や複数本のインプラントを希望する場合は、総額が大幅に増加することを理解しておく必要があります。
保険適用と適用外の違い
インプラント治療において、保険適用と適用外の違いは、費用面や治療内容に大きく影響します。日本の保険制度においては、インプラント治療は一般的に保険適用外とされることが多いですが、特定の条件を満たす場合に限り、一部が保険適用されるケースもあります。
まず、保険適用外のインプラント治療について説明します。一般的に、インプラントは美容目的や機能回復を目的とした高度な治療と見なされるため、保険が適用されないことがほとんどです。保険適用外の治療は、自由診療として行われるため、使用する素材や技術に応じて患者の負担が大きくなります。具体的には、インプラント本体の費用、手術に使用する医療機器や材料、麻酔費用などが全額自己負担となります。また、インプラント治療は高度な技術を要するため、医師の技術料も含めて自由に価格設定がされるため、治療を受けるクリニックによって費用が異なります。
一方で、保険適用されるインプラント治療の条件として、特定の症状や状態がある場合に限られます。例えば、病気や事故によって顎の骨が大きく失われた場合や、先天的に顎の骨の欠損がある場合、またはがんの手術などで顎の一部を失った場合など、機能的な回復が必要なケースに限って保険適用が認められることがあります。このような場合、治療が医療的に必要と認められた場合に限り、国が定めた基準に基づいて保険適用がされます。
保険適用の場合、治療内容や使用する材料に制約があることが一般的です。保険が適用されるインプラント治療は、あくまで必要最低限の機能回復を目的としており、使用するインプラントの種類や技術は限定されることがあります。そのため、保険適用のインプラント治療を選択する場合、見た目や快適さに関しては、自由診療ほどの選択肢がない場合もあります。また、費用面では保険適用により患者の負担が軽減されるものの、治療が高度であるため、完全に負担がなくなるわけではありません。
さらに、保険適用か適用外かを判断するためには、事前のカウンセリングが重要です。医師との相談の中で、患者の状態が保険適用の条件を満たしているかどうかを確認し、治療方針を決定することが必要です。保険が適用される場合でも、追加の治療や補助的な処置が必要になる場合には、その部分が保険適用外となることもあるため、事前に総額を把握しておくことが大切です。
インプラント埋入に適した患者とは?
インプラントが適しているケースと条件
インプラント埋入が適している患者には、いくつかの条件やケースがあります。まず、インプラントは、失った歯の代わりとして機能を回復させる治療法であり、自然な見た目や噛む力を取り戻したい患者に向いています。適切な条件を満たしている場合、インプラントは長期間安定した機能を発揮し、患者にとって快適な生活をサポートします。
最も基本的な条件として、顎の骨がしっかりしていることが求められます。インプラントは、顎の骨に埋め込む人工歯根であり、骨との結合が成功の鍵を握ります。顎の骨の量や質が十分でない場合、インプラントがうまく固定できず、治療が失敗するリスクが高まります。骨が不足している場合には、骨移植などの補助処置が必要となることもありますが、基本的には健康な骨があることが望ましいです。
また、全身の健康状態もインプラント治療の適応に影響を与えます。糖尿病や高血圧、心臓病などの慢性疾患を持っている場合、治療のリスクが高くなることがあります。特に、糖尿病の患者は傷の治癒が遅れる可能性があり、インプラント手術後の回復が正常に進まないことがあります。そのため、インプラント治療を受ける前には、全身の健康状態をしっかりと医師に相談し、リスクを評価することが重要です。慢性疾患をコントロールできている場合は、医師の指導のもとでインプラント治療が可能となるケースもあります。
さらに、口腔内の健康も重要な要素です。歯周病や感染症がある場合、インプラントを埋入する前にそれらを治療する必要があります。歯周病が進行していると、インプラントの成功率が低下し、術後のトラブルの原因となることがあります。したがって、インプラント治療を始める前に、歯茎の状態や口腔内の健康をしっかりと整えることが大切です。
喫煙者もインプラント治療には慎重な対応が求められます。喫煙は血流を悪化させ、インプラントの定着を妨げる要因となります。また、術後の回復も遅れる可能性があるため、インプラント治療を受ける前に禁煙を推奨されることがあります。禁煙できるかどうかは、治療の成功率に直接影響を与えるため、喫煙者は特に注意が必要です。
最後に、インプラント治療は定期的なメンテナンスが欠かせない治療法です。インプラントが適している患者は、術後も継続的に口腔ケアを行い、歯科医院での定期的なチェックアップを怠らないことが求められます。インプラントは天然の歯とは異なり、自然に回復することはありませんが、適切なメンテナンスを行うことで長期間にわたって機能を維持することができます。
埋入手術を受ける前に注意すべきこと
インプラント埋入手術を受ける前には、いくつかの重要な注意点を理解し、準備しておくことが大切です。インプラント治療は外科的な処置であり、全身および口腔内の健康状態に大きく影響されるため、事前に適切な準備を整えることが成功の鍵となります。
まず、手術を受ける前に全身の健康状態を確認することが必要です。慢性疾患がある場合や、特に糖尿病、高血圧、心臓病などの持病がある方は、これらの病状が手術にどのように影響するかを担当医と十分に話し合う必要があります。これらの病気は、手術のリスクを高める可能性があり、特に傷の治癒が遅れることが考えられます。病状が安定している場合には、医師の指導のもとで治療が進められますが、慎重な管理が求められます。
次に、口腔内の状態を整えることも重要です。歯周病や虫歯がある場合、これらの問題を先に治療しなければなりません。歯周病が進行していると、インプラントがうまく定着しない可能性が高まり、手術の成功率が低下します。そのため、埋入手術を行う前に、口腔内の清掃や治療を徹底することが推奨されます。また、歯茎の健康状態が良好であることも、インプラントの長期的な安定にとって欠かせません。
喫煙者にとって、禁煙はインプラント治療を成功させるための重要なステップです。喫煙は血流を阻害し、インプラントが骨と正しく結合するプロセスを妨げる可能性があります。また、手術後の回復期間にも悪影響を与え、合併症のリスクを高めることがあります。そのため、喫煙者はインプラント治療を受ける前に、できる限り禁煙することが強く推奨されます。禁煙は術後の回復を促進し、インプラントの長期的な成功を支える要因となります。
さらに、インプラント治療を受ける際には、事前に治療計画や費用の確認をしっかり行うことが重要です。インプラント治療は、自由診療であることが多いため、費用が高額になることがあります。事前に費用の見積もりを取り、治療の内容や進行スケジュールについて十分に理解することが、後々のトラブルを避けるためにも必要です。また、治療が複数段階にわたる場合や補助手術が必要な場合は、さらに費用がかかる可能性があるため、これも含めて計画を立てることが重要です。
インプラント治療は一度の手術で完了するわけではなく、術後のケアが成功の鍵を握ります。手術後は、定期的に歯科医院に通い、メンテナンスを受ける必要があります。これには、インプラント周囲の歯茎や歯の状態を確認し、清掃を行うことが含まれます。術後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などの問題が発生し、最悪の場合、インプラントが失われることがあります。そのため、埋入手術を受ける前には、術後のケアについても考慮し、継続的なメンテナンスができるかどうかを確認することが大切です。
インプラント埋入手術後の注意点とメンテナンス
術後の痛みと回復のプロセス
インプラント埋入手術後の痛みと回復のプロセスは、患者にとって非常に重要な部分です。手術が終わった直後から数日間は、痛みや腫れが生じることが一般的ですが、これらの症状は自然な治癒過程の一部と考えられます。痛みや不快感は、通常、鎮痛剤によって緩和され、数日から1週間程度で和らいでいくことが多いです。
術後の痛みは、手術の規模や個人の体調により異なりますが、一般的には軽度から中程度の痛みが予想されます。インプラントが埋入された部分は外科的処置が行われているため、顎や歯茎に違和感を感じることがあります。痛みが強い場合は、鎮痛剤が処方されることが多く、指示されたとおりに服用することで症状をコントロールすることができます。また、腫れや内出血も一般的な術後の反応であり、これも数日間で徐々に引いていきます。
術後の回復期間中は、患部を適切にケアすることが回復を早めるために重要です。冷やすことによって腫れを抑えることができ、初期の痛みを和らげる効果も期待できます。ただし、過度に冷やしすぎることは避け、短時間ずつ休憩を入れながら行うことが推奨されます。さらに、手術後数日は、噛む力を必要とする固い食べ物や刺激の強い飲み物を避け、柔らかい食事を心掛けることが望ましいです。これにより、インプラント部位に無理な負担をかけず、治癒を促進します。
また、口腔内の衛生状態を保つことも非常に大切です。インプラントの周囲に細菌が繁殖しないよう、術後も丁寧な歯磨きを行い、医師から指示された専用の洗口液を使用することが勧められます。歯磨きの際には、インプラント周辺をあまり強くこすらないようにし、優しくブラッシングを行うことがポイントです。術後数日間は、歯科医師の指示に従い、定期的なケアを継続することが求められます。
痛みや腫れが数日以上続いたり、膿が出るなどの異常な症状が現れた場合は、すぐに医師に相談する必要があります。通常、術後の経過は順調に進むことが多いですが、まれに感染症が発生することがあります。これを防ぐためにも、術後の定期検診を欠かさず受け、必要なケアを適切に行うことが重要です。
回復のプロセスは、一般的に数週間から数ヶ月にわたることが多く、その間、インプラントが顎の骨としっかり結合することが期待されます。この結合は、術後の成功に欠かせない要素であり、患者自身のケア次第でその成否が左右されます。医師の指導に従い、適切なケアを行うことで、インプラントが長期的に安定し、健康的な口腔環境を維持することが可能となります。
まとめ
インプラント埋入手術は、歯を失った場合に自然な見た目と機能を取り戻すための効果的な治療法です。ただし、手術を成功させるためには、事前のカウンセリングや検査が非常に重要です。手術を受ける前に、自分の全身の健康状態や口腔内の状態をしっかりと把握し、適切な治療計画を立てることが求められます。顎の骨や歯茎の状態がインプラントに適しているかを確認し、問題がある場合は治療や補助手術を行うことが必要です。
また、インプラント手術の費用や保険適用の条件も理解しておくべきポイントです。多くの場合、自由診療となるため、費用が高額になることがありますが、長期的な視野で見ればインプラントは有益な選択肢となります。費用について事前にしっかり確認し、納得した上で治療に臨むことが大切です。
さらに、インプラントが長期間機能するためには、術後のケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。手術後の回復プロセスには注意が必要であり、痛みや腫れが生じることもありますが、適切なケアを行うことで回復を促進し、合併症のリスクを減らすことができます。術後も日常的な口腔ケアを怠らず、定期的に歯科医院で検診を受けることで、インプラントを長持ちさせることができます。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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よくある質問
Q. インプラント治療は保険適用になりますか?
A. 残念ながら、先天性疾患等のよほど特殊なケースでない限り、インプラントは保険適用にはなりません。自由診療となり、ケースによってかかる料金も変わってくることがあります。
Q. インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?
A. 保険治療の自己負担額と自由診療の負担額の合計が年間で10万円を超える場合は、医療費控除の対象となる場合があります。 ただし、どこまでが控除の対象となるかの基準は明確でないため、必ず控除できるとは言えません。
控除の申請をお考えであれば、国税庁のホームページをご覧いただくか、お近くの税務署にお問い合わせください。
Q. 歯医者によって金額が違うのはなぜですか?
A. インプラントは保険外診療であり、料金は歯科医院ごとに個別に設定されています。 使っているメーカーや術式の違い、治療後の保証の違いなどにより、料金設定は変わります。 国内で販売されているインプラントの種類は多数あり、その信頼性もまちまちです。当医院では、国内メーカーでシェア第一位の京セラのインプラントを用いてます。
また、歯科医院によっては、骨に埋める支えの部分だけの料金が記載されていることがあります。その場合、人工の歯やそれを取り付けるための部品などの料金が別途かかります。 インプラントをお考えの場合は、当院を含め、料金の内訳を必ず確認するようにしてください。
Q. インプラント治療で顎の骨がもろくなったりしませんか?
A. インプラントを入れるために顎の骨に穴を開けますが、直径4mm程度のものであり、それによって骨がもろくなるということはまずありません。 逆に、インプラントで噛み合わせを回復することで、骨に適度な圧力が伝わり、周囲の骨が丈夫になることが知られています。これは、入れ歯やブリッジでは得られないメリットと言えます。
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医院名・・・海岸歯科室
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