インプラント埋め込み後の徹底ガイド!術後の過ごし方、注意点、そして成功への道 #インプラント埋め込み後 #インプラント #埋め込み後
- 2024年11月6日
- コラム
インプラント手術を受けた後の回復期間は、患者の将来の口腔内健康に大きく影響を与える非常に重要なプロセスです。手術直後は出血や腫れ、痛みなどが発生する場合がありますが、適切な対策を講じることで、回復をスムーズに進めることが可能です。また、食事や歯磨きの方法、さらにはインプラントが定着するまでの期間中に避けるべき行動についても、正確な知識を持つことが求められます。
専門的なケアやアフターサポートが、インプラントの成功率を高め、長期間にわたる安定した使用を実現します。この記事では、インプラント手術後に知っておくべき注意点や、回復をスムーズに進めるための具体的な方法について詳しく解説します。これにより、手術後の生活に不安を感じる方々が安心して回復を進めるための道筋を示します。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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住所 | 〒261-0014千葉県千葉市美浜区高洲3-23-1 ペリエメディカルビル美浜 3F |
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インプラント埋め込み後の初期段階
術後24時間以内の過ごし方
インプラント手術後の最初の24時間は、回復のカギを握る重要な時期です。まず、この期間中は手術部位への刺激を最小限に抑えることが大切です。手術直後に麻酔が切れると、軽い痛みや腫れが現れることがありますが、これは通常の反応です。痛み止めを使用し、無理に動かさず、十分な安静を保つことで症状を和らげることができます。また、口内を強くすすぐ行為や、手術部位に触れることは避けるようにしましょう。これにより、血餅が適切に形成され、回復がスムーズに進みます。
食事に関しては、手術後数時間は固形物を避け、冷たい飲み物やスープなどの流動食を摂取することが推奨されます。熱い食べ物やアルコールの摂取は、血流を促進させ、出血の原因になる可能性があるため控えましょう。また、噛む動作は患部に負担をかけることがあるため、できるだけ反対側の歯で食べ物を噛むようにすることが大切です。
インプラント手術後24時間以内は、激しい運動や入浴も避けるべきです。これらの行為は血圧を上昇させ、出血や腫れを引き起こす可能性があります。適度な休息を取りながら、日常生活に徐々に戻ることを心がけてください。
口腔ケアについては、手術後すぐに歯磨きを始めるのは避けるべきです。少なくとも24時間は患部を刺激しないようにすることが重要であり、医師からの指示に従って適切なタイミングで口腔ケアを再開することが望ましいです。医師が指定した抗菌剤やうがい薬を使用することで、感染を防ぎ、治癒を促進する効果が期待できます。
出血や腫れの管理方法
手術後の出血が気になる場合、医師から渡されたガーゼをしっかりと噛み、圧迫を加えることで出血を抑えることができます。このガーゼは、約30分から1時間ほど経過したら新しいものに交換し、必要に応じて繰り返し行うことが大切です。強く口をすすぐ行為や、舌や指で患部に触れることは避けましょう。これらの行動は、血餅が正常に形成されるのを妨げ、出血を悪化させる原因になるためです。
腫れに関しては、手術後数日間続くことが一般的ですが、冷却を行うことでその症状を軽減することが可能です。冷やしたタオルや氷嚢を頬の外側から当て、約10分間冷やしてから休憩を入れ、再び冷やすというサイクルを繰り返すのが効果的です。直接患部に強い圧力をかけることは避け、外側から優しく冷やすようにしてください。冷却を行う際も、長時間連続で行うのではなく、適度な休憩を入れることで肌や組織への負担を減らすことができます。
腫れや出血の悪化を防ぐために、手術後はできるだけ安静に過ごすことが求められます。特に激しい運動や入浴は血圧を上昇させ、出血や腫れを引き起こす原因となるため、避けることが重要です。頭を高くして寝ることで、腫れの症状を和らげることが期待できます。数日間はクッションなどを使って頭部を高く保つようにするのが良いでしょう。
もし出血が24時間以上続く場合や、腫れが急激に悪化した場合には、医師に連絡を取り、適切な対応を受けることが必要です。術後の経過は個人差があるため、自身の体の反応をよく観察し、異常を感じた際には速やかに専門家の指示を仰ぐことが回復を早める鍵となります。
痛みを和らげるための具体的な対策
手術直後の痛みが気になる場合、医師から処方された痛み止めを適切に使用することが基本的な対策となります。処方された薬は、決められた時間や量を守って服用し、自己判断で中断することは避けましょう。痛みが強くなることを防ぐために、痛みが出る前にあらかじめ薬を飲むことも効果的です。一般的に処方される鎮痛剤は、炎症を抑える効果もあり、患部の腫れや不快感を和らげる役割を果たします。
患部の冷却が効果的な痛み緩和法となります。冷たいタオルや冷湿布を患部の外側から当てることで、血流が抑えられ、痛みや腫れを軽減することが可能です。ただし、冷やし過ぎることは皮膚や組織に悪影響を与える可能性があるため、短時間冷やして休憩を取り、繰り返すことが望ましいです。また、直接患部を刺激しないよう、冷却する際は優しく当てることが重要です。
術後数日間は安静に過ごすことが、痛みを和らげるための大きなポイントです。体を過度に動かしたり、重い物を持ち上げたりすることは、患部に負担をかけ、痛みを引き起こす原因となります。特に術後の初期段階では、できるだけリラックスした環境で過ごすことが推奨されます。頭を高くして寝ることで血流が安定し、痛みが緩和されることもあります。
食事に関しても、柔らかい食べ物や流動食を選ぶことで、噛むことによる負担を軽減できます。硬い食べ物を噛む際に発生する圧力が、手術部位に影響を与え、痛みを悪化させる可能性があります。そのため、特に手術後の数日間は、患部に優しい食事内容を心がけることが大切です。また、食事中に噛む際は、患部と反対側の歯で噛むように意識することで、術後の痛みを軽減することができます。
そして、痛みが予想外に強い場合や、痛みが長期間続く場合には、速やかに医師に相談することが必要です。痛みの度合いや持続期間には個人差がありますが、適切な医師の診断を受けることで、原因を特定し、さらなる対策を講じることが可能です。
術後の食事と栄養管理
インプラント手術後に適した食事とは?
手術後24時間以内は、できるだけ噛む必要のない柔らかい食事を摂ることが推奨されます。具体的には、スープやおかゆ、プリン、ヨーグルト、ポタージュなどが良い選択肢です。これらの食品は、口内を刺激せず、消化にも優れているため、体に負担をかけることなく栄養を摂取することができます。また、冷たい食べ物は患部の腫れを和らげる効果が期待できるため、アイスクリームや冷たいスムージーなども適しています。
食事を摂る際には、患部に直接影響を与えないよう、反対側の歯で噛むことを意識することが大切です。固いものや粘り気のある食べ物は避け、柔らかくて嚥下しやすいものを選ぶことで、手術後の痛みを悪化させずに食事を楽しむことができます。
術後の回復をサポートするためには、栄養バランスにも注意を払うことが重要です。特に、ビタミンCやビタミンA、亜鉛などの栄養素は、傷口の治癒を促進する効果があります。ビタミンCを多く含む食品には、柑橘類やピーマン、イチゴなどがありますが、手術直後の食事としては、ジュースやピューレに加工された形で摂取すると良いでしょう。ビタミンAは、にんじんやかぼちゃに豊富に含まれており、これらもスープやマッシュとして取り入れることで、術後の回復を促進します。
一方で、出血や腫れを引き起こすリスクのある食べ物や飲み物は避けるべきです。特に、アルコールやカフェインを含む飲料は血行を促進し、患部の出血を悪化させる可能性があります。また、辛い食べ物や強い酸味のあるものも、口内を刺激し、痛みや腫れを引き起こすことがありますので、控えることが望ましいです。
避けるべき食べ物とその理由
固い食べ物は大きなリスクとなります。例えば、ナッツやクラッカー、チップスなどは噛む際に強い力が必要となり、インプラント周辺の歯茎に負担をかけてしまいます。この圧力が手術部位に直接影響を与えることで、出血や痛みの悪化を引き起こす可能性があります。また、固い食べ物が歯茎に傷をつけることで感染のリスクが高まるため、回復が遅れる恐れもあります。
次に、粘着性の高い食べ物も避けるべきです。キャラメルやガムなどの粘り気のある食べ物は、インプラント周辺に引っ付きやすく、口内の清潔を保つことが難しくなります。これにより、細菌が増殖しやすくなり、感染症のリスクが高まる可能性があります。また、粘着性の食品は歯茎やインプラントに余分な負担をかけるため、取り除く際に痛みや不快感を伴うことが多いです。
辛い食べ物や酸味の強い食べ物も控えることが推奨されます。辛味や酸味の強い食べ物は、手術後の敏感な口内に強い刺激を与え、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。例えば、唐辛子やレモンなどの酸性食品は、炎症を悪化させるだけでなく、手術部位の治癒を妨げる要因となることがあります。また、これらの食品は唾液の分泌を促進し、出血を増加させるリスクがあるため、特に手術後の初期段階では控えるべきです。
そして、極端に熱い食べ物や飲み物も避けるべきです。手術後の口内は非常に敏感で、熱い食べ物や飲み物は患部を刺激し、痛みを引き起こすだけでなく、歯茎や粘膜にダメージを与える可能性があります。温度が高すぎると、炎症を悪化させたり、治癒を遅らせたりする原因となるため、常温や冷たい飲食物を選ぶことが推奨されます。
回復を早めるための栄養素の紹介
ビタミンCは非常に重要な栄養素です。ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、歯茎や周囲の組織の修復を促進します。手術後に歯茎や歯の周囲に生じる炎症を抑え、組織の回復をサポートするため、ビタミンCが豊富な食材を積極的に摂ることが推奨されます。柑橘類やピーマン、キウイフルーツ、ブロッコリーなどが良い選択肢です。これらはスムージーやジュースとして摂取することで、手術後の口内の状態に優しく栄養を補給することが可能です。
次に、ビタミンAも回復には欠かせません。ビタミンAは細胞の成長を促し、傷の治癒を助ける働きがあります。特に粘膜や皮膚の再生に関わるため、インプラント手術後の歯茎や口内環境の修復に有効です。ビタミンAを多く含む食材として、にんじんやかぼちゃ、ほうれん草などが挙げられます。これらはスープやピューレに加工して摂取することで、術後のデリケートな口内にも優しく取り入れることができます。
また、亜鉛も忘れてはならない栄養素です。亜鉛は細胞の生成を助け、免疫機能を強化する働きがあります。手術後の回復期間中に免疫力を高め、感染症を予防するためには、亜鉛の摂取が重要です。特にインプラント手術後は、免疫力が低下しやすい状態にあるため、亜鉛を多く含む食品である牡蠣や牛肉、カシューナッツなどを意識的に摂ると良いでしょう。
さらに、たんぱく質は体の修復に欠かせない基本的な栄養素です。たんぱく質は筋肉や組織の再生に必要な材料であり、手術後の回復に大きく関与します。肉類や魚、卵、大豆製品などが良い供給源となりますが、術後の口内の状態を考慮し、柔らかい調理法で提供されることが望ましいです。例えば、鶏肉をスープにしたり、豆腐や卵をメインにした料理は、消化が良く、口内に優しいため推奨されます。
そして、オメガ3脂肪酸も回復に効果的な栄養素です。オメガ3脂肪酸は、炎症を抑える働きがあり、手術後の腫れや痛みを軽減する効果が期待されます。サーモンやマグロ、アマニ油などに多く含まれており、これらを日常的に摂取することで、体全体の回復をサポートします。
術後の口腔ケア
術後すぐに始めるべき歯磨きのポイント
手術直後の24時間以内は、患部を避けることが基本です。この期間は、手術によって作られた傷口が安定し、血餅が形成されているため、口内を強くすすぐことや歯磨きを行うことは避けるべきです。むやみに口内を清潔にしようとすると、血餅が取り除かれ、出血や感染のリスクが高まる可能性があります。このため、術後1日目はできる限り安静にし、口腔内への刺激を最小限に抑えることが重要です。
術後の口腔ケアを再開するタイミングについては、医師の指示に従うことが大切です。一般的には、術後24時間以降から少しずつ歯磨きを再開することが可能ですが、手術部位を避け、他の健康な歯を中心にケアを行います。柔らかめの歯ブラシを使用し、歯茎や手術部位に強い刺激を与えないように注意しながら、優しく磨くことがポイントです。特に、インプラント周辺の組織は非常に敏感なため、強く磨かないよう心がけましょう。
手術部位の近くは、歯磨き粉を使わずにぬるま湯で洗浄することも推奨される場合があります。歯磨き粉に含まれる刺激性の成分が手術部位に影響を与え、回復が遅れることがあるためです。患部周辺には、軽くぬるま湯でうがいをし、口腔内を清潔に保つようにすることが望ましいです。
抗菌剤や医師から処方された洗口剤を使用することも効果的です。これらの洗口剤は、口内を清潔に保ち、感染のリスクを減らす効果がありますが、使用方法については必ず医師の指示を守ることが大切です。また、使用後は患部をすすぎすぎないようにすることが重要です。
マウスウォッシュやデンタルフロスの使い方
マウスウォッシュの使用についてですが、手術直後は市販の強いアルコールを含む製品を避けることが大切です。アルコール成分が刺激となり、手術部位の回復を遅らせたり、痛みを引き起こしたりする可能性があるためです。医師から処方された抗菌性のある洗口剤を使用する場合は、その指示に従って適切に使用します。
洗口剤は、手術後の細菌感染を予防し、口腔内の衛生状態を保つために非常に有効です。しかし、使用する際には、強くうがいをしないように注意しましょう。優しく口に含み、軽くすすぐことで、血餅の形成を妨げることなく、口内を清潔に保つことができます。
次に、デンタルフロスの使用についてです。インプラント手術後、歯間の汚れを効果的に取り除くためにはデンタルフロスが有効ですが、術後すぐに使用するのは避けるべきです。特に手術部位周辺は非常に敏感な状態にあるため、無理にデンタルフロスを使用すると、歯茎に負担をかけ、炎症や出血を引き起こす可能性があります。使用のタイミングは医師の指示を仰ぎ、術後数日間は、手術を受けていない部分の歯間にだけ使うのが安全です。
デンタルフロスを使う際には、優しくスライドさせるように動かし、歯茎を強く刺激しないように気をつけます。力を入れすぎず、ゆっくりと歯間の汚れを取り除くことがポイントです。また、術後の回復が進んだ段階で、インプラント周辺の歯間を清潔に保つためにも、デンタルフロスを正しく使用することが重要です。インプラント周囲の健康を保つためには、歯間に細菌や汚れが溜まるのを防ぐことが必要です。
さらに、フロスの種類にも注意を払う必要があります。ワックス付きのフロスは、歯間をスムーズに通過させやすく、特に敏感な歯茎に負担をかけずに使用できるため、インプラント周辺には適しています。逆に、ワックスなしのフロスは硬いため、歯茎を傷つける恐れがあるため避けたほうが良いでしょう。
インプラントの健康維持のための定期検診の重要性
インプラントは、自然な歯に非常に近い機能を持ちますが、その健康を長期間にわたって維持するためには、定期検診が不可欠です。インプラントは手術によって埋め込まれるため、術後の適切なケアと定期的な診察を受けることで、長期的な安定性を確保し、トラブルの発生を未然に防ぐことができます。インプラントは天然歯と異なり、虫歯にはなりませんが、歯周病のリスクや、インプラント周囲炎と呼ばれる炎症が発生する可能性があります。これを防ぐためには、定期的な診察が重要です。
インプラント手術後の数ヶ月間は特に重要な時期であり、インプラントの定着が安定しているかどうかを確認するために、医師の指導に基づいて定期的な検診を受ける必要があります。この段階で問題が発見されれば、早期に対処することで、インプラントがしっかりと骨に定着し、長く機能することが期待できます。特に、手術後1年目は検診の頻度を高めることが推奨されています。
定期検診ではインプラント周辺の歯茎の状態や、噛み合わせに問題がないかを確認します。噛み合わせが悪いと、インプラントに過度な負担がかかり、インプラントの寿命が短くなる可能性があります。そのため、噛み合わせのチェックも重要な検診項目となります。また、インプラント周囲の歯茎が炎症を起こしていないか、歯石が溜まっていないかも確認され、必要に応じてクリーニングが行われます。
インプラント周囲炎は、歯周病の一種であり、インプラントを支える骨にダメージを与える可能性があります。定期検診では、このインプラント周囲炎の兆候がないかを確認し、早期に発見できれば、治療が容易になります。これにより、インプラントが長期間にわたって機能し続けることが可能となります。
インプラントは天然歯と同様に、日常の口腔ケアも重要です。定期検診では、正しい歯磨きやデンタルフロスの使い方が指導され、患者が自宅で効果的なケアを行えるようサポートされます。これにより、インプラントの健康を維持し、問題が発生するリスクを減らすことができます。
インプラントの定着期間と回復プロセス
インプラント定着にかかる期間とは?
インプラント手術後、人工歯根が顎の骨にしっかりと定着するまでの期間は、個人差がありますが、一般的には3〜6ヶ月ほどかかります。この定着期間は、オッセオインテグレーションと呼ばれる過程によって進行し、骨とインプラントが結合することで安定性が確保されます。このプロセスが成功すると、インプラントは天然の歯根と同様の役割を果たし、長期にわたって機能を維持することが可能です。
定着期間は、患者の年齢や健康状態、骨の密度、インプラントの種類などによって異なることがあります。例えば、骨の質が良好であれば、インプラントがより早く定着する可能性がありますが、骨が弱い場合や、喫煙などの要因が影響すると、定着により時間がかかることもあります。また、糖尿病などの持病を持つ患者の場合、治癒が遅れる傾向があり、医師との相談が必要です。
手術直後の数日間は、インプラント周囲の組織が敏感な状態にあり、腫れや痛みを伴うことがありますが、これは自然な反応です。痛み止めや冷却を使用し、無理をせず安静に過ごすことが推奨されます。また、手術後の回復を妨げる行為、特に硬い食べ物を避け、感染のリスクを低減するために口腔内の清潔を保つことが大切です。
インプラントが完全に定着するまでの間は、インプラント部位に過度な負担をかけないようにすることが重要です。特に噛み合わせや歯ぎしりがある場合、インプラントに余計な力が加わることで、定着が不十分になるリスクがあります。このため、医師の指導に従って、噛み合わせの調整や適切なケアを行うことが必要です。場合によっては、特別なマウスガードの使用を勧められることもあります。
手術から1〜2週間後には、経過観察のために定期的な検診が必要です。この時点で、インプラント周囲の組織がどのように回復しているか、炎症や感染の兆候がないかを確認します。医師が問題がないと判断すれば、インプラントが順調に定着していると考えられ、次のステップに進むことができます。
定着期間が完了すると、インプラントに上部構造である人工歯を装着することが可能になります。この時点で、インプラントは十分な強度を持ち、天然歯と同様に食事や日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。インプラントがしっかりと定着した後でも、定期的な検診や適切な口腔ケアを続けることで、長期間にわたり健康な状態を保つことができます。
定着期間中の注意点
インプラント部位に対する過度な圧力を避けることが非常に重要です。定着期間中は、インプラントが完全に骨と結合するまでに時間がかかるため、硬い食べ物を噛むことや、噛み合わせに負担をかける行為は避けるべきです。硬いナッツ、キャンディ、ステーキなどの固い食べ物を食べる際には、インプラントとは反対側の歯を使用し、負担を最小限に抑えることが推奨されます。また、無意識に歯を食いしばる癖がある場合や、歯ぎしりをする人は、定着期間中に特に注意が必要です。歯ぎしりがインプラントに負担をかけ、定着が妨げられる可能性があるため、必要に応じてマウスピースの使用を医師に相談することが望ましいです。
次に、口腔内の衛生状態を維持することが重要です。定着期間中は、インプラント周囲の歯茎が非常に敏感なため、歯磨きの際には柔らかめの歯ブラシを使用し、インプラント周辺を優しくケアします。強い力で磨くことや、粗い歯磨き粉を使用することは避け、口腔内の清潔を保ちながらも、インプラントや周囲の組織に負担をかけないようにすることがポイントです。また、マウスウォッシュを使用する場合は、アルコールを含まない製品を選び、刺激を最小限に抑えることが勧められます。
喫煙は定着期間中に避けるべき行為の一つです。喫煙は血流を悪化させ、骨とインプラントの結合を妨げるだけでなく、インプラント周囲炎などの感染リスクも高めます。可能であれば、インプラント手術後は喫煙を完全にやめることが理想的ですが、少なくとも定着期間中は禁煙を心がけ、インプラントの成功率を高めるための努力が求められます。
さらに、定期的な検診も定着期間中に欠かせない要素です。術後に医師の指示に従い、定期的に検診を受けることで、インプラントの状態や、周囲の歯茎や骨の健康状態を確認できます。早期に異常が発見された場合でも、適切な対応が取られることで、問題が大きくなる前に対処することが可能です。特に、感染症や炎症の兆候が見られた場合は、すぐに医師に相談し、必要な治療を受けることが大切です。
一回法と二回法の違いとそれぞれの回復期間
一回法は、インプラント体とアバットメント(インプラントと人工歯を結合する部分)を同時に埋め込む手法です。この方法では、手術が一度で済むため、患者にとって手術回数が少なく、治療期間が短縮されるのが大きな利点です。手術後の回復期間中は、インプラント周囲の組織が治癒しながら、骨とインプラントが結合していきます。この間、インプラント部位に過度な負担をかけないようにすることが重要で、特に最初の数週間は食事や日常生活に注意が必要です。一回法の場合、手術後の回復期間は比較的短く、通常3〜6ヶ月程度で定着が完了し、人工歯の装着が可能となります。
一方、二回法は、インプラント体をまず骨に埋め込み、その後、歯茎を縫合してインプラントを完全に覆う方法です。インプラント体が骨としっかり結合した後に、再度手術を行い、アバットメントを装着します。二回法では、インプラントが歯茎で覆われているため、外部からの刺激や感染のリスクが低く、より安全にインプラントが定着することが期待できます。この方法は、特に骨の質が良くない場合や、感染のリスクが高い患者に適しています。
二回法の回復プロセスは、一回法に比べて少し長くなります。最初の手術後、インプラントが骨と結合するまでの期間は通常3〜6ヶ月ですが、その後の二度目の手術でアバットメントを取り付けるため、全体の治療期間は少し延びます。ただし、インプラントが完全に覆われているため、外部からの影響を受けにくく、長期的な安定性が高いとされています。
回復期間中に注意すべき点は、どちらの方法でも共通しています。インプラントが完全に定着するまでの間は、インプラント部位に負担をかけないようにし、硬い食べ物や激しい運動は避けることが推奨されます。また、口腔内の清潔を保つために、適切な歯磨きや口腔ケアを行うことが重要です。特に二回法では、二度目の手術後にインプラント周囲のケアが求められるため、医師の指示に従って適切なケアを継続することが必要です。
まとめ
インプラント手術後の過ごし方やケアの方法は、長期的な成功に向けて非常に重要なポイントです。手術後の初期段階では、適切な安静と口腔内の清潔を保つことが回復を支え、インプラントがしっかりと定着するための土台となります。また、食事や歯磨きの際には、インプラント部位に負担をかけないようにすることが求められます。特に、硬い食べ物を避けるなど、普段以上に気を配ることが大切です。
インプラントが定着する期間は個人差がありますが、その間は医師の指導に従い、定期的な検診を受けることでトラブルを未然に防ぐことができます。さらに、定期的な口腔ケアや適切な生活習慣の維持が、インプラントの長期的な健康を保つ鍵となります。特に喫煙や不規則な生活は、インプラントの定着や回復に悪影響を与えるため、注意が必要です。
一度定着したインプラントは、天然歯と同様に食事や日常生活を快適にサポートしてくれますが、定期的なケアが欠かせません。インプラントの健康を長く保つためには、自己管理と専門的なサポートの両方が必要です。インプラント治療は、一時的なものではなく、長期的な視点でのケアと管理が成功への道を開きます。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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よくある質問
Q. インプラント治療は保険適用になりますか?
A. 残念ながら、先天性疾患等のよほど特殊なケースでない限り、インプラントは保険適用にはなりません。自由診療となり、ケースによってかかる料金も変わってくることがあります。
Q. インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?
A. 保険治療の自己負担額と自由診療の負担額の合計が年間で10万円を超える場合は、医療費控除の対象となる場合があります。 ただし、どこまでが控除の対象となるかの基準は明確でないため、必ず控除できるとは言えません。
控除の申請をお考えであれば、国税庁のホームページをご覧いただくか、お近くの税務署にお問い合わせください。
Q. 歯医者によって金額が違うのはなぜですか?
A. インプラントは保険外診療であり、料金は歯科医院ごとに個別に設定されています。 使っているメーカーや術式の違い、治療後の保証の違いなどにより、料金設定は変わります。 国内で販売されているインプラントの種類は多数あり、その信頼性もまちまちです。当医院では、国内メーカーでシェア第一位の京セラのインプラントを用いてます。
また、歯科医院によっては、骨に埋める支えの部分だけの料金が記載されていることがあります。その場合、人工の歯やそれを取り付けるための部品などの料金が別途かかります。 インプラントをお考えの場合は、当院を含め、料金の内訳を必ず確認するようにしてください。
Q. インプラント治療で顎の骨がもろくなったりしませんか?
A. インプラントを入れるために顎の骨に穴を開けますが、直径4mm程度のものであり、それによって骨がもろくなるということはまずありません。 逆に、インプラントで噛み合わせを回復することで、骨に適度な圧力が伝わり、周囲の骨が丈夫になることが知られています。これは、入れ歯やブリッジでは得られないメリットと言えます。
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医院名・・・海岸歯科室
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