私は東京歯科大学に通った縁から、この稲毛海岸に院を構えました。 出身は東京浅草で、祖父、祖母、父が歯科医を開業していました。子供の頃に、父に歯の治療をされるのがとても嫌だったのを憶えています。どうしてあんなに不安で嫌だったのか……。それを考えることが、患者さんの立場を考える際に、役立っていると思っています。
東京歯科大学の水道橋病院の歯科総合科に入局し、歯科全般を学びました。その後将来の開業を考えて銀座の開業医に勤務しました。まだ大学でもインプラントを教えていなかった頃ですが、この医院ではすでにインプラント治療をおこなっていました。 そこで、患者さんの要望に応えるためには、自分自身が自主的に勉強をして、歯科医として最新の知識と技術を身に付けることが必要だと気付きました。自分の技術を磨くことで、はじめて患者さんに納得いただける歯科治療を施すことができると痛感し、猛勉強をするようになりました。
そして、この地で開業してから33年、常に患者さんの立場を考えながら診療にあたってきました。その間、ベッドタウンとしての発展もあり、新しいマンションも建ち並ぶようになりました。 乳児のときに診察した子が、いまや成人しています。
医療法人社団康樹会理事長 海岸歯科室院長
森本 哲郎