インプラントの付け方を徹底解説!手順や期間など完全ガイド #インプラント付け方 #インプラント #付け方
- 2024年11月13日
- コラム
インプラント治療は、歯を失った際の優れた治療方法として広く選ばれていますが、その手順や工程について詳しく理解している方は少ないかもしれません。特に「インプラントの付け方」に関しては、複雑な工程や個々の状況に応じた処置が求められるため、正確な知識を持つことが重要です。
この記事では、一般的なインプラント治療の流れや施術の際に留意すべき点をわかりやすく解説します。手術の具体的な手順や治療期間に関する情報を知ることで、インプラント治療に対する不安を解消し、安心して治療を進めるためのサポートができれば幸いです。独自の視点から、専門的な知識も交え、インプラント治療を検討されている方にとって有益な情報をお届けします。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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住所 | 〒261-0014千葉県千葉市美浜区高洲3-23-1 ペリエメディカルビル美浜 3F |
電話 | 043-278-7318 |
インプラントとは何か?
インプラントの基本定義と仕組み
インプラントとは、歯を失った場合に人工的な歯根をあごの骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。この治療法は入れ歯やブリッジとは異なり、見た目や機能性が天然の歯に非常に近い点で優れています。インプラントの基本構造は主に3つの部分から成り立っており、人工歯根にあたるインプラント体、インプラント体と人工歯をつなぐアバットメント、そして人工歯にあたるクラウンがそれぞれの役割を果たしています。
インプラント治療は、歯が失われた部位の骨に直接インプラント体を埋め込むことで、歯の機能を回復させます。これにより、歯が失われたことで引き起こされる骨の萎縮や歯列の乱れを防ぐことができ、噛み合わせや発音の改善にもつながります。インプラント体は通常、チタン製で作られており、生体との親和性が高く、骨と結合しやすい性質を持っています。この骨との結合(オッセオインテグレーション)が、インプラントの長期的な安定性を支えています。
インプラント治療が他の治療法と異なる点は、まずその耐久性と機能性です。しっかりと骨と結合したインプラントは、噛む力を自然な歯に近い形で再現でき、食事や日常生活における不便さを大幅に軽減します。また、従来のブリッジ治療のように、隣接する健康な歯を削る必要がないため、周囲の歯を守るという利点もあります。このため、インプラントは長期的に見ても優れた選択肢となります。
インプラントは見た目にも非常に自然です。人工歯は患者の歯並びや色に合わせて作成されるため、周囲の歯と調和し、外見からはほとんど区別がつきません。これは特に前歯のインプラントにおいて重要で、多くの患者が審美的な理由からインプラント治療を選択しています。
ただし、インプラント治療を受けるためには、一定の条件が必要です。まず、インプラントを支えるあごの骨の量と質が十分であることが重要です。骨が不足している場合は、骨造成手術などの追加治療が必要になることもあります。また、全身の健康状態や歯周病の有無も、治療の適応に影響を与える要素です。そのため、事前の診察やカウンセリングを通じて、治療の可否を慎重に判断することが求められます。
インプラント治療は、適切なケアを行えば非常に長持ちしますが、手術後の定期的なメンテナンスや検診が欠かせません。定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病のような症状が発生し、インプラントの寿命を縮める可能性があります。そのため、インプラント治療を受けた後も、日々の歯磨きや専門的なクリーニングを怠らないことが重要です。
インプラント治療の必要性
歯を失うことは、見た目だけでなく、日常生活に大きな影響を与える問題です。食事がしにくくなったり、発音が不明瞭になったりすることで、食生活やコミュニケーションに支障が出ることがあります。また、歯が失われた部分の歯茎や骨が次第に萎縮し、他の健康な歯に負担がかかることで、さらに多くの歯を失うリスクが高まります。こうした問題を根本的に解決する手段として、インプラント治療が注目されています。
インプラントは、歯が欠けた部分に人工歯根を埋め込むことで、機能的にも審美的にも天然の歯に近い状態を取り戻すことができる治療法です。特に、入れ歯やブリッジとは異なり、隣接する健康な歯に影響を与えないため、歯全体の健康を守ることができるのが大きな特徴です。これにより、周囲の歯への負担を軽減し、長期的に口腔内の健康を保つことが可能になります。
インプラントは見た目にも自然で、他人からはほとんどわからないため、笑顔や日常の会話に自信を持つことができます。心理的な面でも、インプラント治療は大きなメリットを提供しており、失った歯を気にすることなく、日常生活を快適に過ごすことができるのです。このように、見た目や機能性を回復することは、単なる治療にとどまらず、患者の生活の質(QOL)を向上させる重要な手段といえます。
さらに、インプラントは食べ物をしっかり噛むことができるという点でも必要性が高いです。しっかり噛めることで消化を助け、全身の健康をサポートすることができます。硬い食べ物や繊維質の多い食べ物でも問題なく噛むことができるため、栄養バランスの良い食事を続けることができるのも、インプラントの大きな利点です。
治療の適応範囲も広く、単に歯を失った方だけでなく、歯の損傷が激しい方や、ブリッジや入れ歯に違和感を覚えている方にも適しています。特に、入れ歯の不安定さや違和感に悩んでいる方にとっては、インプラントは安定感が高く、より快適な選択肢となるでしょう。入れ歯を使っていると、発音が不明瞭になったり、噛む力が弱まることがありますが、インプラントならそうした心配が少ないため、自然な会話や食事を楽しむことができます。
ただし、インプラント治療にはある程度の骨の状態が必要です。あごの骨が薄くなっている場合や骨密度が低下している場合、事前に骨を増やす手術が必要になることもあります。このため、事前のカウンセリングや検査で、自分がインプラント治療に適しているかどうかを確認することが重要です。
インプラントが他の治療法と異なる点
インプラント治療が他の治療法と異なる最大の特徴は、歯を失った箇所に対して直接的かつ独立した回復を可能にする点です。入れ歯やブリッジなどの従来の治療法では、隣接する歯を削ったり、固定具を使って支えることが必要になりますが、インプラントはこれに依存しません。歯が欠けた部分に人工歯根を直接埋め込むため、隣の健康な歯を傷つけることなく、自然な形で歯を取り戻すことができます。
インプラントは、あごの骨に埋め込まれたチタン製の人工歯根が骨としっかり結合することで、非常に高い安定性を持つ点も他の治療法とは異なります。この結合プロセスは「オッセオインテグレーション」と呼ばれ、骨とインプラント体が一体化することで、噛む力がしっかりと分散され、強度と耐久性が保たれます。このため、インプラントは長期間にわたり、天然の歯と同じように噛む機能を再現することができます。
インプラントは審美的な面でも他の治療法と大きく異なります。インプラントの上部に装着される人工歯は、患者の歯並びや色に合わせてカスタマイズされるため、見た目にも非常に自然です。これは特に前歯の治療で重要となり、笑顔や日常会話に自信を取り戻すことができます。入れ歯やブリッジでは、歯ぐきに固定するための留め具が目立つ場合がありますが、インプラントはそれがないため、外見上の違和感がありません。
治療期間や工程についても、インプラントは他の治療法とは異なります。入れ歯やブリッジは比較的短期間で装着可能ですが、インプラントは骨とインプラント体が結合する時間が必要なため、治療が数か月にわたることがあります。しかし、この時間をかけることで得られる安定性や耐久性は、他の治療法に比べて非常に高いと言えます。この長期的な視点から見れば、インプラントは費用対効果にも優れており、長期的な口腔健康を維持する上で非常に有効です。
インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比較すると、高度な技術と手術を必要としますが、その結果として得られる機能性や快適性、審美性は他の治療法とは比べ物になりません。また、インプラントは日々のケアやメンテナンスが重要で、定期的なクリーニングや検診を受けることで、インプラントの寿命を大幅に延ばすことができます。これにより、長期間にわたって安定した機能を発揮し、快適な生活を続けることができるのです。
インプラントの付け方の基本手順
診察から治療計画までのステップ
まず初めに行うのは、患者の口腔内の診察と健康状態の確認です。歯科医師は口腔内の全体的な健康状態を確認し、歯周病がないか、虫歯が進行していないかをチェックします。これに加えて、インプラントを埋め込むあごの骨の状態を詳しく調べる必要があります。インプラント治療では、あごの骨にしっかりと人工歯根を固定するため、骨の厚さや質が十分かどうかを確認することが重要です。骨の量が不足している場合、骨の移植や増加が必要になることもあります。
次に行うのが、レントゲン撮影やCTスキャンによる精密検査です。これにより、あごの骨の形状や位置、神経や血管の配置などが詳細に確認されます。この情報をもとに、インプラントをどこにどのように埋め込むかの計画が立てられます。特に、神経や血管の近くにインプラントを埋め込む場合は、慎重な計画が求められます。CTスキャンは、インプラント手術の成功率を高めるための重要なステップであり、精密な治療計画を立てるための基盤となります。
診察と検査の結果をもとに、歯科医師と患者は治療計画を立てます。インプラントのサイズや素材、人工歯のデザインなど、個々のケースに応じたカスタマイズが行われます。また、治療にかかる期間や回数、手術後のケアについても詳細に説明されます。この段階では、患者が納得して治療を進めることができるよう、丁寧なカウンセリングが行われます。インプラント治療は手術を伴うため、患者の不安や疑問にしっかりと対応し、治療に対する理解を深めることが大切です。
患者の全身の健康状態も考慮されます。特に、糖尿病や高血圧などの慢性疾患を持っている場合、治療が適応するかどうか慎重に判断されます。これらの疾患があると、手術後の回復に影響を与える可能性があるため、場合によっては専門医との連携が必要になります。また、喫煙はインプラント治療に悪影響を与えることが知られており、治療前に禁煙を指導されることもあります。こうした全身的な健康管理が、治療の成功に直結するため重要な要素です。
インプラントの治療計画が完成したら、手術の日程や具体的な流れが決定されます。手術の前に、患者には手術中や手術後の注意点が説明され、事前準備が行われます。手術自体は局所麻酔下で行われることが多く、患者は痛みを感じにくい環境で治療を受けることができます。また、手術後の回復期間や、日常生活における制約についても十分な説明がなされます。
手術の具体的な手順と流れ
インプラント手術の手順は、段階的に進められ、患者の口腔内の状態や治療計画に基づいて個別に調整されます。まず、局所麻酔を施し、手術部位の痛みを感じないようにします。局所麻酔が効いたら、歯茎に切開を加えてインプラントを埋め込むあごの骨を露出させます。次に、専用のドリルを使い、あごの骨にインプラント体を埋めるための穴を開けます。この工程は、非常に慎重に行われ、事前に行ったCTスキャンのデータやレントゲンを基に、神経や血管に触れないよう計算された位置に穴が開けられます。
インプラント体を骨に埋め込んだ後、その周りの骨がしっかりと結合するまでの期間が必要になります。この結合過程をオッセオインテグレーションと呼び、数週間から数か月の期間を要します。オッセオインテグレーションが完了することで、インプラント体は骨と一体化し、非常に強固な基盤が形成されます。手術直後には、仮のクラウンが装着されることが多く、見た目には大きな変化はありませんが、この段階で歯科医師から適切なケアや食事の注意点が伝えられます。
オッセオインテグレーションが完了したら、次の手術でアバットメントという連結部分を装着します。アバットメントは、インプラント体と最終的に装着される人工歯(クラウン)をつなぐための重要な部分です。この手術では、再度歯茎を開いてアバットメントを取り付けます。アバットメントは歯茎の上に少し露出する形になりますが、手術後の数週間で歯茎が回復し、アバットメントがしっかりと安定します。
最終的に人工歯(クラウン)が装着されるのは、歯茎の回復が進んだ後です。クラウンは患者の他の歯と調和するよう、色や形がカスタマイズされます。このカスタマイズには、患者の希望や審美的な要素が反映されるため、仕上がりは非常に自然で、周囲の歯と違和感がないように設計されます。クラウンが装着されると、インプラント治療は完了し、患者は通常の噛む機能を取り戻すことができます。
手術全体の流れは、通常1回目の手術でインプラント体を埋め込み、その後オッセオインテグレーションを経て、2回目の手術でアバットメントを取り付けるという二段階で進行しますが、場合によっては一度の手術で全てを行うことも可能です。また、インプラントの手術自体は日帰りで行われることが多く、患者の体調次第では短時間で退院できるケースもあります。しかし、手術後のケアや定期的な検診が非常に重要であり、これを怠るとインプラント周囲炎などの問題が発生するリスクがあります。
手術後のケアと注意点
インプラント手術後のケアは、治療の成功と長期的な安定性を確保するために非常に重要です。手術直後は、まず出血や腫れが見られることがありますが、これは一般的な反応です。歯科医師の指示に従い、適切な対応を行うことが大切です。例えば、冷やしたタオルや氷を使って患部を冷やすことで、腫れを抑えることができます。また、出血が続く場合はガーゼを軽く噛むことで止血を試みますが、強く噛むことは避けるべきです。
手術後の最初の数日間は、強い痛みを伴うことがあるため、処方された鎮痛剤を適切に使用することが推奨されます。歯科医師が処方する薬を守り、自己判断で薬を増減しないようにしてください。また、手術部位への負担を最小限にするため、柔らかい食べ物や冷たい食べ物を摂取し、硬いものや熱いものは避けることが望ましいです。この時期に無理に噛んだり、舌や指でインプラント部分を触る行為は控える必要があります。
手術後1週間程度は、特に感染リスクに注意が必要です。インプラント手術では、歯茎を切開するため、細菌感染を防ぐために口腔内の清潔を保つことが重要です。手術直後はブラッシングが難しいことがありますが、指示された範囲で優しく口をすすぐことが推奨されます。過剰な力でうがいをすることや、強力な洗浄液を使用することは、回復を妨げる可能性があるため避けてください。特に、アルコールを含む洗口液は、手術直後の使用を控えるべきです。
定期的な検診は、インプラントの成功を左右する重要な要素です。手術後は歯科医師の指導のもと、数週間後、数か月後に定期検診を受けることが一般的です。この検診では、インプラントと骨の結合状態を確認し、治療が計画通り進んでいるかを評価します。また、異常がないか、手術部位の清潔さや健康状態を確認するために、歯科医師が詳しく診察を行います。異常を早期に発見し対処することで、インプラント治療の成功率は大きく向上します。
インプラント治療後の長期的な成功には、日常のケアが欠かせません。インプラントそのものは虫歯になることはありませんが、インプラント周囲の歯茎や骨は歯周病のリスクにさらされています。特に、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病に類似した炎症が起こると、インプラントの安定性が損なわれることがあります。これを防ぐためには、日々のブラッシングやフロスの使用に加え、定期的なプロフェッショナルクリーニングが重要です。歯科医院で行われるクリーニングでは、専用の機器を使用してインプラント周囲のプラークや歯石を除去し、健康な状態を保つことができます。
そして、生活習慣もインプラントの寿命に大きく影響します。特に喫煙は、インプラント治療の成功率を下げる要因となるため、手術前から禁煙が推奨されます。喫煙は血流を悪化させ、治癒を遅らせるだけでなく、インプラント周囲炎のリスクを高めるためです。また、食生活も健康な歯茎を維持するために重要です。栄養バランスの取れた食事を心がけ、特にビタミンやミネラルを豊富に含む食品を摂取することが、口腔内の健康をサポートします。
インプラントの治療にかかる期間はどれくらい?
インプラント治療の全体的な治療期間
インプラント治療にかかる期間は、患者ごとの状態や治療計画により異なりますが、一般的には全体の治療期間は数か月から半年程度かかることが多いです。治療のプロセスは複数の段階に分かれており、それぞれの段階に時間がかかるため、時間を要する点を理解しておくことが重要です。治療の進行具合は、あごの骨の状態やインプラントがしっかりと骨と結合する過程によって左右されます。
まず初めに、インプラント治療を開始する前には診察と精密検査が行われます。この段階では、口腔内の状態やあごの骨の厚さ、神経の配置などを確認するためにレントゲンやCTスキャンを使用し、詳細なデータを取得します。この診察と治療計画の立案に通常数週間かかることが一般的です。インプラント治療に適応するかどうかを慎重に見極め、計画をしっかりと立てることが、治療成功のための第一歩です。
次に、インプラント体をあごの骨に埋め込む手術が行われます。この手術は通常1回目の大きなステップであり、局所麻酔のもとで行われるため、痛みは最小限に抑えられます。手術そのものは数時間で終了しますが、術後の回復期間が重要です。インプラント体があごの骨と結合するまでの期間、いわゆる「オッセオインテグレーション」のプロセスには、数か月が必要です。この期間がインプラント治療の中でも最も時間がかかる部分であり、個人差がありますが、通常2か月から6か月程度が目安となります。この期間中、インプラント体が骨にしっかりと結合し、強固な基盤ができることが、次の治療段階に進むための条件です。
オッセオインテグレーションが完了した後、次のステップとしてアバットメントの装着が行われます。アバットメントはインプラント体と人工歯を接続するための部分で、この手術も比較的短時間で終わります。この段階では、歯茎が回復し、アバットメントがしっかりと安定するまで数週間を要します。この間も、患者は日常生活に大きな制約はなく、通常の食事や日常活動が可能です。ただし、手術後のケアと定期的な検診を欠かさずに行うことが大切です。
そして、人工歯であるクラウンが装着されます。クラウンは患者の歯並びや色に合わせてカスタマイズされ、見た目にも自然な仕上がりが期待できます。この最終段階にかかる期間は、歯科技工士によるクラウンの製作とフィッティングに要する時間によりますが、数週間から1か月程度で完了します。クラウンが装着されることで、インプラント治療は終了し、患者は通常の噛む機能や審美性を取り戻すことができます。
各ステップの所要時間と休息期間
インプラント治療は、いくつかのステップを経て進行するため、それぞれの段階でかかる所要時間と休息期間について理解しておくことが大切です。全体の治療プロセスは、診察から完了まで通常4か月から1年程度かかりますが、各ステップにおける時間は患者の状況や口腔内の状態により異なります。
インプラント治療の初期段階で行われるのが診察と治療計画の立案です。この段階では、レントゲンやCTスキャンを使って口腔内の精密な状態を確認し、治療が可能かどうかを判断します。診察自体は1時間程度で完了しますが、精密な検査や治療計画の作成には数日から1週間程度かかることが一般的です。また、検査結果に基づき、骨の状態が不十分な場合には骨造成手術が必要となり、その場合はさらに1〜3か月の準備期間が追加されることもあります。
次に行われるのが、インプラント体をあごの骨に埋め込む手術です。手術自体は通常2〜3時間で終了し、患者はその日のうちに帰宅できます。しかし、手術後の初期回復期間として1週間程度は安静が必要で、特に手術部位を刺激しないような生活が求められます。この時期には、柔らかい食事を心がけ、定期的に消毒やケアを行う必要があります。腫れや軽度の痛みが発生することがありますが、適切な処方薬や冷却で管理できます。
インプラント体が骨にしっかりと結合する「オッセオインテグレーション」の期間が、治療全体で最も長くかかる部分です。このプロセスには3〜6か月が必要で、骨がインプラント体と強固に結合するまでの間は、無理な負担をかけないことが大切です。この期間中、仮の歯が装着されることが一般的ですが、最終的な人工歯(クラウン)はオッセオインテグレーションが完了してから装着されます。この間も、通常の食事や日常生活は送ることが可能ですが、定期的な検診が必要となります。
オッセオインテグレーションが完了したら、次のステップとしてアバットメントの装着が行われます。この段階で再び手術が必要になりますが、1〜2時間程度の短い処置であり、手術後の回復も比較的早く、数日から1週間程度で日常生活に戻ることができます。アバットメントが装着されることで、インプラント体と最終的な人工歯を連結する準備が整います。
最後のステップでは、人工歯であるクラウンの装着が行われます。このクラウンは患者の歯並びや色に合わせて作成されるため、作成には通常2〜3週間程度かかります。クラウンが完成したら、1時間程度で装着が完了します。装着後は、通常の噛み合わせや食事が可能になり、インプラント治療は完了となります。
症例による治療期間の違い
インプラント治療の期間は、患者の症例や口腔内の状況によって大きく異なることがあります。一般的な治療期間は数か月から半年程度とされていますが、骨の状態や歯周病の有無、治療範囲の広さによってその期間は長くなることも短くなることもあります。治療が順調に進む場合でも、全体のプロセスにはオッセオインテグレーションという骨とインプラント体の結合期間が必要なため、一定の時間がかかる点は共通していますが、症例ごとに詳細は異なります。
単独の歯を失ったケースでは、比較的短期間で治療が完了することが多いです。単独のインプラント手術は通常数時間で終わり、その後のオッセオインテグレーションも順調に進めば、3か月から6か月程度で人工歯を装着できます。しかし、あごの骨の状態によっては、骨造成が必要になる場合があり、その際はインプラント手術の前に骨を増やす手術が必要です。骨造成には数か月の回復期間がかかるため、この場合の治療期間は1年近くになることがあります。特に骨が薄い患者や歯周病が進行している患者は、こうした追加治療が不可欠となります。
全歯を失った患者に対するインプラント治療は、より複雑で時間がかかる傾向があります。全ての歯をインプラントで補うためには、複数のインプラント体を埋め込む手術が必要です。通常、上顎と下顎の両方にインプラントを埋め込むため、それぞれのあごの骨の状態を確認し、手術を計画します。この場合、治療期間は最低でも1年以上かかることが多く、オッセオインテグレーションの進行具合によってはさらに延長される可能性があります。また、患者の年齢や健康状態も治療期間に影響を与えるため、全体の治療スケジュールは個別に調整されます。
さらに、即時負荷型インプラントを選択した場合、治療期間が短縮される可能性があります。この方法では、インプラントを埋め込んだその日に仮の歯を装着するため、通常のインプラント治療に比べて早く機能回復が期待できます。ただし、即時負荷型インプラントはあごの骨が十分に強固でなければならず、全ての患者に適応できるわけではありません。事前の検査で骨密度が高いと判断された患者に限られるため、治療の適応には専門的な診断が必要です。
まとめ
インプラント治療は、歯を失った際に機能と見た目を取り戻すための優れた選択肢です。治療は複数の段階を経て進行し、患者それぞれの状態に合わせて治療計画が立てられます。診察や検査を通じて口腔内の状態を確認し、インプラントを埋め込むための準備が行われます。手術自体は比較的短期間で終了しますが、その後の回復期間や骨との結合プロセスには時間が必要です。各段階において、しっかりとケアを行うことが治療の成功に直結します。
また、治療期間は患者の骨の状態や口腔内の健康に応じて異なり、短期間で治療が完了する場合もあれば、骨造成や追加の処置が必要な場合は長期間にわたることもあります。インプラントは長期的な視点で行う治療であり、即効性を求める治療ではないため、時間をかけて慎重に進めることが求められます。
インプラント治療後は、日常的なメンテナンスや定期的な検診が重要です。正しいケアを行うことで、インプラントは長期間にわたって機能し続け、生活の質を向上させることができます。
海岸歯科室は、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただける環境をご提供しています。最新の設備と技術を駆使し、虫歯治療からインプラント、予防歯科まで幅広い診療を行っています。お口の健康を守るために、丁寧なカウンセリングと治療計画を立てています。皆様のご来院を心よりお待ちしております。歯に関するお悩みは、ぜひ海岸歯科室へご相談ください。
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よくある質問
Q. インプラント治療は保険適用になりますか?
A. 残念ながら、先天性疾患等のよほど特殊なケースでない限り、インプラントは保険適用にはなりません。自由診療となり、ケースによってかかる料金も変わってくることがあります。
Q. インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?
A. 保険治療の自己負担額と自由診療の負担額の合計が年間で10万円を超える場合は、医療費控除の対象となる場合があります。 ただし、どこまでが控除の対象となるかの基準は明確でないため、必ず控除できるとは言えません。控除の申請をお考えであれば、国税庁のホームページをご覧いただくか、お近くの税務署にお問い合わせください。
Q. 歯医者によって金額が違うのはなぜですか?
A. インプラントは保険外診療であり、料金は歯科医院ごとに個別に設定されています。 使っているメーカーや術式の違い、治療後の保証の違いなどにより、料金設定は変わります。 国内で販売されているインプラントの種類は多数あり、その信頼性もまちまちです。当医院では、国内メーカーでシェア第一位の京セラのインプラントを用いてます。また、歯科医院によっては、骨に埋める支えの部分だけの料金が記載されていることがあります。その場合、人工の歯やそれを取り付けるための部品などの料金が別途かかります。 インプラントをお考えの場合は、当院を含め、料金の内訳を必ず確認するようにしてください。
Q. インプラント治療で顎の骨がもろくなったりしませんか?
A. インプラントを入れるために顎の骨に穴を開けますが、直径4mm程度のものであり、それによって骨がもろくなるということはまずありません。 逆に、インプラントで噛み合わせを回復することで、骨に適度な圧力が伝わり、周囲の骨が丈夫になることが知られています。これは、入れ歯やブリッジでは得られないメリットと言えます。
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