歯列矯正を検討しているけれど「目立つ装置は避けたい」「できれば手入れの簡単なものがよい」など、矯正治療中の見た目や衛生管理を気にする方も多いでしょう。マウスピース矯正であれば、目立ちにくく取り外せる装置を使用するため、第一候補として挙げている方が多いです。
 
しかし、マウスピース矯正のメリットや注意点を具体的に把握した上で、じっくり検討したいという方もいるでしょう。費用や治療期間などは、私生活にも大きく関わってきますよね。
 
そこで今回は、マウスピース矯正について解説します。メリットや注意点、費用・治療期間についてもわかりやすく解説するので、マウスピース矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。
 

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを段階ごとに交換しながら装着して、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。主流ブランドである「インビザライン」は、アメリカのアライン社が開発・提供しているマウスピース矯正です。
 
使用するマウスピースは透明度の高い医療用プラスチックのため、日中に装着していても周囲の人から気づかれることはほとんどありません。また、自分で取り外せるため、これまでと同じような食事や歯磨きが可能です。
 

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正とは、歯に固定式のブラケットと呼ばれる装置を取り付け、その間にワイヤーを通して歯を動かしていくもっともメジャーな矯正方法です。ワイヤー矯正には表側・裏側があり、それぞれ適用できる症例が多いことがメリットに挙げられます。
 
ただし、ワイヤー矯正中は装置の取り外しができず、歯とワイヤーの間に汚れがたまりやすくなります。虫歯や歯周病リスクが高くなってしまうため、これまで以上に丁寧な歯磨きを心がけるようにしましょう。
 

マウスピース矯正にかかる費用と期間

マウスピース矯正にかかる費用と期間

マウスピース矯正にかかる費用は、80~100万円ほどです。症例や医院によって費用が異なるため、予算がある方は医師へ相談してみましょう。
 
また、マウスピース矯正にかかる治療期間は、全体矯正であれば1年半~3年ほどで、部分矯正であれば半年~1年ほどです。矯正治療が終わったあとは、後戻りを防止するための保定期間に入り、2年ほど保定装置を付けながら経過観察を行います。
 

マウスピース矯正のメリット・注意点

マウスピース矯正のメリット・注意点

マウスピース矯正は、医師の指示を守りながら正しく進めていくとたくさんのメリットを得られる矯正方法です。しかし、メリットばかりではなく注意点やデメリットも存在するため、両方を把握して正しい選択ができるようにしましょう。
 
ここでは、マウスピース矯正のメリットと注意点を解説します。
 

メリット①:目立ちにくい

マウスピース矯正で使用するマウスピースは、透明度の高い素材で作成されるため、装着していても目立ちにくいメリットがあります。日中に使用していてもほとんど目立たないため、こっそり矯正治療をはじめたい方や、人前に出る機会の多い方に向いているでしょう。
 
ただし、矯正力を高めるためのアタッチメントを装着する場合は、少し目立ってしまうかもしれません。大事な予定がある場合などは、事前に医師へ伝えておくようにしましょう。
 

メリット②:取り外しができる

ワイヤー矯正のように歯に固定する装置ではないため、いつでも自分で取り外せます。食事や歯磨きの際は取り外すため、これまでと同じような生活を送りながら矯正治療を進められるでしょう。
 
また、大事な記念撮影やイベント時も、短時間であれば取り外して対応しても問題ありません。矯正装置が取り外せることによって、ライフスタイルに大きな影響を与えないことも、大きなメリットといえるでしょう。
 

メリット③:アレルギーの心配が少ない

マウスピース作成に使用されている素材は、医療用のプラスチックです。矯正力を高めるためのアタッチメントやゴムにも金属が使用されていないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられます。アレルギーのためにワイヤー矯正が受けられなかった方は、マウスピース矯正が適用されるかどうか医師へ相談してみましょう。
 

メリット④:手入れがしやすい

取り外したマウスピースは、流水下で指の腹を使って汚れをサッと落とし、専用ケースで保管します。特別な管理は必要ないため、手入れがとても簡単です。雑菌などが気になる方は、マウスピース専用の洗浄剤などで手入れするとよいでしょう。
 
また、歯磨きの際も矯正装置が付いていない状態のため、ワイヤー矯正に比べて口腔内を清潔に保ちやすいメリットもあります。歯ブラシでゴシゴシと擦り洗いすると、細かい傷が付きかえって雑菌を増やしてしまう原因になるため、避けましょう。
 

メリット⑤:口腔内のトラブルが少ない

ワイヤー矯正では、金属製のワイヤーが口腔内に入るため、調整後の処理が甘いと頬の内側に刺さってしまうことがあります。ブラケットの厚みに慣れず、誤って唇を噛んでしまうこともあるでしょう。しかし、マウスピースは、プラスチック製で歯の形にピッタリ沿った形状をしているため、口腔内が傷つきません。口内炎ができる可能性も低いため、ストレスを感じることなく治療を進められるでしょう。
 

注意点①:適応範囲が限られている

マウスピース矯正は、骨格に異常のある噛み合わせや、外科手術が必要な重度の症例には適用できません。また、利用するマウスピースブランドによっては、軽度~中度の噛み合わせしか対応していないこともあります。症例やブランドによって適応範囲が限られているため、治療を受ける前に医師とよく相談するようにしましょう。
 

注意点②:装着時間を守る必要がある

装着時間を守る必要がある

いつでも取り外せる反面、自分で装着時間を管理する必要があります。1日の装着時間は、食事と歯磨きの時間を除く20時間ほどと決められており、装着している時間が短いとうまく治療が進まなくなるでしょう。慣れてくると、取り外した状態のまま外出する方もいますが、あまりにも長時間取り外していると後戻りをする可能性もあります。徹底した自己管理のもとで、マウスピース矯正が成り立っていることを意識して行動しましょう。
 

注意点③:装着中は飲食の制限がある

食事中は基本的にマウスピースを取り外しますが、水以外の飲み物を口にする際も取り外さなくてはなりません。外出中に甘いジュースやコーヒーなどを飲む際は、マウスピースを取り外す必要があるため気軽に飲食できないことにストレスを感じるケースもあるでしょう。マウスピースを付けたまま水以外の飲み物を飲んでしまうと、マウスピースと歯の間にたまり虫歯になりやすくなってしまうため注意しましょう。
 

まとめ

マウスピース矯正のメリットや注意点、費用・治療期間について解説しました。マウスピース矯正は目立ちにくく取り外しができる反面で、徹底した自己管理が必要な矯正方法です。適用できる症例も限られているため、気になる方はまずは歯科医院を受診してカウンセリングを受けてみましょう。
 
海岸歯科室で取り扱っている矯正器具は、見えにくく取り外しが可能なマウスピース型矯正装置(インビザライン)です。矯正専門医が一人ひとりに最適な治療計画を作成し、歯列治療に関する不安や疑問に耳を傾け、患者さんの立場に立つ対応を心がけています。歯列矯正でお悩みの方、マウスピース矯正を検討している方は、お気軽に海岸歯科室へご相談くださいませ。
 
監修:理事長 森本 哲郎